実業之日本社文庫作品一覧
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-遊園地に自殺志願の女性現る!? 「私の役目は終わりました――」微笑む彼女は一体何者? 愛されて30年、ロングランヒットの花嫁シリーズ! 親友の聡子とともに遊園地に遊びに来ていた主人公の女子大学生・塚川亜由美。のんきにソフトクリームをなめていると、どこかからかたくさんの悲鳴が聞こえた。あたりを見回すと、ジェットコースターのレールの上で、いまにも女性が自殺しそう!? 亜由美は捨て身の覚悟で女性のもとに駆けつけるものの、どうやら彼女は正気ではないようだ。必死で説得にかかる亜由美だったが、当の女性はにっこりと微笑んで、自分のこめかみに拳銃をあてたのだった――。謎めく彼女の行動の真意とは?(表題作「崖っぷちの花嫁」)。ほか、バレリーナたちにまつわる事件を描いた「花嫁は今日も舞う」を同時収録。華やかでありながらも厳しい世界に身を置く一流のダンサーたち。彼女たちの悲哀と葛藤が、世代と時を越えて謎を呼んだ――!
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-女のタトゥーが事件の地図!? 猟奇殺人の鍵は長崎に――。大人気旅情ミステリー・私立探偵小仏太郎シリーズ! 東京・亀有で探偵事務所を開く小仏は、かつての警視庁の同僚の安間からある依頼を受ける。近頃連続して起きた殺人事件と猟奇事件の二人の被害女性は、元警察上層部で民間企業の重役を務める男と不倫関係にあったらしい。その事実をマスコミに感づかれずに事件の調査をしてほしいと依頼された小仏だったが、殺人事件の被害者・高木の体には意味深な鯉の刺青があり……。社会の闇とつながる男と女たちの因縁。巨大犯罪の影を追って小仏は長崎、そして佐賀へ飛ぶ! 傑作トラベルミステリー。
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4.0無人島という密室で起きた怪奇事件! 美人作家が、数々の謎を華麗にあばく! 百合からSFまで幅広いジャンルの小説を手がける美人作家・森奈津子。彼女の周りでは、なぜか事件が多発する……。豊満な美女に拉致され無人島に監禁された奈津子。意外にも快適な島での生活を楽しんでいたが、ときに覗き見ていた向かいの島で、一人の男性が死亡したという。奈津子はなぜ監禁されたのか? 男性は死なねばならなかった理由とは――?(「なつこ、孤島に囚われ。」より) そのほか、宇宙人にすけべな依頼をした男の行く末、亡くなった少女との再会を願う女性の本心を探っていく“不思議”に満ちた事件を全5編収録。どんな奇怪な謎に直面しても動じない奈津子が、驚くべき推理を披露! 読めば誰もが過激でエレガントな彼女に夢中になる、笑撃の傑作ミステリー。
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3.0こんな男はいらない! 彼の本質が見えてくる。女性の内面を描いた小説やエッセイで、読者の共感を集める唯川恵が贈る、究極の『男分析本』×人生を身軽にするための『恋愛バイブル』。恋の始まりは素晴らしく見えていたのに、こんな彼だったのかと、やがて失望に変わる。優柔不断、淡白、浮気性、無神経、妻子もち、マザコン、お金にルーズ……。「恋に失敗しても構わない。でも、恋で人生を失敗してはいけない」。そう語る著者が、21タイプの男を斬った極上恋愛エッセイ。思わずドキッとする、胸を打つアドバイス満載。女も男もタメになる! (解説:大久保佳代子[オアシズ])
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3.6仕事も恋も「迷子」の梓が、同じ名前の特急列車で旅に出る! 空回りしがちな仕事と、望まない結婚を迫る恋人を置いて、介護福祉士の梓(あずさ)は、新宿駅から特急あずさに乗り込んだ。上諏訪駅で下車し、諏訪湖畔で途方に暮れる梓に声をかけたのは、陶芸家の桂だった。泊まるところのない梓は、桂に連れられ長野・高遠町の民宿「すやすや」へ。雄大な自然とのんびり暮らす人々に囲まれて過ごし、心は揺れ動くが……。高遠と東京を行き来しながら、新しい生き方を見つけていく女性の姿をいきいきと描く。新しい人生に出会えるハッピーストーリー。『迷子の大人』として刊行された単行本に、掌編「花の咲くころ」を加えたオリジナル版。
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4.2『ランチのアッコちゃん』の次はコレ! いま最も注目を集める著者が贈る、パワー全開!永遠のガールズ小説!! 王冠を手にするのは誰? 教室は少女達の戦場! 私立女子校・聖鏡女学園中等部二年の範子は雑誌の編集長として勤める母と二人で暮らしながら、チヨジ、スーさん、リンダさんという気の合う仲間たちと、地味ながらも楽しく平和な学園生活を送っていた。ところが、クラスである事件が起き、公開裁判の末に滝沢さん(=王妃)がクラスの頂点にいる姫グループを追われてしまう。なりゆきで滝沢さんを迎え入れることとなった範子たちだったが、彼女の傍若無人さに、グループの調和は崩壊! 穏やかな日常を取り戻すために、範子たちはある計画を企てる……。傷つきやすくて我がままで――みんながプリンセスだった時代を鮮烈に描き出すガールズ小説!
