成田名璃子のレビュー一覧

  • 東京すみっこごはん 雷親父とオムライス
    若者から年寄りまで誰でも参加して、くじ引きであたりを引いた人がメインでみんなの料理を作る場所。中々面白いシチュエーションがたくさんあり、ほのぼのさを感じさせる。しかし、この場所が再開発地域にされてしまう。この場所を残せるのか!?次回作に期待である。
  • ベンチウォーマーズ
    それぞれの理由でベンチを温めている面々が駅伝もメンバーに選ばれ、走ること、そして仲間を得たことでそれぞれが抱える問題を乗り越えていく。そんな物語です。なかなかに甘酸っぱいエピソードもあり、青春です。
  • 今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私
    こちらはさてさてさんのレビューに惹かれてのチョイス。

    夫の不倫が原因で離婚し一人娘を連れて実家に帰ったものの、父母に兄の家族も住むそこにも居場所はなく、舞い込んだ家政婦の仕事に向かったところ…というところから始まる物語。
    仕事の経験はほとんどないが家事だけは好きという主人公・涼子さんの掃除欲という...続きを読む
  • 時かけラジオ ~鎌倉なみおとFMの奇跡~
    時をかけるラジオ笑
    小説もラジオ(FM)も好きなので楽しく読めた。

    ただ何気なく話すだけでどんどん救われるってことあるのかも。
    ラジオDJ尊敬します。
    いつかラジオにお便り出さなきゃ。
  • 時かけラジオ ~鎌倉なみおとFMの奇跡~
    1985年のラジオが、2020年ごろの少しトラブルを抱えた人に繋がる話。決してハートフルな話ではないですが、言葉を通じて、みんな少しずつ救われていく感じがラジオっぽい感じがします。
  • 東京すみっこごはん レシピノートは永遠に
    別れと再会、終わりとはじまり、悲しみと歓び、そして不滅と流転。シリーズの最終巻は、いろいろな思いや出来事が交差する一冊でした。
    娘を想う亡き母の愛は不滅だけど、物事は移ろいゆくもの。親しい人たちが離れてゆく寂しさ、もっとも身近な人との別れの予感に心を乱されながらも、それを乗り越えていく楓の健気さが好...続きを読む
  • 今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私
    あなたは『家事』が好きでしょうか?

    掃除、洗濯、そして炊事という『家事』の三点セット。人によって好き嫌いというものはあるかと思います。私なら…そうですね、炊事、洗濯、掃除の順かなあ…。はい、私、さてさては『家事』は好きというより当たり前にやります。一人暮らしの○年間に散々やったので、結婚した今でも...続きを読む
  • 幸せの青い贈りもの
    あなたが大切にする『一点物』。そんな『一点物』を作った人の想いをあなたは知っているでしょうか?
    
    この世はモノに溢れています。現代社会で当たり前に行われる大量生産は、均質に効率よくモノを生産できるメリットと引き換えに、生産された一点一点の相対的価値を下げているようなところがあります。この世に存在す...続きを読む
  • 東京すみっこごはん
    あなたは『ただの定食屋さんだと思って入った』場所でいきなりこんなことを言われたとしたらどうするでしょうか?

    『ここは、みんなが共同で使う台所なんです。…当日集まったメンバーがくじ引きをして、料理当番を決めることになっています』。

    私たちが日々を生きる中では”食”は欠かせないものです。”外...続きを読む
  • 東京すみっこごはん レシピノートは永遠に
    すみっこごはん最終話。

    この巻が最後だというのは、前回、読み終わった感想を書く時に、他の人の感想で知ってはいた。
    でも、こんな風に終わるとは。。。

    全てのモノ、コトはずっと同じではいられない。
    必ず変わるモノだということは、頭で分かってはいる。
    でも、それが来た時、それを認められないという気持ち...続きを読む
  • 東京すみっこごはん 楓の味噌汁
    久しぶりに読んだシリーズ。
    前半の2章は、「あれ?ハッピーエンドで終わらないの⁉︎」と、かなりもやった結末。

    瑠衣さんは、読んでいても辛くなるくらい、自分で自分を騙してる。
    ああ、そこでやめて。。って、何度も思ってしまった。
    承認欲求が欲しいという気持ちも痛いほどわかるが、やればやるほど自分が辛く...続きを読む
  • 世はすべて美しい織物
    縦の糸はー横の糸はーという名曲もあるように、
    本当に人生は織物のよう。
    人との出会いがきっかけで、
    自分のルーツが分かったり、
    新しい世界が開けたりする主人公が、
    この先どのような人生を歩むのか。

    辛いこともあるだろうけど、
    自分で選んだのだから、
    幸せになると信じてる。
  • ハレのヒ食堂の朝ごはん
    焼き魚が無性に食べたくなるのと、あの方法でご飯を炊きたくなる。
    読んだもの、見たものですぐに何か食べたくなる私にはとっても困った小説でした(もちろん本当は困ってない 笑)。
  • 世はすべて美しい織物
    昭和12年。
    養蚕農家の娘である芳乃は、季節の草木から染料をつくり、生糸に染め上げて織る作業までを自らするのが至福であると思っていた。
    だが、桐生の新田商店の次男に見初められ嫁いで以降も織物には携わっていたが、戦争もあり人生は揺れ動いていた。

    現代。
    母子家庭で育った詩織は、母親の支配や干渉無しで...続きを読む
  • 世はすべて美しい織物
    織物に取り憑かれた人々が人生を達観した仙人のようにも時を忘れて無邪気に遊ぶ子どものようにも見えてその極端さが危うくも目が離せないほどの強烈な魅力を放っている。
    残念ながら私には創作の才は無く共感できる部分はあまり無かったけれど才があるからこその喜びや苦悩がありのままに描かれていて息をするのも忘れてし...続きを読む
  • 東京すみっこごはん 楓の味噌汁
    シリーズ4作目。

    いつもと違ってわかりやすいハッピーエンドではないお話が続き、あれ?と思ったのですが、最後は希望の持てる展開だったのでホッとしました。

    瑠衣さん、瑛太くんのその後もどうか幸せなものでありますように、と思います。
  • 東京すみっこごはん
    全体を通してはほっこりできる題材で占められている印象でした。すみっこごはんに集まる人に焦点をあてた短編集の詰め合わせで、私が買った時にはすでに続編となる巻も。最近よく見かける料理でお悩み解決!のようなお話ではなく、悩みを抱えた人々が同じ場所に集ってご飯を食べる、それだけです。それだけなのですが、頭を...続きを読む
  • 今日は心のおそうじ日和 素直じゃない小説家と自信がない私
    家事に対するマインドを変えてくれたことに感謝しています。私は掃除が苦手で克服しようと「掃除本」ばかり読んでは実行出来ずにいました。そういう時にこの本を読んで家事(特にお掃除)ができる人の頭の中が実感できました。家事をする家と向き合って観察して気持ちよく暮らせるよう工夫する。このマインドを知ってから本...続きを読む
  • 東京すみっこごはん
    r4.12.1
    爽やかな文体だけど、みんなそれぞれ抱えてる問題が大きくて、けどそれを美味しい料理と団欒で乗り越えて…
    やっぱり人と人の繋がりと、美味しいご飯だよね。
    楓ちゃんの心情を思うとたまりません。
    こんな場所が近所に欲しい…
  • ハレのヒ食堂の朝ごはん
    読み始め、主人公の行動に嫌悪感を抱き、途中で読み諦め、長らく積読状態となってました。久しぶりに手に取り読み進めていくとスルスル読めました。あともう少し読み進めていれば…と後悔しました。おいしく、ゆっくりと人生の再生ストーリーでした。