国内文学作品一覧

  • 令和川柳選書 言の葉で人生は輝く
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち熊本を代表する川柳作家・北村あじさいのベスト作品集! 万歳の歓喜日の出の中にいる 無になって受けた風には乗ってみる 祈るしかなかったという愛がある 迷うからそう何回も聞かないで 意地通すほどのプライド捨てました
  • 令和川柳選書 まるくなる心
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち青森を代表する川柳作家・船水葉のベスト作品集! 深呼吸私の朝をふくらます 肩の力を抜いていいんだよ 春 黄色から咲くのが習いクロッカス 黙せば母に話せば父になる小川 桜咲く頃には母に戻ります
  • 令和川柳選書 伏線の果てに
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち石川を代表する川柳作家・藤井史朗のベスト作品集! おだやかな海しか知らぬ子の船出 温もりは座蒲団だけの無人駅 ビニールの傘が五本もあるゆとり 人間を忘れる人がいて困る 嫁さんの実家近くになる転居
  • 令和川柳選書 なるほど
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち千葉を代表する川柳作家・千葉加津子のベスト作品集! 吊り橋の上ではみんな真人間 吊り橋を渡り終えたら威張り出す 鶴亀の長寿確かめたのは誰 遺言を書く日の子等は皆優し ピアノ買うことになるとは老いの趣味
  • 令和川柳選書 壽と書くオムライス
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち東京を代表する川柳作家・植竹団扇のベスト作品集! 朝餉明け六つ夕餉暮れ六つ 嵐呼ばぬがぼく雨男 蟻に比べて蚯蚓晩婚 牛に引かれて俄か信心 馬は鼻の差ヒトは胸の差
  • 令和川柳選書 おさ虫のユーモア川柳
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち愛知を代表する川柳作家・北原おさ虫のベスト作品集! 「いいね」には「どうでもいい」も含まれる あ~んするだけで風邪だとわかる医者 あれ以来宴会芸はフラダンス ウインクのようにも見える偏頭痛 お~い夏たまにはとれよ夏休み
  • 令和川柳選書 だるまさんがころんだ
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち神奈川を代表する川柳作家・芦田鈴美のベスト作品集! 母の長命嬉しくて苦しくて 母さんと同じ型に老いていく 手を摩るだけの介護をして帰り 帰ろうか呼ぼうか母の丸い背 帰ろかな煮っ転がしが夢に出る
  • 令和川柳選書 丸木橋
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち茨城を代表する川柳作家・片野晃一のベスト作品集! 忍耐の荒野を花は忘れない 限界の集落一人畑を打つ 病院の廊下で神とすれ違う 挑戦の二文字座右の銘にする 父の打つ杭が揺るがぬ基礎となる
  • 令和川柳選書 一日半歩
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち岩手を代表する川柳作家・あべ和香のベスト作品集! 3・11ぐらりドドドド灯が消える 停電3日 いのちの酸素器止まる 余震つづく 携帯酸素の深呼吸 3日後のテレビに映る大津波 ケータイも聖書も非常時役立たず
  • 令和川柳選書 生命線5ミリ残して
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち東京を代表する川柳作家・林マサ子のベスト作品集! 卵割る今日もいい日であるように 雪しんしん絵本のクマはみなやさし 春雷にキツネ一匹跳ね上がる 啓蟄に百足の足のみな動く 恐竜に心臓一つぼくにも一つ
  • 令和川柳選書 残心
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち宮崎を代表する川柳作家・中武弓のベスト作品集! スタートの拳に父の匂いする 穏やかな人おだやかな墨の色 神様に願いはひとつだけにする そのうちに泡になるから笑い合う 流される時もあってひとりの川
  • 令和川柳選書 月光を浴びた雪です
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち北海道を代表する川柳作家・鈴木厚子のベスト作品集! 一緒に死のうだなんて まだよまだ 致死量はわたし硬めの方が好き ゆらゆらりコスモスなんと強情な 生きるって強い女になることよ また言ってしまった私は正しい
  • 令和川柳選書 椿咲きました
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち石川を代表する川柳作家・表よう子のベスト作品集! 手を洗うまた手をつなぐ日のために 泰平のゆめを破ってコロナ参上 マスクしてジョークも疲弊しています うらうらと今日は大根でも炊くか 鼻歌や夢は大きい方がいい
  • 令和川柳選書 縷縷
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち北海道を代表する川柳作家・高橋蘭のベスト作品集! 陽炎の匂いが暗室に消える 不意の雷 亡者がひとり生き返る 日に三度しっかりと食う座右の銘 電子辞書はいつくばってついて行く 葉ざくらの彩を重ねて口籠る
  • 令和川柳選書 出会い
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち茨城を代表する川柳作家・大森みち子のベスト作品集! 母を待つ子等は時計を仰ぎ見る 只今へ駆け寄る子等を抱き締める 待ち草臥れた姑の顔へ安堵感 共働き絶対嫌と子の反旗 落書に子の寂しさを垣間見る
  • 川柳句集 苺一縁
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    1巻880円 (税込)
    地元・東京都練馬区でパティシエひと筋40年、腕利きのオーナーシェフは川柳作家だった! 前著「雨男晴男」から6年。人生は晴れのち雨、雨のち晴れを信条とし、どんな時にも前を向く著者による待望の第2句集。鋭い観察眼でウイットに富んだ川柳作品には定評がある。 本書は「川柳が楽しくて」「大阪大好き」「趣味に生きる」「アンダンテ事業継承~廃業から企業売却への道」の4章で構成され、第4章では令和4年にM&Aで店を売却、若き新オーナーに屋号とレシピを引き継ぐまでの奮闘の物語が川柳で綴られている。 「人のためにやっていると必ず神様が降りてきて事が成就するという経験を繰り返し感じてきた」(あとがきより)と振り返る著者。ライフワークとしての川柳、趣味の園芸や旅、アドバイザーとして継続するパティシエ活動など人生の第2幕が上がったばかりの著者は、現役時と変わらぬ多忙で充実した毎日を送っている。 「さようなら」は家族以外に言う言葉 ゴミ屋敷更地になって物足りぬ まあいいか座薬入った冷蔵庫 カウントダウン菓子屋人生あとわずか 生き甲斐のアクセル趣味に切り替える
  • P+D BOOKS 神坂四郎の犯罪
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    1巻770円 (税込)
    関係者のエゴイズムが交錯する傑作心理劇。 ――今日私が申し述べました真相は、あるいは大部分が嘘であるかも知れません。嘘であるという証明も本当であるという証明も出来ないのであります。……有るものはただ外部的資料に過ぎない。私の行為、私の言葉に過ぎない。私の心にある真実は推察されるだけであります。――  自殺幇助の疑いで裁判にかけられている雑誌編集長・神坂四郎。神坂が横領の事実を糊塗するために、梅原千代が持つダイヤを我が物にしようとし、心中を装ったとされているが、証言台に立った被告の妻、同僚女性、被告の飲み仲間らは微妙に食い違う証言をする。  被告のさまざまな顔が明らかになると同時に、証人のエゴイズムも露わになっていく表題作のほか、戦争で人生が変わってしまった二人の女性を描く「風雪」、常識や時代にとらわれず勝手気ままに過ごしているように見えた友人の本当の想いを綴る「自由詩人」という傑作短篇2篇を収録。
  • 日本一長く服役した男
    3.7
    男は何故、61年も服役しなければならなかったのか。 更生と刑罰をめぐる、密着ドキュメンタリー。 令和元年秋、1人の無期懲役囚が熊本刑務所から仮釈放された。 「日本最長」61年間の服役期間を経て出所したのは、80代のやせ細った男。 出所後も刑務所での振る舞いが体に染みつき、離れないでいた。 男はかつてどんな罪を犯し、その罪にどう向き合ってきたのか? 一地方放送局の記者2人とディレクター1人の取材班は、男に密着取材を行った。 更生の物語を期待し、取材を進めるものの、一向に態度が変わらない男。 それでも彼らは、この謎めいた男がなぜ服役し、どう罪と向き合ったのか 伝えることをあきらめなかった。 取材班が一丸となって、各々の巧みな取材手法を使い分け、番組制作を進めていった。 度々の全国放送が見送られつつも、 いよいよ放送前日となったある日、取材班に衝撃的な連絡が入った。 その時、彼らがとった行動とは―― 「更生」とは。「贖罪」とは。そして「報道」とは。 3年にわたる取材の全記録。 【目次】 【目次】 はじめに 第1章 その男との出会い 第2章 偶然か、必然か 取材班結成秘話 第3章 プリゾニゼーションの現実 第4章 裁判記録、その入手までの長い道のり 第5章 日本一長く服役した男“誕生”の秘密 第6章 彼は「ありがとう」と唱え続けた 第7章 刑務官たちの告白 無期懲役囚と社会復帰の理想 第8章 遺族はいま 母との思い出を辿って 第9章 もう一度、問いかけることができたなら 終章 〈鏡〉としての日本一長く服役した男 おわりに 注・参考文献
  • 令和川柳選書 煌めく
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち群馬を代表する川柳作家・簗瀬みちよのベスト作品集! アフガンへ中村医師の慈雨が降る 人間の気持に時効なんてない 温暖化二十四時間蝉の鳴く 拉致事件一本決める技ほしい 解除まで持つか廃業まで行くか