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2.0謎の盗賊「白狐党」、断じて許せぬ! 悪の秘剣「白波返し」を破れ!! 白狐の面をかぶった盗賊「白狐党」が、両替屋を襲撃。丁稚を一太刀、大金を奪った。さらに、事件を探索する北町奉行所の定廻り同心が、顔を縦に斬り割られ、殺された。賊のなかには旗本や御家人が……。白狐党とは何者なのか? 御目付の厳命を受け、非役の旗本・市之介が、強靭な謎の武士集団に立ち向かう。必殺剣「白波返し」を破れるのか!? 『残照の辻』『茜色の橋』『蒼天の坂』『遠雷の夕』『怨み河岸』『稲妻を斬る』『霞を斬る』に続く、「剣客旗本奮闘記」大人気シリーズ第八弾!
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3.5研ぎ澄まされた感覚と推理で、全盲の探偵が難事件に挑む!! 事故によって失明したが、まとめサイト「魔と眼」を運営しながら東京北区・赤羽に暮らす元雑誌記者の川田勇。自宅の大家の死亡事故を解明に導き、地元警察に協力をしたことから、全盲の探偵「ブラインドi(アイ)」(=Blind Investigator)と命名された。鋭敏な感覚と推理力、ガイドヘルパーの田辺弘子のサポートを武器に、幽霊団地、ゴーストライター騒動などの謎に立ち向かう。第11回北区内田康夫ミステリー文学賞特別賞(区長賞)受賞作を含む全5話を収録。全盲小説家、鮮烈のデビュー作!
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4.01989年に東京の女子大に入学し、バブル崩壊後の1993年に出版社に就職した石川ひとみの半生は、変転の連続だった。不本意な配属、失恋、プロポーズ、予期せぬ妊娠、そして離婚……。時に家族や友人を裏切ってまで仕事に貪欲であり続けたひとみの20年間、彼女の欲望と葛藤の行方を、ポケベルの時代から、インターネットやSNSの登場に至るまでの“人と人をつなぐツール”の変遷や、移りゆく世相を巧みに織り込んで描き出す。就活小説『あの子が欲しい』で話題の著者が放つ、「女の狡さ」と「黒い本音」全開のこの物語は、あなたの魂を捉えて離さない!(解説:柳瀬博一)
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-今、解き明かされる野沢流ミステリーの真相と深層。少年時代から江戸川乱歩やエラリー・クイーンを読んでいた著者は、高校時代にシナリオに目覚めた。その後、傑出した脚本家として、ミステリードラマ史上に燦然と輝く名作『眠れる森』『氷の世界』『リミット』などを世に問う。犯人は誰か、毎回盛り上がる視聴者とネット世論。最終回で明かされた驚愕の真相――それらはどんな発想で生まれたのか。著者のプロットの端緒からシナリオが完成するまでのプロセスと合わせ、著者の発想を公開したドラマ脚本論。
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3.2瓦礫の下に日常は消えた。僕らは目を背けない――。突如崩壊した高校校舎。築年数も浅く、皮肉なことに地域の防災拠点にもなっていた学校は、信じられないほど簡単に崩れ落ちてしまったのだ。数多の命が一瞬で奪われた一方、瓦礫の下で生き残った生徒たちがいた。すれ違っていた双子の兄弟、いじめっこといじめられっこ、たったひとりで取り残されながら恋人の無事を祈る少女、水と油の生徒と教師……淡々と過ごしていた毎日、「日常」のなかでは交わることのなかったはずの彼ら。生と死の狭間でそれぞれの問題に直面したとき、彼らの脳裡にはなぜか一人の少年の姿が浮かんだ――。青春ミステリーの旗手・山下貴光のみずみずしく鮮やかな筆致を存分に堪能できる本作。青春のさなかにいる少年、少女から、かつて青春を過ごした大人たちまで、今を生きるすべての人にこの物語を送りたい! 極限状態におかれた命が輝く、傑作青春小説。
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4.0NHK朝の連続テレビ小説でドラマ化され、日本中に感動の輪が広がった水木しげる夫人の自伝的エッセイ。赤貧の時代、人気マンガ家の時代、妖怪研究者の時代、「幸福とは何か」を語る現在……結婚以来半世紀、常に水木の傍らに寄り添い、見守ってきた。著者はなぜ極貧の無名マンガ家と結婚したのか? 伝えられる貧乏生活とはどんなものだったのか? 超有名人の妻となって人生はどう変わったのか? 水木のユニークな言動をどう受け止めてきたのか? 自らを「平凡な人間」と語る著者の目に映った異能の天才の真実と、夫と歩んだ自身の激動の人生への思いを率直に綴った、感動の初エッセイ!
