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  • わるじい秘剣帖 : 10 またあうよ

    倅の仁吾が負傷して…

    …親父の桃太郎が一時現役復帰。
    さて、「一時」とはいつまでだろうか?
    こりゃ次のシリーズも読まねばなるまい。
    それに、現役目付で爺様というのも、面白そうだ。 県警副本部長と孫、といったところか。

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  • US-2 救難飛行艇開発物語 2

    構想差し戻し…

    開発プロジェクトには主に6つの段階がある。
    1企画 2構想 3概念設計 4全体設計 5詳細設計 6全体試作/運用試験。
    この内、5と6の間では「試験結果の反映」というフィードバック・ループが発生するし、各段階の下には調査、要素試作・試験が入る。
    その各段階の仕上げに、デザイン・レヴュー(=DR)がある。
    今巻では、そのDR4の直前に、メーカー側からDR2への差し戻し(再審査)の申し入れという事態が描かれている。
    かなりの大ごとなのである。
    国の予算でやっているプロジェクトとは云え、資金は無尽蔵ではない。構想設計段階での精査不足が原因だし、設計陣が複数社合同のジョイント・ベンチャーなの...続きを読む

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  • ゴブリンスレイヤー 2巻

    枝葉もいいところのハナシだが…

    この作品世界の海は、途轍もなく深いのだな、などと考えた。
    一般的なウォーターカッターの水圧が600メガパスカル以上なのだが、これは深度6万メートルの水圧に相当するからだ。こちらの海の世界記録は1万900メートル。大変な海を抱えた惑星だな、などと思ってしまった。

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  • わるじい秘剣帖 : 9 いつのまに

    さて……

    合間合間のエピソードが、まるで落語の人情話地味たのが多くて、ちょっと笑ってしまったりしたのだが、メインストーリーはだんだん佳境に近付いてきた。
    さて、大砲までおでましとは、確かに気違い地味ている。どんな風にケリがつくのか、以下、次巻。

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  • 狙われた旗本 公家武者 信平(五)

    謳い文句通り……

    …このシリーズはどこから読んでも面白いのだが、所所、具体的な年号や数値が出て来る箇所で、ふと考えるのだが、今巻と次巻では福千代は11歳(数え年だろうが)となっている。
    となると信平はとうに三十路を越えている理屈だ。その信平より少し歳上らしいお初と五味は、大丈夫なのだろうか、などと、要らん心配をしてしまうのは、こっちが善右衛門と大して変わらない爺だからだろうか。

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  • 亜人ちゃんは語りたい(8)

    すでに過ぎ去ってしまったが…

    3~4年前、娘が高校生だった頃、町パパさんの感慨を味わうチャンスだったのだが、我がオタクで朴念仁の娘は、全くその気配が無いまま、高校を卒業した。
    残念無念であった。
    今巻を読んでの、真っ先に浮かんだ感慨である。
    嗚呼、45年前のこの親父とほとんど同じ青春期を送りやがって…。

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  • わるじい秘剣帖 : 8 あっぷっぷ

    親子というのは…

    …どこか似てしまうものだし、不思議に思うようなところで繋がっているものだが、今巻の各エピソードには、そんな親子関係の色々が、鍵になっている噺が多かった。
    小生も親父なので、身につまされるハナシもあったなぁ。

    とまれ、大量殺人事件も、辻斬り事件も、これから佳境である。
    以下、次巻。

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  • 小さな藩の奇跡 伊予小松藩会所日記を読む

    たまに……

    …この手の資料を手に取るのだが、今回は当りだった。
    今で云う「市」にも満たない「町」規模の藩の、内政・行政面が細かく判る上、当時の人の心の持ち様が窺える。
    最近、この伊予小松藩の様な小藩の藩主が主人公の時代小説を幾つか読んでいる。実は、浅倉一也さんの「剣客大名・柳生俊平」シリーズに、この伊予小松藩の4代目藩主・一柳頼邦が登場しているのが、この本書に着目した動機だったのだ。
    小説内では江戸が舞台なので、頼邦は結構遊んでいるのだが、史実の国許では、結構な苦労があったのだと判る。

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  • 冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する 2巻

    泣くな小僧

    まだまだ餓鬼のお前だが、あの娘がもっとガキだったということだ。
    時を待て。
    大人になって会いに行け。ちゃんと恋が判る娘になったあの娘にな。
    その時までに男を磨けよ。

    ……近所のおっさんならこう言うところだろうか。

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  • 辺境の老騎士 バルド・ローエン(2)

    web版を…

    完結まで読んでいるし、書籍版原作も3巻まで読んでいるのだから、ハナシの展開は判っているはずなのに、先が楽しみでしょうがない。さて、彼と彼女の出会いは、どう描かれるのだろう。
    うまうまと巻末予告に乗せられている爺なのであった。