  • 令和川柳選書 卑弥呼Ⅱ
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち群馬を代表する川柳作家・田島悦子のベスト作品集! 産道を抜けると風のオブラート 黒髪をみどりの風がくし梳る ポケットをパンパンにする恋の風 風の子は消えて静かにゲームの子 ふる里の風にうぶ毛も唄い出す
  • 令和川柳選書 コロナ禍の中で
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち千葉を代表する川柳作家・齊藤大柳のベスト作品集! 何処よりコロナ来りて幕が開き あらためて言祝ぐ二年目の令和 はやぶさと五輪に巡り合うネズミ 東京のメダルをかじりたいネズミ 法の穴ゴーンねずみが通り抜け
  • 令和川柳選書 花いちもんめ
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち茨城を代表する川柳作家・岡さくらのベスト作品集! 捨てる過去拾う未来の砂時計 標識の無い一枚のマイロード 別人になれるだろうと途中下車 一二三駈け出してみる曲り角 道順をくるり五欲を太らせる
  • 令和川柳選書 竹の心
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち千葉を代表する川柳作家・増田幸一のベスト作品集! 広辞苑大改訂のコロナ版 外出自粛コロナに蟄居させられる じゃんけんの後出し得意な評論家 就活で各社の水を呑み比べ 断腸の思いで捨てた不用品
  • 令和川柳選書 白い紙
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち石川を代表する川柳作家・坂 範子のベスト作品集! 角砂糖一つで解ける絡み糸 法螺吹きが一人白ける外にいる 案の定転んで杖が欲しくなる 梅雨入りへ川の覚悟はできている 蛍乱舞ウンこの人に添うてみる
  • 令和川柳選書 父の十字架
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち宮崎を代表する川柳作家・主税みずほのベスト作品集! 政局のパズル解けない国に棲む 暗算が苦手な財布疲れない 迂回献金やみ夜のカラス知っている 折りにふれ独りよがりに正座する 政治カネ見えない嘘の受信歴
  • 令和川柳選書 今を詠み明日を拓く
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち東京を代表する川柳作家・長谷川節のベスト作品集! 憲法の上にはためく星条旗 九条は世界最強抑止力 戦地より被災地が待つ自衛隊 九条は英霊たちの鎮魂歌 九条は喜寿も白寿も祝いたい
  • 令和川柳選書 収支とんとんを目指す
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち島根を代表する川柳作家・内田厚子のベスト作品集! 時化の日は時化のリズムに身を委ね 祭りの日知らない人も客になる 寒気団根性入れて雪が降る 蛍舞う里に子どもの声が無い 巫女の舞氏神さまを連れて来る
  • 令和川柳選書 活字になった川柳など
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    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち北海道を代表する川柳作家・柴田睦郎のベスト作品集! マイナスの口座折り良く出た賞与 梅干しの年代物はちぢこまり 肉筆の賀状少ないIT化 引き込まれ頷きながら聞く講義 長が付く職名だけどいない部下
  • 「東京文学散歩」を歩く
    3.0
    戦前の作家の暮らしの跡や文学作品の舞台となった場所を訪ね歩き、往時を本の中に「復元」した野田宇太郎による『東京文学散歩』シリーズは、1950~60年代に一大文学散歩ブームを引き起こした。本書は『東京文学散歩』から、往年と現在との比較が興味深い個所や、野田の主張が強く見て取れる個所などを紹介しつつ、実際にいまの東京を訪ね歩いて検証。さらに独自のコースも提唱し、新たな散歩の楽しみを提案する。昭和の文学散歩の時代を追体験できる文学ガイドブック。
  • 月刊「潮」2023年8月号
    -
    1巻719円 (税込)
    "月刊「潮」2023年8月号 主な内容 【特別企画】平和へのメルクマール 「広島サミット後」の国際秩序と日本が果たすべき役割。 船橋洋一 インド流「全方位外交」こそ日本が活きる道。 渡邊啓貴 ≪連載対談≫ ニッポンの問題点 アメリカと中国の橋渡しを日本に期待したい。 伊勢崎賢治 VS 田原総一朗 【特別インタビュー】 貧困と紛争下のスーダンから伝える「医」のこころ。 川原尚行 【対談】 「石井さんの人柄や人生の歩みを知って、興味が湧きました(笑)」。 石井啓一 VS 海原純子 【特集】「歴史探究」の醍醐味 ≪対談≫第一次世界大戦の教訓をウクライナ危機に活かすべき。 佐藤 優 VS 安部龍太郎 ≪対談≫中国の文化を知ることは日本人自身を知ること。 山本一力 VS 角道亮介 ≪対談≫文学と歴史学の“コラボ”がいま求められている。 井上満郎 VS 澤田瞳子 【ルボ】藤井聡太 史上最年少七冠への道程。 粟野仁雄 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 ≪クローズアップ≫樋口恵子 老いの大冒険に挑む日本の高齢者よ、胸を張れ! 【人間探訪】井上麻矢 井上戯曲を世界中の人びとに観てもらいたい。 【新連載】「故事成語」にはワケがある! 古代中国から語り継がれてきた言葉たち。 塚本青史 【新連載】最新テクノロジーから見たグローバルヘルス 山本康正 【ルボ】渡航移植の深い闇――斡旋事件の深層に迫る。 (上) 高橋幸春 世代を超えて言うべきことを率直に伝える技術。 戸田久実 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 梶 よう子 VS 高島礼子/鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/他 その他 "
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)
    4.2
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第33弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・ホノジロトヲジのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 あの人は、私の女をとったのだ。いや、ちがった! あの女が、私からあの人を奪ったのだ。 「ずたずたに切りさいなんで、殺して下さい」。男はそう言って、自らの師の居場所を密告した。 太宰治の名作が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズではイェイツ『春の心臓』、江戸川乱歩『人間椅子』、夢野久作『死後の恋』、『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
  • ルルとミミ(乙女の本棚)
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第32弾は、文豪・夢野久作×イラストレーター・ねこ助のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 けれども、花の鎖は引いても引いても尽きないほど長う御座いました。 「水が濁るとよくないことがある」。そんな言い伝えのある湖のそばに住むルルとミミは、鐘造りの父が身を投げてから、二人きりで暮らしていた。 夢野久作の名作が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描き、本シリーズでは堀辰雄『鼠』太宰治『魚服記』中島敦『山月記』新美南吉『赤とんぼ』を担当するイラストレーター・ねこ助によって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
  • ボイジャーに伝えて
    -
    1巻2,200円 (税込)
    世界の本質を鮮やかに描いた慧眼の作家 駒沢敏器が遺した幻の長編小説が、没後10年を経てついに刊行。 世界の自然音を録音しながら音の向こうの世界を見出そうとする公平と、レコーディングスタジオで働く恭子。 セント・ギガ(実在したラジオ局)に感銘を受けて自然音を採取し録音作品を作り始めた公平は、見えない音の向こう側にある世界を見出そうと日本を旅し、沖縄にたどり着く。その旅路を見守る恭子。2人は、お互いの存在を通してそれぞれ自分自身のあり方について真摯に模索し続けていく。 世界中を巡りながら紀行文を書いてきた駒沢氏の抱えていたテーマや思想が、フィクションという形で展開された作品。 【著者】 駒沢敏器 1961年東京都生まれ。雑誌『SWITCH』の編集者を経て、作家・翻訳家に。主な著書は、小説に『人生は彼女の腹筋』(小学館)、『夜はもう明けている』(角川書店)、ノンフィクションに『語るに足る、ささやかな人生』(NHK出版/小学館文庫)、『地球を抱いて眠る』(NTT出版/小学館文庫)、『アメリカのパイを買って帰ろう』(日本経済新聞出版)、翻訳に『空から光が降りてくる』(著:ジェイ・マキナニー/講談社)、『魔空の森 ヘックスウッド』(著:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/小学館)など。2012年逝去。
  • P+D BOOKS ベトナム報道
    -
    1巻825円 (税込)