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2.3私たちを招いたのは誰? 殺人ディナーの謎を解け! 金持ち整形外科医・天本圭に誘われて瀟洒なスペイン料理レストランを訪れた女・深月。店には品のいい老夫婦と、深月のあとに入ってきた男性客が一人。天本と深月がワインで乾杯をし、タパスを口にしはじめて間もなく、甘く穏やかな空気が一瞬にして戦慄に変わる。突然「こんな所に呼び出して、いったい何の用だよ!?」と男性客が暴れ出し、客たちの前で、店の主人が自分の首を切る。「あなたもサバイバーですか」という謎の言葉を遺して。やがて客たち全員を巻き込んだ「死」のゲームが始まりを告げる。この店に客を招いたのは誰なのか。そして究極の選択を迫られた人々の運命は!? 驚愕のサスペンスホラー!
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2.5殺して、騙して、隠して、消して――悪は死んでも治らない! 霧深い夜に腹を裂かれた女と通り魔の正体(外科)、希望溢れるはずの新しい団地で、入居日を過ぎても姿が見えない若夫婦の行方(精神科)、人気作家の元に現れた身に覚えのない「我が子」とその母(産婦人科)、余命三ヶ月と診断されて家を飛び出した少女と強盗犯の奇妙な絆(放射線科)、法医学者のもとを訪れる、「今日殺された」と主張する謎の客(法医学教室)……迷える人間たちの病状は実にさまざま。<外科>、<小児科>、<眼科>、<精神科>、<産婦人科>、<放射線科>、<法医学教室>。バリエーションに富んだ切り口とテーマでまとめられた本作は、まさに赤川流ユーモアサスペンスの真骨頂。殺意と悪意の病に罹った「患者」たちに「名医」赤川次郎がおくる、7つの診療科への入院案内だ。劇薬級のブラックユーモアに病みつき、中毒注意! 傑作ミステリー短編集。
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4.4情報革命の先頭を走る男の生きざまを活写した、感動の評伝! 裸一貫から立ち上がり、いまや世界を見据える事業家となった孫正義。その原点となる少年時代に始まり、アメリカでの青春期、ソフトバンクの創業、インターネットや携帯電話事業への進出から、アリババの上場そしてロボット事業に至るまで――波乱に満ちたその半生を、四半世紀にわたって孫を密着取材してきた作家・井上篤夫が熱い筆致で描く。100年、200年、300年続いていく企業をめざす孫正義とソフトバンクは、いまや単なる「携帯電話カンパニー」ではない。もはや会社そのものがシリコンヴァレーのような存在であり、孫正義ははるか遠くを見つめているのだ。世界初の感情認識パーソナルロボット、Pepper(ペッパー)の発売に合わせて、さらに徹底した追加取材を行い、ベストセラー「志高く 孫正義正伝 完全版」に大幅加筆してパワーアップした「新版」。読めば勇気と活力が湧いてくる決定版!
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3.0目付影働き・市之介、絶体絶命!! 敵の刀が見えなくなる、秘剣「霞流し」を操る強者との一騎打ち。勝負の行方は!? 御納戸衆が殺された。凄絶な死骸だ。側頭部が割られ、傷口から頭骨が覗く。そのひと月ほど前、同様の太刀筋で、日本橋室町の老舗呉服店・相模屋の番頭も頭を割られた。さらに、事件を探っていた御用聞きも殺された。相模屋の倅の姿も見えないという。これらの事件の裏には巨魁の影が――。非役の旗本・青井市之介は、朋友・糸川俊太郎、佐々野彦次郎と共に、斬殺、誘拐、略奪の真実に迫る。『残照の辻』『茜色の橋』『蒼天の坂』『遠雷の夕』『怨み河岸』『稲妻を斬る』に続く、大人気シリーズ「剣客旗本奮闘記」第七弾!
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2.8信長の英雄伝説に異議あり!? イケメン探偵が謎に迫る! 「日本史最大の英雄・織田信長の人生は三国志の英雄・曹操のパクリにすぎない」――W大学教授・浅井光政が歴史雑誌「歴史ミステリーツアー」で発表した新説が日本全国の信長ファン・アンチ信長派を巻き込んで、賛否両論の大反響を呼び、雑誌は完売。しかし、浅井は信長の信奉者から反感を買い、さらに大学の研究室で弓矢で襲撃を受けるという事件も発生する。歴史研究家の月村弘平は恋人の警視庁刑事・上田夕湖と犯人像に迫るが、今度は教授の講演会のおり火縄銃で狙われて……「妻は、くノ一」「耳袋秘帖」などで人気の時代小説作家が、唯一手掛ける現代ミステリー!
