薔薇忌

薔薇忌

517円 (税込)

2pt

降りしきる薔薇の花びらに埋もれて死ぬことを夢見た劇団員(「薔薇忌」)、濃密な淫夢に日常を侵される歌舞伎小道具屋の娘(「紅地獄」)、元スター歌手の再起に賭ける芸能プロデューサー(「化鳥」)……舞台芸能に生きる男女が織りなす世界を、幻想的な筆致で描いた珠玉の短編集。著者の独創性を世に知らしめた柴田錬三郎賞受賞作。

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薔薇忌 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久し振りの皆川博子さん、さんといっていいのか今年で85歳になられた今まで10指に余る賞を受けて、文化功労者にも選ばれた。
    多くの作品は、幻想的と冠がつく、長編小説、切れのいい短編(それでもなお妖しい)ゴシックロマンといってもいい、海外を舞台にした、不思議な出来事、怪しい雰囲気を纏った作品群。
    人の暗

    0
    2020年01月05日

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ皆川作品。衝撃を受けたが、著者の他作品を読んでいくうち、かなりライトなほうだと知った。皆川博子入門にいいかも。過激さは抑え目でただただ美しく、幻想的。

    0
    2019年11月17日

    Posted by ブクログ

    演劇をテーマにした短編集。
    演劇と皆川博子なんて、相性が良すぎる。
    この人の作品はいつも息が詰まる、いい意味で。

    0
    2014年07月22日

    Posted by ブクログ

    初めて読みました皆川博子さん作品。
    舞台で働く人たちの会話をのぞき見しているような感覚になる7話の短編集。
    どれも妖しい魅力を放っていて、今の話と昔の話が境目なくスンナリとつながっていって、しまいには現実の話なのか幻想の話なのかわからなくなってくる。
    話の内容よりも話相手が気になる「祷鬼」、生首道具

    0
    2022年10月08日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    きらびやかですがその分影も多い、舞台芸能の世界。暗く、愛憎入り交じる濃密なお話たちでした。
    特に「桔梗合戦」「化鳥」が好きでした。
    「化鳥」はバンギャ心が疼きます…この気持ち、わかる。。嘗て心酔していた人の凋落を目の当たりにしたら……。
    裏方さんに光が当たっている作品が多いのも面白

    0
    2019年12月03日

    Posted by ブクログ

    演劇に携わる人々を描いた短編集。内容は「演劇の話」と聞いて想像するものの斜め上を行く、皆川博子テイストの効いた独特なものばかり。役者だけでなく、プロデューサーや小道具製作者などの裏方にもスポットを当てている。面白かった!

    0
    2015年04月30日

    Posted by ブクログ

    初めましての作家さん。
    90年代に出版されたものの復刻版のようです。
    舞台に携わる者たちの妖しい短編集。
    ミステリというよりは、幻想譚といった感じです。
    でも短編集なのに、どれもこれもヤバイ。
    舞台に携わる者達の話だから、どうしても妖しくなる。
    だけど文章の持って行き方がヤバイ。
    起承

    0
    2015年02月28日

    Posted by ブクログ


    日本の舞台・伝統芸能と怪しい幻想譚を絡めた短編集。
    意図的にデザインされた作品群の為、ハッとする描写や展開に欠け所々強引さを感じた。
    作者にはもう少し捻られた凄惨な作品を期待してしまうが、『桔梗合戦』はウットリする出来栄え。

    0
    2023年12月08日

    Posted by ブクログ

    どの話も、最後に突き放される哀しさがある。美しく残酷な秘密。決して癒されない哀しさ。
    薔薇忌と桔梗合戦が特に好きだった。

    0
    2020年10月10日

    Posted by ブクログ

    舞台にまつわる人々の短編エピソード。死人が出てきて普通に会話していることが、舞台という特殊な空間とも相まって、現実離れした世界観の演出にもなっている。
    舞台に魅入られて、いつまでもそこに留まり続けている人々の魂を眺めているのは、演劇や映画を観終わった後もしばらくその場から離れたくないような感覚に似て

    0
    2019年03月31日

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