    一特派員がたどり着いたベトナム戦争の真実。  すでにAPの記者たちが打った電報のカスを、まるで残飯を恵んでもらうような調子で拝読させてもらう自分の姿が、私には全然気に入らなかった。(中略)心の中で固く決心した――彼らの世話になんかなるものか、おれはおれの情報源と判断で対等に仕事をしてみせる。(本文より)  新聞記者として戦地に赴任した著者は、特約を結んでいるアメリカの通信社からの情報や、ベトナム政府の公式発表、米軍のブリーフィングなどを鵜呑みにするのではなく、自分の足で開拓したニュースソースや自身の臭覚などを頼りに、ベトナム戦争の“真実”に迫ろうとする。  のちに芥川賞を受賞する作者の、原点ともいえる作品。
  • 月刊「潮」2023年7月号
    -
    1巻719円 (税込)
    月刊「潮」2023年7月号 主な内容 【特別企画】民主主義は青息吐息 「世界のために何ができるか」――その感覚が社会を動かす。 大澤真幸 近い将来、日本が変わる臨界点がやってくる。 吉見俊哉 「論破文化」と歴史修正主義に共通する落とし穴。 倉橋耕平 【特集】少子化ニッポンの黄昏 保守的な家族観から「子どもは社会で育てる」発想への転換を。 広井多鶴子 五〇年後には四割の家系が消滅?「文明の危機」への処方箋。 金子隆一 ≪対談≫ジェンダー平等こそ社会の停滞を打破するカギ。 白河桃子 VS 田原総一朗 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 高齢者こそ、「肉」や「ラーメン」を楽しむべし! 和田秀樹 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【インタビュー】一〇〇〇年続く日本刀の文化を世界へ、未来へ。 三上貞直 【ルポ】虐待を受けた若者たちはなぜ声をあげたのか。 関川 隆 【インタビュー】芝居に魅せられた私が江戸が舞台の人情物語を描いた理由。 永井紗耶子 【新連載】最新テクノロジーから見たグローバルヘルス ChatGPTが医療の未来を変える。山本康正 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 玉岡かおる VS 高島礼子/鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む。 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史 その他
  • 令和川柳選書 暇人の一句
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち埼玉を代表する川柳作家・村上善彦のベスト作品集! 飼い猫が見本を見せるストレッチ 猫だまししても女房はひるまない 相づちを打つが話は聞いてない トランプと私が同じ歳なんて 回り道したから会えた君と僕
  • 令和川柳選書 帰る家がある
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち群馬を代表する川柳作家・勢藤潤のベスト作品集! 愛妻が減点法で責めてくる 愛妻が僕の財布を放さない 愛妻が他人の顔でついてくる 愛妻家そんな言葉に照れている 愛妻家と言われ恐妻家と返す
  • 令和川柳選書 日々のいろどり
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち福島を代表する川柳作家・熊坂よし江のベスト作品集! 家族の詩つむごう今朝のあかね空 タンポポに着地選べぬ風まかせ いい人といい町住めばみな故郷 胎動と夢話し合う午後三時 産み終えた視界に幸の無限大
  • 令和川柳選書 冬萌
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち神奈川を代表する川柳作家・加藤佳子のベスト作品集! 百年に一度どすんとストレート 居酒屋の文化が消える午後8時 濃密な春を酔わせる八重桜 逼迫の病床数が威す春 八重桜ぎんぎらぎんに咲いてほし
  • 令和川柳選書 雪月花
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち静岡を代表する川柳作家・朝岡えりかのベスト作品集! うつせみの旅ゆらゆらと雪月花 惜別の淡雪うらら紅の雪 ふる里恋し風の鳩笛ポーと鳴る ずっしりと人を試すか屋根の雪 濡れながら傾きながら一輪車
  • 令和川柳選書 八十路を往くひとり旅
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち兵庫を代表する川柳作家・城戸幸二のベスト作品集! 留守ならばいいがとかける詫び電話 追伸にお世辞一つを付け加え 管理され管理しているいい夫婦 詰め放題いわれて袋背伸びする 愛の鞭それも体罰いうのかな
  • 令和川柳選書 カドのない積み木
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち青森を代表する川柳作家・成田我楽のベスト作品集! 友達ができた日のカレー給食 故郷はひょうたん島でしたみんな 笑わせて寅さん泣かせて寅さん じいちゃんぼくだよじいちゃんのぼくだよ じいちゃんのあったかかった5円玉
  • 令和川柳選書 紙ふうせん
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち茨城を代表する川柳作家・谷藤美智子のベスト作品集! 紙ふうせん気儘な風と戯れる お静かに萩がこぼれぬよう会話 冬枯れの庭に主張の福寿草 雪解けの声にらんらんランドセル 妻の花咲かせてやろう土になる
  • 令和川柳選書 雲外蒼天
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち青森を代表する川柳作家・瀧尻善英のベスト作品集! アイムソーリー海月のような生き方で いいトスを上げればアタックする妻だ 生きぬいた過去は濁音ばかりある 一片のピース私の明日を変え いつまでも光るアナタでいて欲しい
  • 令和川柳選書 路地裏のつぶやき
    -
    1巻880円 (税込)
    令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち愛知を代表する川柳作家・浅見和彦のベスト作品集! オフレコで調子に乗って滑る口 アバンチュール何もなかった浜辺の夜 いきなりの猫撫で声は御用心 エアコンに任せておけぬ扇風機 エサ代もバカにならない腹の虫
  • 犠牲の森で 大江健三郎の死生観
    4.5
    1巻5,280円 (税込)
    【第12回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】 「死生観」という切り口から、作家の全体像に迫る 大江健三郎という作家の全体を、「犠牲」のテーマから一貫して解釈しえた画期的研究。イメージ分析を主軸として、様々な領域のテクストからの影響、同時代的な社会状況、故郷の歴史・空間性などを踏まえて、大江作品における死生観を詳細に描き出す。 【阿部公彦(東京大学教授)東京大学南原繁記念出版賞授賞時講評より】 「おもしろいのは、菊間さんのアプローチが大江作品に内在する具体性と抽象性の独特な拮抗を半ば模倣するようにして展開することである。[…]言葉やイメージに徹底的に接近し寄り添うことで、犠牲となった獣の血なまぐささに追い立てられた人物たちの空間感覚を論考中にいわば写し取るのである。そうやって土台のところで論の具体性を確保した上で、より大きな総論へと進む。そこではちょうど大江の人物たちが「総体」との一体化を目指すのと同じように、大江健三郎という作家の全体を視野におさめた議論が展開する。」 【主要目次】 序論 「死生観」から大江を読む 第I部 「壊す人」の多面性――『同時代ゲーム』 第一章 『同時代ゲーム』の背景 第二章 「犬ほどの大きさのもの」 第三章 「暗い巨人」への帰依 第四章 「森」という神秘のトポス 第II部 犠牲獣の亡霊 第一章 皮を剥がれた獣たち 第二章 「御霊」を生むまなざし 第三章 隠された「生首」 第四章 「後期の仕事(レイト・ワーク)」における亡霊との対話 第III部 「総体」をめぐる想像力 第一章 自己犠牲と救済 第二章 救済を担う大樹 第三章 聖なる窪地と亡霊たち 補論 テン窪を探して 第四章 「神」なき「祈り」の場 結論 「犠牲の森」の変容
  • 君と私 志賀直哉をめぐる作品集
    -
    1巻1,100円 (税込)
    よい友とは、何をしてもよい。絶交してさえもよい。―― 衝突と復縁を繰り返しながら、生涯にわたる友情を育んだ二人の作家。 表題作は、幼少期の出会いから「白樺」での文学修業に至る青春期までを辿った、里見弴幻の代表作。〈白樺派の青春群像を描いた重要文献〉にして、のちの『暗夜行路』成立にも多大な影響を与えた作品でありながら、連載原稿の紛失事件により未完に。これまで全集等でしか読むことはできず、文庫化は今回が初となる。 その他、「城の崎にて」で知られる志賀の山手線事故の顚末を記した「善心悪心」、鳥取・松江旅行の回想「世界一」「或る年の初夏に」など、若き志賀との交友に関する小説・随筆の主要作品を初めて一冊に。二大文豪の出発点をあらためて見直す文庫オリジナル。 【目次】 [小説] 君と私(1913) 善心悪心(1916) 世界一(1920) 或る年の初夏に(1917) 幸福人(1917) 失われた原稿(1916) [随筆等] 春の水ぬるむが如くに(1924) 志賀君との交友記(1935) 弔辞(1971) 志賀君との間柄(1974) あとがきより 解説=麻井朝 里見弴・収録作品関連年譜
  • 定本 日本近代文学の起源
    4.4
    明治20年代文学における「近代」「文学」「作家」「自己」「表現」という近代文学の装置それ自体を豊かな構想力で再吟味した論考.文学が成立して思考の枠組みになる過程を精神史として描いた.「西洋の文学批評に根源的な衝撃を与えるだろう」(F.ジェイムソン)と評価された古典的名著を全面的に改稿した決定版.

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  • 新版 漱石論集成
    4.3
    「マルクスを読むように漱石を読んできた」と自ら語るように,漱石はつねに柄谷行人の思考の原点であり続けてきた.群像新人文学賞を受賞した代表作「意識と自然」(1969年)から90年代に至るまでの著者の漱石に関する評論,講演録,エッセイ等を集め,その思考の軌跡をたどる.多面的な切り口からせまる,漱石論の決定版.