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3.4たこ焼きvs串カツ B級グルメ大阪の陣! 「この世のものならざる」大阪のおばはん・蘇我家馬子が大阪の町の片隅で営む「こなもん」料理専門店「馬子屋」。この店にやってくるのは、人生のさまざまな問題を抱えた客ばかり。しかし、抜群に「うまい!」こなもん料理を食べ、馬子の愛の一喝とアドバイスのおかげで解決していく。大阪再生のため奮闘する若き市長・櫛田勝男も「馬子屋」で舌鼓を打ちながら市が抱える問題を次々解決していくが、そんな友好的関係から一転、市長選挙で意見対立、大阪を二分する事態に。いったい何が!? ゆるキャラ・コナモンも登場。思わず「うまい!」と唸る爆笑B級グルメエンターテインメント。
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3.6人気女性誌「Fame」副編集長の七瀬和美は37歳。共働きで子育てをしながら、実質的な編集長として部員をリードしてきたが、リニューアルをめぐって社の上層部に嫌われ、「新雑誌準備室」という名の閑職へ追いやられる。理不尽な仕打ちに加え、学校では娘をめぐるトラブルも発生。退社するかどうか悩む和美だったが、「働いてるママが好き」という娘の言葉に触発され、ある大きな「挑戦」をはじめる――。馴れ合いだらけの男社会に「カツ」を入れる、痛快なお仕事エンターテインメント! シリーズ3作の累計が25万部を超える大ヒット作になった『書店ガール』の「原点」ともいうべきデビュー長編! すべての働く女性必読の一冊です。
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3.7迷いも哀しみも、きっと奇跡に変わる――。幼児向け雑誌の編集部で働く統子は、4歳の息子・智康を保育園に預けながら、仕事と育児に追われる日々を送っている。予定通りには進まない仕事、智康の突然の発熱、保育園からの呼び出し、孫に会いたいとやって来る実母とは気持ちがすれ違い、ママ友との人間関係にヒヤリとする。それでも、智康が見せる笑顔や成長の様子に癒され、親友の朝子と励まし合い、シッターの神田さんの力を借りながら、懸命に過ごす。そんなある日、統子は旅雑誌のグラビアページに智康とそっくりの、双子の少年が載っているのを見つけた。智康の出生には、親にも話していない秘密があった。元夫の阿川は子どもをほしがったが、精液所見で問題が見つかっていたのだ。統子は智康を連れ、写真の撮影地である五島列島・中通島へ向かうが――。日々を全力で生きる親子たちの姿を通し、命の尊さ、親子の絆、家族の奇跡を描く著者の渾身作。「おかあさん」とかつて子どもだったあなたに贈る感動小説!
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3.3インド出張中に勤め先がつぶれた挙句、帰国してみれば、故郷である奈良県ちはや市で唯一の総合病院院長だった父親が急逝していた。遺された病院も倒産寸前と発覚! 元・サラリーマンで医師免許も持たない主人公の青年・風祭翔は、急遽父のあとを継ぐかたちで病院理事に就任することに……。知識も経験もない逆境のなか、父の遺した病院を赤字経営から救えるか?! タイムリミットまではあと三か月。産婦人科医の辞職、医者の勤務体系問題、病院経営と銀行、患者の不満と不安、医療難民、消えた院内アンケート……。著者・福田和代氏の綿密な取材を下敷きに、地域医療の危機と青年の成長が丁寧に描かれる。医療技術が発達することで選択肢と可能性が増えていく一方で、治療のありかた、病院のありかた自体にかかわる課題もまた山積みになっていく――きれいごとだけではやっていけない病院の“今”がわかるエンタメお仕事小説、登場! 「ヒポクラテスのため息」改題。
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3.5剣は滅法強いが、金と女にちと弱い。そんな目付影働き・青井市之介が、最強の敵に決闘を挑む!! 神田川沿いの樹蔭で、八丁堀同心の亡骸が見つかった。左腿と首が無残に斬り裂かれている。殺された同心は、行徳河岸にある廻船問屋・本田屋の強請の件を調べていた。その裏には、御目付も恐れる巨悪の影が――。市之介は、朋友・糸川俊太郎、糸川の配下・佐々野彦次郎と探索に乗り出す。下手人は、必殺の剣「草薙の太刀」を操る強者だった。非役の旗本・市之介が巨悪に迫る。著者の鳥羽亮氏は「正義の剣と家族や友とのふれあいを楽しんで下さい」と語る。『残照の辻』『茜色の橋』『蒼天の坂』『遠雷の夕』『怨み河岸』に続く、大人気シリーズ「剣客旗本奮闘記」第六弾!
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5.0京都の嵐山温泉で起こった殺人事件をきっかけに、警視庁捜査一課の志垣警部らと懇意になった、「三島のおばちゃん」こと野中貞子。彼女は、志垣の姪・千代との結婚が成就しなかった志垣の部下・和久井刑事のため、新たなお見合いを企画する。相手の女性は、貞子の地元・三島のデパートに勤める店員だという。先方の希望により、見合いは雪深い青森県の秘湯、携帯もインターネットも出来ない一軒宿・青荷温泉で、厳寒の二月に行われることが決まり、東京から青森まで開通したばかりの東北新幹線に乗って、三人は現地に向かう。当初は渋っていた和久井だったが、相手の女性・愛沢雪子の予想外の美しさを目の当たりにし、すっかり乗り気に。ところが見合いの翌朝、宿の前に巨大な雪だるまが出現。表面の一部が氷イチゴのように赤いので割ってみると、中から雪子の惨殺体が発見される。雪子はなぜ殺されてしまったのか。しかも、雪子の死体はどうして、雪だるまに埋められていたのか。謎だらけの事件に挑む警視庁“温泉殺人課”志垣と和久井の推理は……。
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3.8メジャーリーグベースボール(MLB)のナショナル・リーグに所属するニューヨーク・メッツは、低迷が続いていた。テコ入れのため、ゼネラルマネージャー(GM)に、日本人の高岡脩二が大抜擢される。39歳の彼はそれまで、メジャーの数チームで編成を担当しており、その手腕をかわれて、日本人で初めてGMに起用されたのだ。「勝つ野球」のため、高岡は大胆なトレードを敢行。出塁率を重視する“スモール・ベースボール”で好発進したメッツを迎え撃つのは、高岡のかつての師で、アトランタ・ブレーブスの老練GM、70歳になるアーノルド・ウィーバーだった。グラウンドの裏側で組織(チーム)を率いる対照的な二人のBOSS。その熱い駆け引きの行方は? 日本人初のGMによるメジャー制覇は実現するのか――。野球小説であると同時に、様々なビジネスシーンで応用可能なリーダー論としても堪能できる傑作長編!
