世はすべて美しい織物

世はすべて美しい織物

1,980円 (税込)

9pt

4.1

〈桐生の養蚕農家の娘として生まれた芳乃〉と〈東京でトリマーとして働く詩織〉。伝説の織物「山笑う」をめぐり〈昭和〉と〈現代〉、決して交わるはずのなかった、ふたつの運命が、紡ぎ、結ばれていく。母の束縛、家のしがらみ、そして、最愛の人との離別……。抑圧と喪失の「その先」を描く、感涙必至のてしごと大河長編。

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世はすべて美しい織物 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自然界にある色彩がいかに素敵で
    しかもそれを糸にうつし取り、染め上げるなんて
    うっとりと憧れる世界。

    またその様を表現する描写の素晴らしさはもちろん
    芳乃と詩織それぞれの人生も興味深く
    なかなか読み応えのある作品だった。

    0
    2023年07月22日

    Posted by ブクログ

    とても素敵な作品でした。

    前半は母の毒が、苦しかったけど
    読み進めるうちに、
    その母にも抱える思いがあったことを知る。

    ADHDをこんな切り口で扱う物語もあるんだな。

    織り人たちの「業」と「喜び」
    戦時下の日々、ADHD、
    色々なテーマが詰め込まれているので、
    読み手によって、感じ方もそれぞれ

    0
    2024年02月26日

    Posted by ブクログ

    桐生の伝統機織物と現代を結ぶ物語。トリマーとして働く詩織は縫うのが好きだったのだが、母親が許さなかった。それは物語の途中で明らかになる。現代と過去を行ったり来たりしながら運命的なモノを感じる。中々の大作である。

    0
    2023年09月13日

    Posted by ブクログ

    縦の糸はー横の糸はーという名曲もあるように、
    本当に人生は織物のよう。
    人との出会いがきっかけで、
    自分のルーツが分かったり、
    新しい世界が開けたりする主人公が、
    この先どのような人生を歩むのか。

    辛いこともあるだろうけど、
    自分で選んだのだから、
    幸せになると信じてる。

    0
    2023年01月26日

    Posted by ブクログ

    昭和12年。
    養蚕農家の娘である芳乃は、季節の草木から染料をつくり、生糸に染め上げて織る作業までを自らするのが至福であると思っていた。
    だが、桐生の新田商店の次男に見初められ嫁いで以降も織物には携わっていたが、戦争もあり人生は揺れ動いていた。

    現代。
    母子家庭で育った詩織は、母親の支配や干渉無しで

    0
    2023年01月10日

    Posted by ブクログ

    織物に取り憑かれた人々が人生を達観した仙人のようにも時を忘れて無邪気に遊ぶ子どものようにも見えてその極端さが危うくも目が離せないほどの強烈な魅力を放っている。
    残念ながら私には創作の才は無く共感できる部分はあまり無かったけれど才があるからこその喜びや苦悩がありのままに描かれていて息をするのも忘れてし

    0
    2023年01月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦争がどんなに酷いものか書かれており、途中では泣きたくなるようなシーンもあった。
    この本のキャッチコピーは「誰もが、織り人なのだ。」というのもあり、芳乃の作品と同レベルの作品を織ることがこの本の結末ではないと思いつつ、詩織がどんな成長をしたのかもう少し書かれて終わってくれればいいのに…。と感じた

    0
    2023年12月21日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    桐生という地名を知らなかったのですが、こんなにも織物が有名な街だったのですね。
    ここまで我を忘れて熱中できるものがあるのは羨ましいものの、最早呪いと言っても過言ではないような…
    もし私が絹子と同じ立場だったら、確かに娘から手芸を遠ざけようと必死になるだろうなぁと思ってしまいました笑
    母の苦労、子知ら

    0
    2024年02月20日

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