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  • マンガでわかる愛と謀略の源氏物語:華麗なる平安恋物語の舞台裏
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マンガだから初心者でも読みやすい! マンガなのにマニアックだから中・上級者も楽しめる! 初めての切り口で堪能する『源氏物語』 『源氏物語』=マルチな才能のイケメン光源氏の恋愛遍歴、というイメージを持つ人が多いと思います。 もちろん、それも正解ですが、実は結構政治的だったり、恋以外の要素が複雑に絡み合った重層的なストーリーでもあります。 本書では、ラブストーリーという観点だけでなく、政治的、文化的な側面にも等しくスポットを当てて、マンガ仕立てで源氏物語を紹介した1冊です。 また、ワンフレーズの原文から物語の背景を紹介したり、和歌に込められた意味など、コラム的な読み物も満載! 初めて『源氏物語』に触れる人、あらすじは知っているけれどもう少し深く知りたい人、ラブ要素だけでは飽き足らない人などなど、あらゆる人に楽しんでいただける、新しい『源氏物語』手引書です。
  • 高瀬舟(乙女の本棚)
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第31弾は、文豪・森鷗外×イラストレーター・げみのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 次第に更けて行く朧夜に、沈黙の人二人を載せた高瀬舟は、黒い水の面をすべって行った。 罪人を乗せる高瀬舟の上。弟を殺した喜助の護送を命じられた庄兵衛は、その不思議な様子に興味を持ち、彼に話しかけた。 森鷗外の名作が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、本シリーズでは、室生犀星『詩集『抒情小曲集』より』、小川未明『月夜とめがね』、芥川龍之介『蜜柑』、梶井基次郎『檸檬』を担当するなど幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
  • 上地王植琉の私訳古典シリーズ6 バンカラ奇旅行 ~世直しに必要なのは、暴力でした~ 分冊版 第一巻
    完結
    -
    全3巻363円 (税込)
    星塔小史という謎の人物によって書かれ、明治41年(1908年)に出版された本作。 『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので21万字くらいかけて紹介する本』でも紹介された、森鴎外『舞姫』と夏目漱石『坊っちゃん』の絶妙なパロディ冒険小説――『蛮カラ奇旅行』が、百年の時を経て(今さら)現代語訳&注釈付きで蘇る! バンカラ世界旅行なる、ハイカラを撲滅しに日本を出た島村隼人。道中で襲い来る悪漢を殺したり、人助けをしたり、とにかく鉄拳制裁の名の下にバンカラが暴れまくる。とにかく言動のすべてが狂っている。コンプライスなどお構いなし!もはやこれは明治期の「なろう小説」ではないだろうか!? こんな痛快な小説が明治期にありました……上地王植琉の私訳古典シリーズ第六弾! 全三巻。第一巻は「はしがき」から「その十 盗賊の巣窟」までを収録しております。
  • 上地王植琉の私訳古典シリーズ6 バンカラ奇旅行 ~世直しに必要なのは、暴力でした~ ―完全版―
    完結
    -
    全1巻990円 (税込)
    星塔小史という謎の人物によって書かれ、明治41年(1908年)に出版された本作。 『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』でも紹介された、森鴎外『舞姫』と夏目漱石『坊っちゃん』の絶妙なパロディ冒険小説――『蛮カラ奇旅行』が、百年の時を経て(今さら)現代語訳&注釈付きで蘇る! バンカラ世界旅行なる、ハイカラを撲滅しに日本を出た島村隼人。道中で襲い来る悪漢を殺したり、人助けをしたり、とにかく鉄拳制裁の名の下にバンカラが暴れまくる。とにかく言動のすべてが狂っている。コンプライスなどお構いなし!もはやこれは明治期の「なろう小説」ではないだろうか!? こんな痛快な小説が明治期にありました……上地王植琉の私訳古典シリーズ第六弾! 完全版は分冊版第一巻から第三巻の内容に、「あとがき」を加えたものになります。
  • ヤバいBL日本史
    4.0
    BL(ボーイズラブ)、すなわち男同士の恋愛や性愛が描かれた作品は、 近年のエンタメ業界で存在感を高めている。 こうしたBL作品を理解するうえで欠かせないのが、 「妄想力」を土台とする「腐の精神」だ。 そして、これは突然変異で生まれたものではなく、 日本の歴史に脈々と受け継がれてきた精神であると著者は言う。 本書は、『古事記』から『万葉集』『源氏物語』『雨月物語』といった古典文学や史料を題材に、 「腐」を軸とした鮮やかな解釈で、新しい歴史観を提供するもの。 院政期に男色ネットワークが築かれた本当の理由や、男色の闇にあった差別と虐待の精神史など、 これまで語られてこなかった日本史の本質を描き出す。
  • P+D BOOKS 神の汚れた手 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,375円 (税込)
    待望の合本版!! 舞台は三浦半島の小さな産婦人科医院。主人公の医師・野辺地貞春のもとには、不妊治療や出産、中絶と、さまざまな苦悩と不安を抱えた人がやってくる。“仮性半陰陽の男性”と診断された女性、やっと懐妊した子がダウン症と診断された夫婦、眼球なく生まれた赤児、そしてその静かな死――。 主人公が日々直面する数々の患者の実態を描いて、人間誕生の意味とその神秘に鋭く斬り込んだ衝撃の問題作の上下合本版。
  • P+D BOOKS 金環蝕 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,485円 (税込)
    待望の合本版!! ――財部は一種の硬骨漢であった。最後の思い出に、大臣と官房長官を向こうに廻して、断固として竹田建設を叩き落としてやろうという意慾が、彼の心のなかで静かに疼いていた―― 総理大臣の金策のため、巨大ダム建設に絡んで政界、財界、官界を巻き込んだ大掛かりな不正が画策されていた。成否の鍵を握る〈電力建設〉の総裁・財部は、汚職に手を貸すことを断固として拒否するが……。 1960年代に起きた九頭竜川汚職事件を題材として、芥川賞作家・石川達三が鋭い視点で描いた話題作の上下合本版。
  • P+D BOOKS つむじ風 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,650円 (税込)
    待望の合本版!! クルマに跳ね飛ばされたらしい、ちょっと変わった青年・松平陣太郎を自宅に連れ帰った浅利圭介。失業中で妻から尻を叩かれっぱなしの圭介は、目撃したナンバープレートを手掛かりに一発逆転を狙っていた。しかし、ボーっとしていると思われた陣太郎が意外としたたかで、徳川家の末裔を名乗り、賠償金を巡る工作の主導権を握りはじめる。 加害者として浮上したのは、公衆浴場の主人と流行作家の2名。そこに浴場同士の争いや作家の美人秘書、浴場主人の愛人らが絡んできて……。 渥美清主演で映画化もされたユーモア小説の上下合本版。
  • P+D BOOKS 別れる理由 全6巻 合本版
    -
    1巻4,510円 (税込)
    待望の合本版!! “第三の新人”を代表する作家・小島信夫が、文芸誌「群像」に1968年10月から1981年3月まで、全150回に亘って連載した“執念の大作”全6 巻の合本版。 夫婦の愛、男女の愛、人間の愛のカオスを複層的、かつエネルギッシュに描き、伝統的な小説の手法を根底から粉砕した文学世界が展開される。現在と過去が交錯しながら織りなされるように展開していく「姦通」をテーマにした異色の愛憎世界!第38回日本芸術院賞、第35回野間文芸賞を受賞。
  • 月刊「潮」2023年6月号
    -
    1巻719円 (税込)
    月刊「潮」2023年6月号 主な内容 【特別企画】世界は秩序を取り戻せるか 安全保障構築のための対話を日本が主導せよ。 岩間陽子 G7広島サミットは“核兵器なき世界”への大きな一歩。 香川剛廣 ≪連載対談≫ ニッポンの問題点  ウクライナ侵攻と台湾有事――指導者たちの行動原理。 細谷雄一 VS 田原総一朗 ≪インタビュー≫ パヴェウ・ミレフスキ 人道支援で繋がる日本とポーランドの強い絆。 【特集】日本経済復活への展望 ≪対談≫「賃金の引き上げ」こそ、最も有効な物価高騰対策だ。 渡辺 努 VS 石井啓一 ≪対談≫多様性を実感できる観光は「最大の平和産業」。 黒谷友香 VS 篠原文也 【特別インタビュー】「侍ジャパン」を社会学的に観戦する。 筒井清輝 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 エンディングノートで始めるきれいな人生の仕舞い方。 山田静江 【連載ドキュメンタリー企画】  「民衆こそ王者」〈識者の声〉篇 「誰ひとり取り残さない」池田SGI会長の哲学。 井出英策 【ルポ】在日ロヒンギャのサッカーチーム 平和へのキックオフ! 高橋幸春 【ルポ】健常と障害を越えた球児たちの絆――夢プロジェクトと創価高校。 黒島暁生 【ルポ】ひきこもり115万人の衝撃――対策の最前線を追う。 石井光太 【新連載】最新テクノロジーから見たグローバルヘルス 新型コロナの教訓をどう次に活かすか。 山本康正 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 玉岡かおる VS 高島礼子/鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む。 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史 その他
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸【試し読み】
    無料あり
    4.3
    新たな切り口で作品をセレクトしたキミノベル版芥川龍之介作品集。 歌人・東直子さんが独自の視点でセレクト。数多くの短歌・俳句・詩等を残した芥川作品の中から、歌人の目を通して、おなじみの人気短編小説に加え、短歌・俳句等も併せて収録。児童書としては、これまでにはあまりなかった芥川作品集として構成されています。