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4.2※本作品は 2011年12月2日~2014年9月30日まで販売しておりました単行本版『ラストダンス』の文庫版となります。 本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 プロ野球<スターズ>の同期、真田誠と樋口孝明。その野球人生は常に対照的だった。ドラフト2位で即戦力と期待された樋口はついにレギュラーを奪えず、真田はドラフト5位から球界を代表するスター選手へとのし上がる。そして今季、球界最年長・40歳の二人に引き際が訪れた。二軍監督要請という形で引退勧告を受けた樋口に対し、真田はシーズン半ばで突然引退会見を行う。ところが引退宣言以降の登板で真田は連勝、低迷していたチームも優勝争いにからむ快進撃を始めた。シーズン終盤、正捕手の負傷で一軍に昇格した樋口が、17年ぶりに真田とバッテリーを組む日が到来して……。予想外に展開する引退ドラマを濃密に描く感動作!
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3.3※本作品は 2011年12月2日~2014年9月30日まで販売しておりました新書版『ミス・ジャッジ』の文庫版となります。 本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 スポーツ小説の旗手が贈る、野球小説の金字塔! たった1球の判定が、野球人生を狂わせてゆく――ボストンレッドソックスの先発投手として、メジャーデビューを果たした橘。暗い過去を秘めた日本人初のMLBアンパイア竹本。高校・大学時代の確執を引きずるふたりの人生が、大リーグを舞台に再び交錯する。たった1球の判定が明暗を分ける熾烈な世界で、因縁の闘いに決着はつくか――強烈な自負心と深い孤独を抱えた男たちのドラマを描く、傑作野球エンターテインメント!
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3.3青山・骨董通りの高級輸入家具店オーナー、洲崎圭二郎。表の顔は、店のショールームで顧客相手に北欧モダンのインテリアをスマートに提案する。しかしその裏ビジネスはセレブ所有の絵画、装飾品、秘匿データなどを盗み出したりすり替えたりすること。このショールームには、まっとうな富裕層と裏の依頼客と二種類が訪れるのだ。盗んだ利益の一部はクラウドファンディングを通じて寄付に回すのが洲崎の信条。なぜかゲイの相棒・宇田川漣を伴い、綿密な作戦のもとハイテクを駆使し、血を流さず鮮やかに奪い取る。オフィスに戻ると、洲崎の裏の顔を知らない天然系美人秘書・垣ノ内美桜が迎えてくれる。だがこの美桜、元CAでありながら武術の達人でもあった。サスペンス&コン・ゲームの連作短編集。
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4.1日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるため新設された「東海道マラソン」。神奈川県知事の号令のもと、県庁職員の音無太志は、日本陸上界の至宝・山城悟のペースメーカーとして、孤独なランナー・甲本剛に白羽の矢を立てる。甲本はかつてハーフマラソンの日本記録を持っていた「30キロまでの男」。所属していた実業団が解散し、母校のグラウンドを借りて練習する身だ。ペースメーカーになることを渋る甲本に、音無は破格の条件を提示するが――。果たして世界最高記録達成はなるのか。数多の人間の欲望と情熱を乗せたレースは、まさかの展開に――。箱根駅伝を走る学連選抜チームの激走を描いたベストセラー『チーム』の“その先”の物語。疾走感あふれるレース描写と、男たちの人間ドラマに一気読み必至。
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3.4銘和乳業宣伝部課長職のわたし(川村晶子)とピーアール会社の契約社員・児島くん。38歳と24歳、14歳差の二人は結婚を決意してつきあい始めたが、周囲の反応は様々でてんやわんや。児島くんの父やわたしの友人の一部は賛成だったが、児島くんの姉妹や母親に会ったところ微妙な反応、そして最大の難関はわたしの父。これが断固反対で話がまとまらないのだ。くわえて、銘和乳業の新製品健康ドリンク“モナ”販売戦略でも難問山積み、こちらも社内で意見が二分してしまった。ロングセラーを狙い、いたずらな増産をさけたい宣伝部と、売り上げ倍増でいけいけどんどんの販売部とが意見対立状態に。わたしと児島くんがウエディング・ベルを鳴らせるのは一体いつのこと? “年下”シリーズ第2弾。
