川北義則著「40歳から伸びる人、40歳で止まる人」PHP文庫(2005)
*本物の大人とは何か?無理も無駄もせず、いい経験をつんだ等身大の生き方をする人だと思う。
*仮に「30にして立つ」を1人前の人間として社会に参加する時期と考えれば、それから10年ほどは、自分の可能性を求めて思考錯誤して
...続きを読む良いことになる。そして40歳になったら迷うことなく自分の道を選択してまっしぐらに進む。
*調査の結果、、、男の場合は「生きがいの欠如」と「ストレスの多さ」、女性は「人に頼りにされないこと」が循環器疾患で志望する危険性を2倍に高めている。
*人生では何の目標ももたないよりは「たとえ邪悪な目標でも、ないよりあるほうがまし」(イギリスの歴史学者トマス・カーライルの言葉)
*中古車とクラシックカーの違いを人間に当てはめると、世の中の流行を追いかけていくような人間はきっと中古車と同じ。世の流行を注視しつつも、ときどき立ち止まって、「これでよいのか」「本筋を外れていないか」を自問自答し、眼光に本物を目指すような無骨さを失わなければ、味のある人間になれると思う。
*男は仕事さえしっかりやっていれば、それで責任を果たしたつもりになっているが、仕事は家庭を経済面から支える1要因でしかない。「自分−仕事=0」。そうなったら仕事感覚の横滑りで生きていくしかないだろう。
*「いまここで楽しめない人生は、永久に楽しめない。いまここで賢明な生活を送らなければ、永久に賢明な生活はできない。」(アメリカのジャーナリスト デーヴィット・グレーソン)
*20歳を過ぎたからといって、心身ともに成人といえる人間は少ない。その時期から10年とか20年をかけて、やっと成熟した大人になっていくのが人間本来の姿だ。
*お金は大事にすれば、味方になってくれる。しかし、大事にしないと中々やってきてくれない。そのためには、健全な金銭感覚を見につけることが必要である。
*年を取ることをを楽しむには、自分が理想とするモデルを見つけてきて、その人に近づくべく努力をすることだ。
*「遊びを遊び、仕事を遊び、生活を遊び、いきることを遊び、いつでも遊んでいられる人間になりたい」(建築家 浜野安宏)
*「いかにして死ぬか」を考えることは、様々ある人間の営みの中でも結構重要な位置を占めていると思う。
*どうしたら別れに強くなれるかだが、これは「別れ際をよくする」こと以外にいないと思う。そうするとその別れは良い記憶として残り、その人の心を豊かに成長させる。
*中高年になると何かと別れや喪失の機会が増える。この時期に別れや喪失の経験をうまくつめば、成熟へと向かうに違いない。
*物事には裏表があって、表面に現れたことだけで理非曲直は決められない
*終身雇用、年功序列が終わった時代に、頼まれもしないのに、会社に立派な忠誠を尽くしてもどうにもなるものでもない。
*有給休暇をどうしてもとる、、、こうしたわがままは決して利己主義ではない。自分をリフレッシュするために必要なことで、それは結果的に自分の属する組織のためにもなる。そう主張できるくらいの自身と押しの強さが求められる。
*アメリカのFA(フリーエージェント)の定義として「組織の庇護をうけることなく、個人の知恵と才能だけを頼りに自分のビジネスを築き上げること」
*「男が家庭を持つのは思い切りくつろげる場所がほしいからである」
*実際に家族は他人の始まりである。しかし、人間が社会で暮らす最初の単位は家族である。この家族を上手くやれないで、社会でうまくやっていけるはずはない。
*男と女の関係は、年とともに変化する。最初は恋人、結婚すれば配偶者だが、中年以後は夫婦生活も疎遠になっていくのは自然の流れだ。妻という存在の扱いが難しくなるのはこのあたりからである。
*愛妻家を知っているが、彼らが妻こそ命と忠誠を尽くしているかというとそんなことはない。むしろ事業は逆で、適当に遊んでいる人間の方に愛妻家は多い。
*上手くいく結婚生活の大半は、お互いの理解ではなく、実は「共通の目標実現」のための協力でなりたっている。人間は自分が理解されているということにかなりこだわる存在だが、夫婦関係の場合は「理解よりも協力」と割り切って考えたほうが良い。
*「結婚以前は両目を大きく開いて相手をよく見よ。結婚してからは固めを閉じよ」という名言。片目を閉じるとは相手の少しくらいの手抜きも認めよということである。
*「良い結婚は友情の才能に基づく」 20年ほどの結婚暦がありながら、離婚でもめる夫婦は結婚当初の意識から脱し切れていない。お互いに相手をごく親しい異性の友の視点から見れるようになれば、おのずとトラブルは少なくなっていく。
*「男は1人でいることになれる必要がある」 実際男がいくら努力をしても「亭主は元気で留守がいい」と思うのは女性の持って生まれた性質である。