  • 現代語訳 平家物語
    -
    1巻660円 (税込)
    「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」の書き出しで知られ、現代までの日本文学、芸術に大きな影響を与え続ける古典中の古典『平家物語』。人情小説、大衆小説の名手・尾崎士郎による現代語訳を新字新仮名遣いで読みやすく完全電子書籍化。 ■目次 第一巻  序詞(祇園精舎)  殿上の闇討  鱸  禿童  一門の栄華  妓王  二代の后  額打論  清水炎上  東宮立  殿下の乗合  鹿ヶ谷  鵜川の軍  願立  御輿振  内裏炎上 第二巻  座主流し  西光被斬  小松教訓  少将乞請  教訓  烽火  新大納言流罪  阿古屋の松  大納言死去  徳大寺の沙汰  山門滅亡  善光寺炎上  康頼祝詞  卒都婆流し  蘇武 第三巻  赦文  足摺  御産  公卿揃  大塔建立  頼豪  少将都帰り  有王  辻風  医師問答  無文の太刀  灯籠  金渡し  法印問答  大臣流罪  行隆の沙汰  法皇被流  城南離宮 第四巻  厳島御幸  還御  源氏そろえ  鼬の沙汰  信連合戦  高倉宮園城寺へ入御  競  山門への牒状  南都への牒状  南都返牒  大衆そろえ  橋合戦  宮の御最後  若宮御出家  通乗の沙汰  鵺  三井寺炎上 第五巻  都うつり  新都  月見  物怪  大庭が早馬  文覚の荒行  勧進帳  文覚被流  伊豆院宣  富士川  五節の沙汰  都がえり  奈良炎上 第六巻  新院崩御  葵前  小督  廻文  飛脚到来  入道死去  経の島  慈心房  祇園の女御  洲股合戦  嗄声  横田河原合戦 第七巻  北国下向  竹生島詣  火打合戦  願書  倶利迦羅落し  篠原合戦  実盛の最後  牒状  主上都落  維盛都落  忠度の都落  経正都落  一門都落  福原落 第八巻  山門御幸  宇佐行幸  緒環  太宰府落ち  征夷将軍の院宣  猫間  水島合戦  瀬尾の最後  室山合戦  鼓判官  法住寺合戦 第九巻  小朝拝  宇治川  河原合戦  木曽の最後  樋口被斬  六箇度合戦  三草勢揃え  三草合戦  老馬  一二の懸  二度の懸  坂落し  盛俊の最後  忠度の最後  重衡いけどり  敦盛の最後  浜軍  落足  小宰相 第十巻  首渡し  内裏の女房  院宣請文  戒文  海道下り  千手の前  横笛  高野  維盛の出家  熊野参詣  維盛入水  三日平氏  藤戸 第十一巻  逆櫓  勝浦合戦  大坂越  嗣信の最後  那須与一  弓流し  志度浦合戦  壇の浦合戦  先帝御入水  能登殿の最後  内侍所の都入  一門大路渡され  文の沙汰  副将被斬  腰越  大臣殿被斬 第十二巻  重衡被斬  大地震  平大納言被流  土佐房被斬  判官都落  六代  六代被斬 灌頂の巻  大原入  大原入御  大原御幸 解説
  • 芥川龍之介作品集 蜘蛛の糸
    -
    新たな切り口で作品をセレクトしたキミノベル版芥川龍之介作品集。 歌人・東直子さんが独自の視点でセレクト。数多くの短歌・俳句・詩等を残した芥川作品の中から、歌人の目を通して、おなじみの人気短編小説に加え、短歌・俳句等も併せて収録。児童書としては、これまでにはあまりなかった芥川作品集として構成されています。
  • カルチャーセンター
    -
    1巻1,870円 (税込)
    「どうかな? これは何だろう? 小説なのかな?」 松波太郎はそこにいた。カルチャーセンターで共に過ごしたニシハラくんの未発表小説『万華鏡』が収録され、作家や編集者たちから寄せられたコメントに、松波太郎の説明責任までもが生じてくる文章と空白の連なり……松波太郎は、ニシハラくんに語りかける。「どうかな? これは何だろう? 小説なのかな?」 松浦理英子さん推薦! 「小説を書きたいという欲望に憑かれていた若くほろ苦い日々を、哀惜をこめて振り返る松波太郎は本物の作家である」 【目次】 【著者】 松波太郎 1982年三重県生まれ。文學界新人賞、野間文芸新人賞受賞。著書に『よもぎ学園高等学校蹴球部』、『LIFE』、『ホモサピエンスの瞬間』、『月刊「小説」』、『自由小説集』、近著に『本を気持ちよく読めるからだになるための本』。
  • 森鷗外,自分を探す
    4.5
    文豪で軍医の,歴史上の天才? 「舞姫」って本当は何が書いてあったんだろう? 江戸時代の終わりに生まれ,明治の激動のさなかに勉強して留学し,自由恋愛を経験して,一人称小説を書くとはどういうことだったのか.その時代の感覚に立って,作品や資料を読み解けば,悩んで悩んで自分を探した,鴎外の横顔が見えてくる.

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  • 三島由紀夫論
    4.0
    1巻3,740円 (税込)
    三島はなぜ、あのような死を選んだのか――答えは小説の中に秘められていた。『仮面の告白』『金閣寺』『英霊の声』『豊饒の海』の4作品の精読で、文学者としての作品と天皇主義者としての行動を一元的に論じる画期的試み。実作者ならではのテキストの深い読みで、その思想をスリリングに解き明かす令和の決定版三島論。
  • 保田與重郎の文学
    5.0
    1巻14,300円 (税込)
    奈良に生まれ古典に通暁し、この国と文学のあるべき姿を終生説き続けた保田與重郎。日本浪曼派の中心人物にして、大東亜戦争賛美者と見なされた彼は、本当は何を書いたのか。日本武尊、大伴家持、後鳥羽院、芭蕉、そして戦場に赴いた無数の兵士たち――彼らの魂に共鳴し続けた文学者の著作を読み、文学の本道を改めて辿る。
  • 里見弴 小津映画原作集  彼岸花/秋日和
    -
    小津安二郎は里見弴の小説をよく読み、「映画のシナリオのねたに」し、「良き友」となった。原作と銘打たれた表題二作に加え、「晩春」を見た里見が「原作料の半額くらいは貰ってもよさそうだ」と小津をからかったという「縁談窶」など中短篇、さらに小津への弔辞と追想エッセイを収録。文庫オリジナル。 〈解説・武藤康史〉
  • 新編 山頭火全集 1巻
    -
    1~8巻3,520~3,960円 (税込)
    山頭火研究の第一人者である村上護氏が監修・校訂した全集を基に、山頭火の俳句 、日記 を全て収録。俳人であり、研究者でもある坪内稔典氏による全巻解説を附す。全8巻のセット函、各巻に巻頭口絵、月報 あり。また山頭火がやって来る!!(坪内稔典氏推薦文より)
  • P+D BOOKS 筏
    -
    1巻770円 (税込)
    蝦夷に商圏を広げようとする近江商人の物語。 「東の地の適する産物を、西に運び、西の地に適する産物を、東に運びますれば、それぞれの地に最も適する産業が発達致します理でございまして……ところが、この蝦夷の地と申しますは……この広大な土地が殆ど白紙のままに残されているのでございます。」  近江商人の家に生まれた藤村与右衛門、孝兵衛の兄弟が、江戸末期、経済が混乱するなかで未来を切り拓いていく物語。  地図に魅せられ、旅をするのが大好きな与右衛門を差し置いて、浪人の新之助らとともに蝦夷に向かった孝兵衛。アイヌの人々から歓待を受けたり、巨大なアメリカの黒船と遭遇したりしながら、商売のタネを見出そうとするが――。  芥川賞候補作『草筏』に次ぐ、「商店もの」三部作の第2弾。
  • 月刊「潮」2023年5月号
    -
    1巻719円 (税込)
    月刊「潮」2023年5月号 主な内容 【特別企画】この国の未来予測図 AIがどんなに発達しても、よくも悪くも人間は変わらない。 東 浩紀 二〇二三年度の日本経済――その展望と課題。 熊谷亮丸 リミットは二〇二五年――待ったなしの少子化対策。 柴田 悠 【特集】今日から始める防犯対策 窃盗犯が侵入しにくい家づくりのコツ。 濱田宏彰 離れて暮らす親の安全を見守る最新ツール。 工藤広伸 【人間探訪】加藤登紀子 ロシアとウクライナに届け!「百万本のバラ」に込めた想い。 【対談】若松英輔 VS 中江有里 いのちの語らい――北條民雄のやむにやまれぬ思い。 【連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて 作家にとって「自分の不幸は飯のタネ」なんです(笑)。 山口恵以子 VS 高島礼子 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 脳科学が教える「脱・三日坊主!」の秘策。 瀧 靖之 【ルポ】ひきこもり115万人の衝撃――対策の最前線を追う。 石井光太 【ルポ】SNS時代の闘病記――なぜ生きざまを配信するのか。 黒島暁生 【新連載小説】ウイルス 真山 仁 【好評連載】 ニッポンの問題点 二重作拓也 VS 田原総一朗/鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む。 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史 その他
  • 雲は美しいか
    -
    雲が和歌の歴史の中で、とりわけ別れの主題に関わって積み重ねた美を追想することでまた新たな作品を生む。その力学を解きほぐす。
  • 知と奇でめぐる近世地誌
    4.0
    地域への関心が多様な地誌、名所図会や諸国奇談を生み出した近世後期、各地の今と歴史に向かう視線は妖異や奇譚をどう扱ったか。その仕方に知のありかとその変容を読みとる。
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 源氏物語
    3.3
    1巻990円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 平安時代に紫式部によって著された長編小説、日本古典文学の最高傑作といわれる『源氏物語』は、千年の時を超え、今でも読み継がれる大ベストセラー。光源氏、紫の上、桐壺、末摘花、薫の君、匂宮————古文の授業で興味を持った人も、慣れない古文と全54巻という大長編に途中で挫折した人も多いはず。本書は、登場人物、巻ごとのあらすじ、ストーリーと名場面を中心に解説。平安時代当時の風俗や暮らし、衣装やアイテム、ものの考え方も紹介。また、理解を助けるための名シーンの原文と現代語訳も解説。『源氏物語』の魅力をまるごと図解した、初心者でもその内容と全体がすっきり楽しくわかる便利でお得な一冊! 2024年NHK大河ドラマも作者・紫式部を描くことに決まり、話題、人気必至の名作を先取りして楽しめる。