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-警視庁・志垣警部の知人、戸部光晴の息子・修太は三十歳のエリート社員。三週間後に上司・安養寺昇一の娘・果穂との結婚を控えていた。だが、二年前に大きな事故で頭部を負傷し、その後遺症からなのか、記憶が時折欠落することがある。息子の様子がおかしいと父親の光晴から相談を受けた志垣が修太に話を聞くと「九州の黒川温泉で女を殺した気がする」と衝撃の告白が! 記憶の場所に殺人の痕跡はなかったが、修太の笑顔を携帯の待ち受け写真にした女の死体が意外な場所で見つかった……。記憶障害に苦しむ男は犯人か、それとも無罪か!? 女性に人気ナンバーワンの温泉・黒川温泉を舞台に描く、警視庁温泉殺人課シリーズ File 26。
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3.7日本国存亡の危機に真の英雄現わる! かつてなき国難に立ち向かった実在の貴族の闘い! ――時は平安中期、朝廷きっての貴公子でありながら、「さがな者」(荒くれ者)と呼ばれた藤原隆家は、花山法皇や藤原道長らとの「闘乱」(喧嘩)に明け暮れる日々を送っていた。その頃、陰陽師・安倍晴明は彼にこう告げた。「あなた様が勝たねば、この国は亡びます」。道長との政争に破れ、自ら望んで任官した九州・大宰府の地で、隆家は、海を越えて壱岐・対馬を蹂躙し、博多への上陸を目論む異民族「刀伊」の襲来を迎え撃つ! 清少納言、紫式部らとも交流し、京の雅の世界にも通じつつ、かつてなき未曾有の国難に立ち向かった実在の貴族の奮闘を、豊かな想像力をからめ織り上げた、雄渾にして絢爛たる平安戦記エンターテインメント!
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3.7浅草に事件命中度No.1のヒロイン刑事登場! 幽霊屋敷の死体の謎は!? 機動捜査隊浅草分駐所に班長として赴任した稲田小町。拳銃SIG/SAUER(シグザウワー)のP230を身につけたくて、機動捜査隊を志望したという変わり種の女刑事だ。そんな彼女が、足立区にある元病院の「幽霊屋敷」で首吊り死体を発見する。当初は単なる自殺と見られたが、死体の身元が、ある凶悪事件に係わりあるいわくありの弁護士だったと明らかになると、殺人事件の可能性も浮上する。そこへ驚愕の知らせが……機捜隊刑事の奮闘を描く好評警察小説シリーズに、初の女性刑事が登場!
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3.3コードネーム「久米」「輪島」「宮古」のテロリスト三人。久米は若手ビジネスマン風、輪島は秋葉原オタク風、宮古は年齢不詳の美女。メンバー三人はお互いの本名も素性も知らない。彼らは昼間、一般人の仮面をかぶりながら、夜や週末には政府転覆をめざすテロ組織の一員である。組織は、暴力や流血によらない方法で現政府への不信感を国民に抱かせようとしていた。彼らに下された任務は一見奇妙なものだった。組織が用意したレモン三個をスーパーのレモン売り場に置いてくる、丸めた新聞紙を入れた紙袋を電車の網棚に置いてくる、など、任務の真の目的とは何か。優秀な三人の遂行ぶりが引き起こす思わぬ結果とは。テロ組織の正体は。そして彼らの運命を翻弄していく第四の人物の正体は――。
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-豪華客船で、金持ちの豪邸で、冴えるマンボウの迷推理!? 「私の卓抜な推理によれば、これは、まさしくまぎれもない完全なる殺人事件であります」――サハリンへと向かう豪華客船の甲板に残された遺書と赤く染まった靴。偶然居合わせた北杜夫氏は、探偵役を買って出たが、推理すればするほど、真相は迷宮のかなたへ……「にっぽん丸殺人事件」。金持で日本歴史始まって以来のケチン坊である金持ち・金田鱗触が自宅の寝室で謎の死をとげた。そこになぜか北杜夫氏がやってきて、金田の死の謎を解明しようとするが……「梅干し殺人事件」。そのほか、ブラジルはリオデジャネイロで、赤ん坊を金持に売りつける商売をしているファビス・カルドーゾたちのドタバタ騒動「赤ん坊泥棒」。マンボウ氏が遺した爆笑のユーモア小説。
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3.4霧ケ峰涼はエアコンみたいな名前だが、カープファンにして鯉ケ窪学園高校探偵部の立派な副部長である。探偵部とはもちろん、探偵小説愛好のみならず、実地に探偵活動を行うのを旨としているのは言うまでもない。鯉ケ窪学園とその周辺にはなぜか事件が多い。校舎から消えた泥棒、クラスメイトと毒入り珈琲一族との関わり、校外学習のUFO騒動、密室状態の屋上から転落した女子……など。 それらの愉快で不可解な事件の謎を解くはずの涼だが、ギャグが冴えるものの、推理は発展途上で五里霧中。顧問教師・石崎浩見や同級生の高林奈緒子の力を借りて推理を開始する。果たして、あざやかに解決へと導くのは探偵部副部長なのか、それとも意外なあの人か? ユーモア学園推理の結末は?