  • 邪悪なる小説集
    -
    1巻715円 (税込)
    モチーフは、人が密かに持つ、邪悪な心――。見ず知らずの少女に銃で撃たれるために存在していく男を「銃をもつ少女」,自らの目を抉り、身体を消滅させてまで喝采を得ようとする役者を描く「再臨」、川上から流れてくる無数の水死体に覚悟をもって望む村の揺らぎを描く「流れる」など8作。あまたの「邪悪」を鮮烈に描く問題短編集。
  • 続・釣りの名著50冊
    -
    1巻1,683円 (税込)
    月刊つり人連載中で世良康さんが釣りにまつわる随筆、小説と多彩な文献を世良さんならではの視点でドラマチックにまとめている『釣本耽読』の単行本化第二弾。 連載100回のうち前作の単行本未収録の約50話分を掲載。

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  • 月刊「潮」2023年4月号
    -
    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2023年4月号 主な内容 【特別企画】これが日本の活きる道 ウクライナ危機の歴史的文脈とその教訓。 山内昌之 人権は大切、「人権力」はもっと大事。 筒井清輝 【特集】「復興」の、その先へ ≪対談≫福島イノベ構想は、「心の復興」と地域活性化の切り札。 戸田光昭 VS 石井啓一 ≪ルポ≫3・11から未来へ――三陸鉄道、出発進行! 柳川 優 【特集】デジタル社会の光と影 ≪座談会≫“妄想と分裂”の時代に言論は何ができるか。 開沼 博 VS 佐々木俊尚 VS 東畑開人 VS 與那覇 潤 「陰謀論」を信じやすい人、回避できる人。 秦 正樹 ≪連載対談≫ 今から知っておきたいメタバースの世界と人類の未来。  井上智洋 VS 田原総一朗 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 今こそ「家康」の理想と実践に学ぶべき時。 安部龍太郎 Z世代は未来を映す鏡?年長者は若者の声に耳を傾けよう。 原田曜平 【連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて 山口恵以子 VS 高島礼子 【新連載小説】ウイルス 真山 仁 【ルポ】子供も大人も育てる少年野球チーム。 荒川 龍 【ルポ】年齢も障害も超えて――富山型デイサービスという選択。 石井光太 【好評連載】 鎌田實の「希望・日本」 鎌田實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/Z世代のリアル 室橋祐貴/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む。 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史/他 その他
  • 教養としての芥川賞
    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    1935年に創設されて以来、数々の文学シーンを演出してきた文学賞である芥川賞。あまたある受賞作のなかで、いまあらためて読まれるべき作品、小説の魅力や可能性を教えてくれる作品とは何か。 第1回受賞作の石川達三『蒼氓』から大江健三郎『飼育』、宮本輝『螢川』、多和田葉子『犬婿入り』、綿矢りさ『蹴りたい背中』、宇佐見りん『推し、燃ゆ』まで、23作品を厳選。あらすじと作品の背景を概説したうえで、社会状況も踏まえながら、作品や作家の内面・奥行きを文芸評論家と文学研究者が縦横に語り合う。 「芥川賞と三島賞、野間文芸新人賞」「卓抜な新人認知システム」などのコラムで芥川賞の意義も解説。芥川賞受賞作をめぐる対話を通して教養を深めるためのブックガイド。最良の「文学の航海図」を手にすることで、小説の多面的な読み方も身につく一冊。
  • 時間に抗う物語 文学・記憶・フェミニズム
    -
    1巻2,860円 (税込)
    ジェンダーや階級などの今日的な視点から、暴力をめぐる小説や思想を読み解くことはいかに可能なのか。他者の痛みを描く文学を介して、私たちがそれらの経験を分かち合うことはできるのか。 戦前のアナキズム思想やフェミニズム、プロレタリア文学、戦後の大江健三郎や井伏鱒二、井上ひさしの作品などを「暴力をめぐる記録/記憶」として読み解く。そして、「歴史」「戦前・戦後」などの時間の視点からそれらの作品や思想に介入し、批判的に検証する。 それらの実践を通して、女性への差別や抑圧される身体、歴史の語りとホモソーシャル、異性愛主義体制の再生産、戦争の記憶など、暴力やジェンダーの問題を私たちの目の前に出現させる。忘却に抗い、痛みの経験や暴力の痕跡を分かち持つための想像力を呼び起こす文学研究の成果。
  • 中野重治と朝鮮問題 連帯の神話を超えて
    -
    1巻3,080円 (税込)
    戦前にはプロレタリア文学運動に身を投じ、共産党員や政治家としても活躍した作家・中野重治。中野の著作は、天皇制との闘争や転向など、共産主義運動との関連で批評されてきたが、中野が敗戦後から晩年まで取り組んだ朝鮮問題の実態や全体像は語られてこなかった。 中野が書いた戦後のテクストにおける朝鮮や在日朝鮮人の言説を丹念に読み込み、安保闘争や浅間山荘事件、東西冷戦などの社会的な事件・状況を踏まえながら、彼の朝鮮認識の変容と実像を明らかにする。 植民地主義やナショナリズム、転向、親日/反日、民族的連帯など、朝鮮や在日朝鮮人をめぐる諸問題に誠実に向き合い、それまでにない連帯のありようを模索した中野の思想的・政治的な実践が示す可能性を浮かび上がらせる。
  • 郊外の記憶 文学とともに東京の縁を歩く
    4.0
    1巻3,300円 (税込)
    戦後の郊外住宅地の開発は、そこにあった地域生活を大きく変容させ、平板で奥行きがない空間を作り出してきた。一方で、近年では郊外や街の何げない場所に過去の痕跡を探り、その土地の固有性に光を当てる「街歩き」や「聖地巡礼」が注目されてもいる。では、郊外という均質な空間に眠る固有性は、どうすれば掘り起こすことができるのだろうか。 多和田葉子や三浦しをん、北村薫が東京の郊外を舞台に描く小説を読み、その街を実際に訪れ、ありふれた風景のなかを1人でゆっくり歩く。そしてあらためて小説を読み、また街を歩く――。この実践を繰り返すことで、場所・時間・物語の交差点に浮かび上がる「土地の記憶」に光を当てる。 東京の縁を読むことと歩くことを通して、郊外に眠る戦争の残痕や失われた伝統、開発の記憶、人々の生活史をよみがえらせ、「均質な郊外」に別のリアリティーや可能性を浮上させる。
  • 〈怪異〉とミステリ 近代日本文学は何を「謎」としてきたか
    3.5
    近年、ミステリジャンルでの「怪異」の増殖が目立つ。探偵小説や推理小説など、人智による「謎」の「合理的解明」を主眼としたフィクション・ジャンルであるミステリは、人智が及ばない「非合理」な存在である怪異・怪談・怪奇幻想・ホラーとどのように切り結んできたのか。 岡本綺堂、江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作、海野十三、久生十蘭、戸川昌子、小野不由美、綾辻行人、京極夏彦などのミステリの代表的な作家の作品はもちろん、四代目鶴屋南北や芥川龍之介、「故人サイト」やゲーム「逆転裁判」シリーズなどのテクストに潜む怪異を丁寧に分析する。 ミステリというジャンルで展開される「怪異」の 拡散と凝集、合理と非合理の衝突から、日本のミステリ小説の潮流を捉え返し、近現代日本の文化表象の変容をも明らかにする。
  • プロレタリア文学とジェンダー 階級・ナラティブ・インターセクショナリティ
    -
    大正期から昭和初期のプロレタリア文学運動は労働者階級の現実を描く文学実践だが、そのジェンダー構造については十分に問われてきたとはいえない。プロレタリア文学をジェンダーというレンズを通してみたとき、階級と性にはどのような関係性が現れるのだろうか。 小林多喜二や徳永直、葉山嘉樹、佐多稲子、吉屋信子、山川菊栄など、大正から昭和初期の日本のプロレタリア文学を中心に、ジェンダー批評の観点からその実践を読み解く。弱者が権利を求める階級闘争の渦中でさえ、周縁化されたり、ケアとしての役割を求められたりする女性の姿を切り取る文学作品からは、階級闘争におけるジェンダー問題にとどまらず、「階級闘争自体のジェンダー化」というべき複合的な課題がみえてくる。 「階級」「労働運動」という論点とジェンダーやセクシュアリティ、さらに民族やコロニアリズムなどの論点の交差=インターセクショナリティにも着目して、プロレタリア文学が内包する問題と闘争の可能性を描き出す。
  • 構造としての語り・増補版
    -
    1巻6,600円 (税込)
    文学作品の作者とは何者であり、読者とは、また何者なのか。 〈作者〉と〈読者〉の相互作用としての〈書く〉ことと〈読む〉ことを捉え返すことを通じて、エクリチュール(文字表現)の文字の連なりのなかに埋もれた意味やイメージをたどる。近代文学研究の泰斗のデビュー作を増補して復刊。 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を呼び水にして、近代小説を築き上げた二葉亭四迷の『浮雲』や坪内逍遥『小説神髄』、森鴎外『舞姫』、夏目漱石『坊っちゃん』、さらには横光利一『蝿』、にいたるまでのさまざまな作品を、クリステヴァやボードリヤール、バルトらの文学論も援用しながら多元的で重層的に読み込み、近代日本文学の〈語りの構造〉を解明する記念碑的な論文集。
  • 万葉の心
    -
    1巻750円 (税込)
    男女の愛、自然との交感、神々への祈り――生きる喜びと哀しみを歌い、日本人の心の原型を刻む古典『万葉集』。新元号「令和」の典拠として改めて注目を集める歌集の世界を、国文学研究の第一人者が解き明かす。「愛と死」など十のテーマで万葉びとの生きた時代へいざない、歌の楽しみをガイドする。やさしく格調高い文章で綴られた『万葉集』入門の決定版。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 日本語をもっとつかまえろ!