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3.6高校生の久(ひさし=キュウ)は「殺人ライセンス」というサイトに遭遇。それは、ターゲットを殺害する危険なオンラインゲームだった。そのゲームが突然アクセスできなくなった後、ゲームの標的と同じような名前のストーカー公務員が殺害された。戦慄するキュウ。一方、勤務先をリストラされた相沢は、素人探偵として、キュウと事件の解明に乗り出す。相沢の娘・麻理とキュウがクラスメートという縁もあったが、麻理は、キュウや相沢の行動を冷ややかに眺めていた。相沢の同級生の丸谷刑事らは、捜査本部につめながら、犯人を絞れない事態に焦っていた。そして再びネット上に出現した「殺人ライセンス」と同じ第二の殺人事件が……。高校生と捜査本部、殺人ゲームと現実の捜査の接点はどこに――?
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4.0瀬戸内海に面した広島の三原市に暮らす作家・世良の家から、妻の加奈子が姿を消した。世良の友人・内畠は、加奈子の妹から頼まれ、実情を探ろうと世良の家を訪ねる。しかし、世良は話を逸らすばかりで、それよりも執筆中の原稿を読んでほしいと内畠に頼んだ。寡作で、世間からも忘れ去られている世良だが、いま書いている作品は「話題になって大ヒット間違いなしだ」と豪語する。それは、日本各地に伝わる怪談に起因する、不可思議なエピソードを綴る物語。内畠は、「座敷わらし」とタイトルのつけられた最初の作品のページをめくった……。「座敷わらし」「言うな地蔵」「河童の雨乞い」「吉作落とし」「チロリン橋」「ぞろりん がったん」、6つの怪談と現実世界が交錯する幻想ミステリー短編集。読後に残るのは恐怖か、感動か!? 横溝正史ミステリ大賞出身で社会派ミステリーの新鋭による、初の短編集!!
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3.4機動捜査隊浅草分駐所のベテラン刑事・辰見悟郎は、かつて捜査を担当した殺人事件の被害者の娘・大川亜由香から相談を受ける。殺人事件の被害者・大川真知子は元吉原のソープ嬢で、辰見とは二十年近く前に知り合い、たがいに淡い恋愛感情を抱いていたが、三年前に浅草で絞殺死体となって発見された。その時中学生だった娘の亜由香は現在高校二年生。伯父と富山県魚津での生活を始めていたが、東京にやってきて、友人が誰かにつきまとわれているのだと辰見に語る。しかし、その内容はあいまいで、亜由香は何かを隠しているのではないかと辰見は直感する。やがて、富山県内で起きていた、連続猟奇殺人の報道を見た辰見は胸騒ぎを感じて、富山に向うが……! 今一番熱い街・浅草を舞台に、機動捜査隊刑事の奮闘を描く! 「マリアの骨」「月下天誅」に続く、浅草機動捜査隊シリーズ第三弾!!
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-有名ニュースキャスター観崎真次郎の娘・亜沙子が、東京都内世田谷区二子玉川に建つ、築30年を越す木造アパートで遺体となって発見された。彼女は、張られた水に氷がびっしり浮かんだ状態の浴槽内で、氷漬けになって死んでいたのだ。部屋の借主は亜沙子の恋人で、人気ファッションモデルの小嶋英介と判明した。しかし、亜沙子の住まいは都内豊洲の高層マンションで、実際にアパートの部屋に住んでいたのは、大家の証言によると「色が黒くて小柄で地味」な女性らしく、亜沙子の容貌とはまったく符号しない。事件後に行方不明となった英介の関与が疑われたが、数日後に彼も青森県・八甲田山中で、雪に埋もれ無残な姿で見つかった。亜沙子も英介も、誰からも好かれる人柄のよさで知られ、怨恨による殺人とは考えにくい。事件現場に残された「八戸ノサトニカエル」という謎めいた落書きや、郷土玩具の鳩笛を手掛かりに、警視庁の志垣警部と和久井刑事ら捜査陣は、青森の秘湯へと向かった……。
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-人気女優・白瀬美保の女性マネージャー・三好恵が、ゆでた餅と大量の粉末トウガラシを喉に詰まらせて窒息という、異常な手段で惨殺された。そして美保は「私は48時間以内に殺される!」と書き残して姿を消し、つづいてインターネットの掲示板に「私は広島にいます。きょう麻薬の山。たすけて」と謎のコメントを残す。狂言か真の誘拐かと騒がれる中、女優を追って広島へ飛んだ志垣警部をあざ笑うように第二の殺人が発生。和久井刑事も合流して、猟奇事件解明の舞台は、道後温泉、そして美しい島なみが広がる瀬戸内へ……。消えた女優を追う48時間、志垣警部は美しき女優を救えるか!?
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3.8京おんなのエロスは業が深い――『女の庭』で話題騒然の団鬼六賞作家が贈る、現代版・愛欲の「平家物語」。京都にある平家物語ゆかりの小さな寺には、参拝客が想いを綴るノート「忘れな草」があった。悲しみを抱えて、ひとり訪れた女たちは、誰にも言えない秘密を書き残す。結婚前につきあっていた男との営みが忘れられない女(第一話 そこびえ――祇園女御塚)、年下の男とのフェティシュなセックスに溺れる女(第二話 滝口入道――滝口寺)、仲が良いはずの夫から突然離婚を切り出された女(第三話 想夫恋――清閑寺)、愛人の座を奪われ孤独に生きる女(第四話 萌えいづる――祇王寺)、子どもを亡くし離縁した夫と身体を重ねる女(第五話 忘れな草――長楽寺)……濃厚なエロスと、深い悲しみが心身に刻まれた女性たちの運命のゆくえを、古都を舞台に抒情豊かに描く、感動の官能小説。
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3.4地震に遭った翌日、少年は、海の匂いのする、見たこともない町に立っていた。通りかかったオバサンの家で親の迎えを待つ間に体験したのは、少年がこれまでしてみたかったことばかりで……。(「翔る少年」) 「どんな人生にも必ず分岐点となる瞬間が存在するように思う。運命的な避けることのできない『あの日』もあれば、ほんの僅かなタイミングの違いでその後が揺らぐ『あのとき』もあるだろう。そのポイントにかえることができたら。いくことがかなうなら――。 もしも拙作を手にとって読んでくださる方がいるとするならば、ほんの少しでもいい、その方の『あの日』『あのとき』に対する思いに寄り添えたらと願う」――乾ルカ。時空を超えた小さな奇跡と一滴の希望を描く感涙の傑作小説集。第143回直木賞候補作。
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2.6大学のサークルで人形アニメを制作している大伴は、アパートの家賃を五カ月分溜めてしまったせいで、アパートのオーナー保丸に立ち退きを迫られていた。一発逆転を狙う大伴は、同じサークルの安部から金を稼ぐ計画を吹き込まれる。猫好きで大伴の飼い猫「ロロ」をなぜか「クーちゃん」と呼んでかわいがっている近所のオバサン・宗像美鶴から金を引き出そうという企みなのだが、その驚きの手口と意外な結末とは……!? 喫茶店〈フラット&シャープ〉に集うペット好きの人々が遭遇する奇妙な事件7編。犬、猫、メダカ、鳥、カメ、クモ…読者もペットもハマる仕掛け満載のユーモア・ミステリー!!
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-東京の下町で居酒屋「北国」を営む合田勝郎。彼がどこで生まれ、どこで育ったのか、どんな経歴かを、周囲の誰も知らなかった。その彼のもとに、訳ありげな若い女・水沼江美が転がり込む。だが食事に誘おうとした日に、突如失踪してしまう。女も自分と同じ小樽出身であることを男が知った翌日、新小樽新聞の東京支社長・池永実が四谷の支社内で何者かに殺される。池永は小樽出身の作家・小野寺圭に新聞連載「小樽ストーリー」を依頼し、資料集めに奔走していた。この作品で、小野寺は、明治時代の政治家で北海道開拓長官を務めた黒田清隆はじめ、小樽の問題点を正面から書くと勢い込んでいた。ふたつの事件につながりはあるのか? 男はなぜ故郷を追われたのか? 捜査を開始した十津川警部は、事件の真相を探るため小樽に飛ぶが、新聞社の周辺ではさらに不審な動きが……。
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4.580歳でエベレスト登頂を果たした、永遠の冒険家・三浦雄一郎。101歳の最期までスキーを探求し続けた三浦敬三。モーグルスキー選手として五輪に二度出場した三浦豪太。なぜ三浦家の男たちは、こんなに元気で前向きなのか? 三浦家の挑戦スピリットは、いかにして生まれ、育まれ、受け継がれたのか。幻の名著『大滑降への50年』、75歳でのエベレスト登頂ドキュメント『冒険家』、父・雄一郎との幼少期からの特別な関係を描いた『父の大きな背中』など、3人の貴重な原稿に、エベレスト出発直前書き下ろしを加え再編集した一冊。「いくつになっても目標があること、夢に向かってチャレンジすること。父・敬三より学んだ人生哲学です」、「祖父に必要とされているときに父がいるように、父から必要とされたときに僕もそこにいたいと素直に思えるようになった」など、心に響く言葉が満載。
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3.5風見窓子は33歳。会社の給料は決して高くないけれど、自宅通勤なので不自由はないし、寿退社する後輩を妬むこともない。友人以上恋人未満の交際相手と結婚するつもりもない。しかし、世間体を気にする両親からは、「こうして家にいられるのも、干支三回り=36歳が限度」との宣告がなされる。そんな窓子に「しないの、結婚?」と声をかけてきたのは、やり手の独身女性上司、47歳の有磯潮美。東京下町・三ノ輪で居酒屋を営む潮美の実家との交流を機に、窓子の日常は突如変容をみせる。八方塞がりのヒロイン・窓子が選ぶ、しあわせのかたちとは……? サスペンスの女王が「イヤミス」を封印して放つ新境地。“脱力系”未婚女性の居場所探しの物語。
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