    3.8
    1巻1,540円 (税込)
    「今年の新語2021」選考委員で、『三省堂国語辞典』の編さん者・飯間浩明さんによる 面白日本語読本、第2弾! ◎「なので」「~ましょう」の使い方で、その人の年齢がわかる! ◎「デコる」(大正時代)「タクる」(昭和時代)「タピる」(平成時代)…辞書に載りそうなのはどれ? ◎「終息」「収束」どうちがう…「勢いがあったものが終わる」「広がったものをおさめる、おさまる」 ◎同音異義語が多いわけは、日本人が中国語の発音の細かい違いがわからなかったから! ◎「さくら・かしわ・ぼたん」肉と動物の関係は…「馬肉・鶏肉・猪肉」! ◎「サメ」は近畿や四国では「フカ」、北陸や山陰では「ワニ」! ◎男子が「僕」というようになったのは明治時代から、自分のことを「わたし」というようになったのは 江戸時代から。奈良時代には、自分のことは「わ」、相手は「な」。 ◎「〃」、実は日本生まれでなく、西洋からきた「ディットマーク」 ◎十二支に猫が入っているのは…「ベトナム」! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 瘋癲老人日記
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    「不能ニナツテモ或ル種ノ性生活ハアルノダ―――」。七十七歳の卯(うつ)木(ぎ)は嫁の颯(さつ)子(こ)の若さと驕慢さにあこがれ、変形的間接的方法で性的快楽を得ようとする。性に執着する老人を戯画的に描き出した晩年の傑作長篇。単行本未収の随筆「老後の春」と絶筆の随筆「七十九歳の春」を収め、詳細な註釈を加えた。初刊本からとりなおした美麗な棟方志功による板画二十余点を収載。吉行淳之介、千葉俊二による解説つき。
  • 島のエアライン(上)
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    1~2巻880円 (税込)
    人口15万人の島が、85億円の空港を建設し、自前の飛行機を飛ばす!?天草エアラインの挑戦の物語。 天草ゆかりの知事の強力なリーダーシップで、地元の夢・天草空港は実現に向け、動き始める。議会の反対派、一部地権者などを数年がかりで説得し、建設工事が始まるが、予定される路線の厳しい採算性とおりからの航空不況で、就航する航空会社が見つからない。熊本県庁は「7人のサムライ」を起用し、独自の航空会社立ち上げへと舵を切る。果たして「島のエアライン」は、国の審査に合格し、九州の空へ飛び立つことができるのか!? 【目次】 プロローグ 第1章 堤義明と細川護熙 第2章 ダッシュ8 第3章 七人のサムライ 第4章 機体到着 第5章 空港開港 第6章 星空の整備作業 第7章 拝啓、久米宏様 【著者】 黒木亮 1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資をめぐる攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『鉄のあけぼの』『法服の王国』など。早稲田大学時代は箱根駅伝に2度出場し、『冬の喝采』で自身の競技生活を描いた。1988年から英国ロンドン在住。
  • 待つ(乙女の本棚)
    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第30弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・今井キラのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 ああ、私は一体、何を待っているのでしょう。 毎日、毎日、駅にまだ見ぬ人を迎えにいく女性。今日も彼女は、駅の冷いベンチに坐っている。 太宰治の名作が、他の追随を許さない独自の空気感で、世界中のロリータ少女たちから支持され続け、本シリーズでは太宰治『女生徒』を担当する大人気イラストレーター・今井キラによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
  • 現代ミステリとは何か 二〇一〇年代の探偵小説
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    ミステリの形式や題材を更新しつつ、ジャンル外の諸要素も取り入れた現代ミステリを気鋭の作家10人から見定めるミステリ論集 ゲームやネット文化など周辺ジャンルと過去の遺産をともに取り込みながらも、独自の拡大と発展を続けるミステリ。特殊設定ミステリや異能バトルミステリといった二〇一〇年代の潮流を踏まえ、発展を牽引する代表作家を論じ尽くす。

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  • いちにち,古典 〈とき〉をめぐる日本文学誌
    3.5
    誰にも等しく訪れる一日という時間を,見ぬ世の人々はいかに過ごしていたのだろう.暁の別れを描いた『源氏物語』.白昼堂々と跋扈する不気味な強盗.夕暮れに感じる人の命のはかなさ.月や夜景を愛でるこころ.──古典文学のなかの「とき」に眼を凝らし,そこに息づく人々の生きざまや感性を活写する.時を駆ける古典入門!

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  • 黄色い家
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。 60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。 長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。 まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。 善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!
  • ひとつにならない 発達障害者がセックスについて語ること
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    脳も、セックスもいろいろだ。 だから、ひとつになんかならないし、なれないのだ。 空気が読めない、身体がうまく動かない、発達障害者のわたしはどう愛しあう? ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如・多動症)の当事者が聞き書く、赤裸々な発達障害本。 「四〇歳で発達障害の診断を受け、過去のことを振りかえるにつれて、これまで謎だった、自分のさまざまな言動の謎が解けてきた。恋愛に発展しそうなコミュニケーションが発生しても「空気を読めない」し、性交渉の場面で、奇妙なことに「こだわり」を発揮してしまう。というのも、自閉スペクトラム症があると、標準的なコミュニケーションが困難になって、一般的には理解されにくい嗜好に支配されるからで、注意欠如・多動症があると、注意が拡散したり、衝動的に行動に出たり、過剰に動き過ぎてしまうからだ。 性交渉では、他者と出会い、生身の自分をさらけだして(どの程度かは、その人自身にも、そのつどの相手にもよる)、仲を深めていき、一緒に気持ち良くなるための擦りあわせが必要になる。それは発達障害者にとって、もっとも苦手なことの集合体といえるかもしれない、と私は考える。おまけに、発達障害者にはジェンダーやセクシュアリティの揺らぎを抱えている者が多くいて、それが状況を余計にややこしくする。 定型発達者(発達障害がない人たち)から見れば、私たちの挙動は奇行まみれに見えるだろう。実際、私はいまでも──性に関する場面に限ったことではないけれど──貴公子ならぬ奇行士だ。 しかし、思えばおかしなことではないだろうか。性の問題は非常に切実なはずなのに、しかも発達障害に関する本は世にあふれるほど出ているのに、「障害者と性」はタブー視されがちで、発達障害者の性行動について詳しく掘りさげた本はほとんど見当たらない。はたして、仲間のみんなはどうしているのだろうかという真剣な思いから、そして、もちろん多少あった単純な好奇心からも、この企画は始まった。」(「はじめに」より) 【目次】 【目 次】 はじめに 序 章 横道誠のヰタ・セクスアリス 第一章 パンセクシャルの白髪葱さん 第二章 元プレイボーイの青さん 第三章 ノンバイナリーのしぇるどんさん 第四章 愛の当事者研究に励む鷹村了一さん 第五章 元セックス依存症者の唯さん 第六章 リスセクシュアルのぷるもさん 第七章 シロウト童貞の数独さん  第八章 メンヘラな姫野桂さん おわりに
  • 月刊「潮」2023年3月号
    -
    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2023年3月号 主な内容 【特別企画】「困難な時代」の突破口 国家間の対立を超克する文化の力。 青木 保 暮らしを支える「物流」を持続可能にする方途。 首藤若菜 ≪連載対談≫ 銀行にも黒船襲来!生き残れるか、淘汰されるのか?  山本康正 VS 田原総一朗 【特集】地方政治の最前線 ≪ルポ≫誰もが安心して暮らせる街に――福岡の挑戦。 中野千尋 鶴見川から始まった神奈川公明党の防災対策。 鈴木秀志 【特集】人材と教育の天地 福島県 ≪対談≫「美しい福島」の風景と温かい人柄を後世に伝えたい。 安孫子 亘VS 大林素子 新撰組と白虎隊――会津から学ぶ歴史の教訓。 今村翔吾 心に響く「合唱」の真髄は、音楽への誠実さ。 菅野正美 脈々とつながる「駅伝王国」のタスキ。 山崎理史 故郷の“匂い”と“音”と“味”にいつもほっとする。 石田重廣 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【ルポ】団結と攻めの走りで四年連続シード権を獲得した創大駅伝部。 ――箱根駅伝ドキュメント 酒井政人 【連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて 古川智映子 VS 高島礼子 【新連載】Z世代のリアル 室橋祐貴 【新連載小説】ウイルス 真山 仁 【ルポ】子供も大人も育てる少年野球チーム。 荒川 龍 【ルポ】欠損した身体を補う「エピテーゼ」は、心も埋め合わせる。 黒島暁生 【ルポ】年齢も障害も超えて――富山型デイサービスという選択。 石井光太 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 ネットの世界でも“ピンピン”活躍する元気高齢者たち。 鎌田 實 【好評連載】 宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/世界への扉 三浦瑠麗/他 その他
  • ソーダ水の殺人者
    -
    1巻660円 (税込)
    僕は微笑みながらターゲットの心臓を撃つ殺し屋。ある日、悪魔を自称する子供から仕事を依頼されるが、その相手は全員、自分のコピー人間だった。彼らは互いの存在を知ることもなく、役者やキャバクラ嬢のヒモや僻地の医師として生きていた。僕は自身のアイデンティティを確かめるかのように一人ひとり抹殺していく。心臓を撃たれた彼らの体はソーダ水みたいに発泡し、消えていった。だが、やがて僕は自分もコピー人間の殺し屋に狙われていることに気がつく。それは、同じDNAを持つ殺し屋たちが、知恵と戦闘技術とフェイクを駆使して殺し合うサバイバルゲームの始まりだった。
  • 北條民雄集
    4.8
    北條民雄(1914-37)は19歳でハンセン病の宣告を受け全生病院に入院してから僅か三年半で夭折した.隔離された療養所で様々な差別・偏見に抗しつつ身を刻むようにして記された彼の言葉は絶望の底から復活する生命への切望を証しする文学であった.川端康成によって見出されたこの稀有の作家の文章を,小説,童話,随筆,書簡,日記から精選する.

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  • 直木賞をとれなかった名作たち
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    直木賞をとってしかるべきだった83作品を独自基準で選出。理屈抜きに面白い名作を紹介し、文壇のこぼれ話を交え昭和から現在までの文学史を裏側から描き出す。
  • パウル・ツェランと中国の天使
    3.8
    コロナ禍のベルリン。若き研究者のパトリックはカフェで、ツェランを愛読する謎めいた中国系の男性に出会う。 “死のフーガ”“糸の太陽たち”“子午線”……2人は想像力を駆使しながらツェランの詩の世界に接近していく。 世界文学の旗手とツェラン研究の第一人者による「注釈付き翻訳小説」。
  • 月刊「潮」2023年2月号
    -
    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2023年2月号 主な内容 【特別企画】激動の世界と日本の岐路 東アジアの平和を保つ「抑止力」を構築せよ。 船橋洋一 「連亜連欧」という時代の波の先端をつかめ。 進藤榮一 気候変動問題に声をあげる若者たちとの対話。 斎藤幸平 【特集】いま政治がすべきこと ≪対談≫“子育て応援”は少子化ニッポンの最大のテーマ。 駒崎弘樹 VS 石井啓一 ≪ルポ≫地域発の教育改革――相模原市の挑戦。 中野千尋 【特集】歴史から現代を見る ≪対談≫現代の閉塞感から解放される『三国志』の痛快さ。 塚本青史VS 砂原浩太朗 ≪対談≫日露戦争から学ぶ、戦争を止める“知恵”。 安部龍太郎 VS 佐藤 優 【新連載】Z世代のリアル 室橋祐貴 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【特別寄稿】井上尚弥VSバトラー観戦記 天野純希 【クローズアップ】大野俊三 被災地に響き渡れ!希望のトランペット。 【人間探訪】湯川れい子 【アスリート列伝】高梨沙羅 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 今日から始められる「薬膳」で“良い老い方”をしよう。 麻木久仁子 【好評連載】 ニッポンの問題点 加藤真平 VS 田原総一朗/鎌田實の「希望・日本」 鎌田 實/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/高島礼子の歴史と美を訪ねて 古川智映子VS 高島礼子/世界への扉 三浦瑠麗/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史 その他
  • 決定版 小泉八雲全集
    -
    出版社の通信員として来日後、日本に帰化して『怪談』や日本に関する随筆など数多くの著書を著し、日本を世界に紹介した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。その初期から晩年までの小説、随筆など約80作品を収録した決定版小泉八雲全集。 ■目次 【怪談】 はしがき 耳なし芳一の話 おしどり お貞の話 乳母桜 かけひき 鏡と鐘の 食人鬼 ムジナ ろくろ首 葬られた秘密 雪おんな 青柳の話 十六桜 安芸乃助の夢 力ばか ひまわり 蓬莱 蝶 蚊 蟻 【奇談】 狐の話 川の子供 守られた約束 破られた約束 鳥取の布団の話 幽霊滝の伝説 常識 普賢菩薩の伝説 梅津忠兵衛の話 因果話 死骸に乗る者 忠五郎の話 ちんちん小袴 若返りの泉 化け蜘蛛 妖魔詩話 【東の国から】 夏の日の夢 九州の学生とともに 博多にて 死生に関するいくつかの断想 石仏 赤い婚礼 男子の本懐 勇子 【その他怪談・随筆】 秋月先生の古稀を祝して 生霊 おかめのはなし おしどり 雉子のはなし 術数 常識 死霊 茶碗の中 忠五郎のはなし 停車場にて 手紙 蠅のはなし 橋の上で 葬られたる秘密 耳無芳一の話 貉 無法な火葬 明治三十四年東京帝国大学文学部卒業生に 夜光虫 夜光蟲(旧字旧仮名) 幽霊滝の伝説 雪女 ろくろ首 【関連作品】 父八雲を語る(稲垣巌) 思い出の記(小泉節子) 小泉八雲の家庭生活(萩原朔太郎) 小泉八雲に就てのノート(佐藤春夫) 小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」(寺田寅彦) 綜合大学の図書(会津八一)
  • 決定版 海野十三全集
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    『蝿男』『火星兵団』などのSF小説、推理小説、科学小説を精力的に執筆し、「日本SF小説の父」とも呼ばれる海野十三。初期から最晩年までの小説・随筆など約200作品を収録した決定版海野十三全集。 ■目次 【小説】 ある宇宙塵の秘密 暗号音盤事件 生きている腸 浮かぶ飛行島 宇宙女囚第一号 宇宙尖兵 宇宙の迷子 烏啼天駆シリーズ  1 奇賊は支払う  2 心臓盗難  3 奇賊悲願  4 暗号の役割  5 すり替え怪画 英本土上陸戦の前夜 恐しき通夜 骸骨館 階段 怪鳥艇 海底大陸 海底都市 鍵から抜け出した女 火星探険 『火星兵団』の作者の言葉 火星兵団 火葬国風景 雷 火薬船 棺桶の花嫁 間諜座事件 キド効果 疑問の金塊 恐怖の口笛 恐龍艇の冒険 恐竜島 金属人間 金博士シリーズ  1 のろのろ砲弾の驚異  2 人造人間戦車の機密  3 独本土上陸作戦  4 今昔ばなし抱合兵団  5 毒瓦斯発明官  6 戦時旅行鞄  7 大使館の始末機関  8 時限爆弾奇譚  9 地軸作戦  10 不沈軍艦の見本  11 共軛回転弾 空気男 空襲下の日本 空襲警報 空襲葬送曲 空中漂流一週間 空中墳墓 くろがね天狗 軍用鮫 軍用鼠 幸運の黒子 洪水大陸を呑む 国際殺人団の崩壊 壊れたバリコン 最小人間の怪 殺人の涯 三角形の恐怖 三十年後の世界 三十年後の東京 三人の双生児 地獄街道 『十八時の音楽浴』の作者の言葉 十八時の音楽浴 少年探偵長 白蛇の死 新学期行進曲 人造人間の秘密 深夜の市長 赤耀館事件の真相 雪魔 一九五〇年の殺人 千年後の世界 大宇宙遠征隊 大空魔艦 第五氷河期 大脳手術 太平洋魔城 太平洋雷撃戦隊 第四次元の男 『地球盗難』の作者の言葉 地球盗難 地球発狂事件 地球要塞 地球を狙う者 地底戦車の怪人 超人間X号 諜報中継局 沈没男 月世界探険記 電気看板の神経 電気鳩 電気風呂の怪死事件 透明人間 透明猫 時計屋敷の秘密 特許多腕人間方式 仲々死なぬ彼奴 二、〇〇〇年戦争 脳の中の麗人 一坪館 氷河期の怪人 ヒルミ夫人の冷蔵鞄 ふしぎ国探検 不思議なる空間断層 放送された遺言 帆村荘六シリーズ  麻雀殺人事件  省線電車の射撃手  ネオン横丁殺人事件  振動魔  西湖の屍人  爬虫館事件  赤外線男  地中魔  崩れる鬼影  ゴールデン・バット事件  柿色の紙風船  蠅  俘囚  人間灰  流線間諜  獏鸚  人造人間事件  蠅男  東京要塞  暗号数字  街の探偵  怪塔王  人造人間エフ氏  什器破壊業事件  爆薬の花籠  鬼仏洞事件  宇宙戦隊  鞄らしくない鞄  千早館の迷路  断層顔  地獄の使者  怪星ガン まだらのひも 豆潜水艇の行方 ○○獣 見えざる敵 密林荘事件 未来の地下戦車長 もくねじ 遊星植民説 幽霊船の秘密 四次元漂流 夜泣き鉄骨 予報省告示 霊魂第十号の秘密 人造人間殺害事件 【評論・随筆など】 あの世から便りをする話 海野十三氏の弁 海野十三敗戦日記 江戸推理川柳抄 科学が臍を曲げた話 科学時潮 科学者と夜店商人 恐怖について 三重宙返りの記 十年後のラジオ界 人造物語 人体解剖を看るの記 心霊研究会の怪 成層圏飛行と私のメモ 探偵会話 下駄を探せ 探偵小説と犯罪事件 寺田先生と僕 白銅貨の効用 発明小僧 麻雀インチキ物語 南太平洋科学風土記 虫喰い算大会 虫太郎を覗く 虫太郎の追憶 名士訪問記

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