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  • いとなみ いとなめず 分冊版 : 31

    おお……。

    グジグジになっとるな、清君。
    ジジイにも30年前に覚えがあったりする。
    今でもカミさんがヘソを曲げる動機とタイミングが掴めなくて右往左往する事があるのだから、まあ、若い内はこれが当たり前なのだろう。
    ま、台風が来たから、どうにかなるだろう。

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  • 同居人はひざ、時々、頭のうえ。(7)

    貰い手探し

    小生にも覚えがあるのだが、小学生や中学生だったので、クラスメートに声を掛けたりで、大概片付いたと記憶している。スバルくんの様な、大人の方が大変かも知れない。

    さて、その大変な経験を通して、彼の社会人レベルは向上していく訳だが、次は何が出て来るか。
    大神さんあたりが出て来るのでは、と期待していたりするのだが……。

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  • いとなみ いとなめず 分冊版 : 30

    あ~あ…

    やっちまったなぁ、清君。
    サラリーマンにとって出張は宿命みたいなものだし、一人前と評価された証でもあるが、所帯を持ったら数日の余裕を求めるのは常識だろうね。
    その辺、藤MGは独身なんだろうな。
    小生が支店長の立場だったら、フォローしたかもね。特に、問題の若手社員の奥さんが、とんでもなく若い事を知ってたら。
    以下、次巻。

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  • 昔勇者で今は骨(1)【電子限定特典ペーパー付き】

    あまりにストレートな…

    …タイトルだなぁ、と、原作の背表紙を本屋で見て思ったのが何年前だったろうか。
    コミカライズが連載開始した事を「ニコニコ漫画」で知った時、「コミカライズの方が面白いかな?」と考えたのは、当りだった様だ。
    今後がちょっと楽しみである。

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  • 辺境の老騎士 バルド・ローエン(1)

    原作を読んでから買ったのだが…

    上手い!
    冒頭の展開の仕方が、コミカライズのコマ割とインパクトを意識したもので、唸らされた。原作書籍版の後半を担当したイラストレーターさんだけはある。文章と漫画の違いを熟知していると感じた。

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  • ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸――メーヴェが飛ぶまでの10年間

    嬉くってしょうがない

    「実録なつのロケット団」の関連書籍として見付け、入手した。
    「風の谷のナウシカ」をロードショーで見たのが20才台の前半。5年程たって、同人誌でメーヴェとガンシップの空力特性の解析をやったのを思い出した。その時の結論としては、現代技術では実現不可能な構造重量だが、それだけをフィクションと割り切れば、操縦者の腕次第で飛行可能とした。
    この「構造重量」を「飛行可能な翼面荷重」と「参考用に買ったメーヴェのプラモデルの縮尺から算出した機体サイズ」から逆算したのだが、これを「飛行可能な翼面荷重」と「現代技術で実現可能な構造」の組み合わせでリサイズしたのが、本書の「M-02J」なのだ。
    ああ、ただのヒコーキ...続きを読む

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  • のみじょし(8) 【特典ペーパー付き】

    限界怠惰飯

    最近の炊飯器はえらく多機能で、温泉玉子をこしらえる機能を備えていたりするが、井田ちゃんの蒸かし芋は秀逸だった。炊飯器と電気ポットがあれば、かなりの物が調理可能なのでは?
    しかし、やはり始末が悪い人物である、井田ちゃんは。

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  • 赤鬚の乱 剣客大名 柳生俊平2

    今回は…

    …随分と俊平が「藩主」していたハナシだった。
    しかし、江戸幕府は、大奥があった分、現代より政治的な組織構成としては複雑だったのかも知れないな、などと思ったハナシでもあった。
    とまれ、「可愛い子には旅をさせよ」も、難しい事である。路銀をやって武者修行に出したつもりが、追い出されたと勘違いされたのでは、先代柳生藩主も立瀬があるまい。

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  • 終電ちゃん(3)

    今巻も…

    …面白かった。
    しかし、山下君のニブチン振りは、堂に入ってるなァ。横山さんも今後大変だろうが、実は、こういうハナシがこの爺は大好きだったりするのである。

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  • Dr.キリコ~白い死神~ 5

    BJはいつでもいる訳では…

    …ないが、キリコはいつでも、世界のどこかにいるだろう。「軍医あがりの安楽死推進論者で実行者」と定義するのなら。
    そう考えると、過去、リアルに存在した「キリコ事件」を連想させない様、ストーリーも設定も、原典以上に工夫されているのが判る。自殺志願者に毒薬を売るだけのネット売人に、キリコを名乗られたのは、小生も憤懣やるかた無かった。

    ところで、ラストエピソード、最初のエピソードから数年は経っていたようだ。子供たちが中学生くらいになっていたな。

    さて、本シリーズはこれで最終巻なのだが、キリコの物語はまた、何年かしたら誰かが描き出すかも知れない。
    それこそ、「いつか、どこかで」。

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  • プリマス A PLOT OF NIGHT MARE (2)

    ある程度…

    この2冊で、ハナシにケリが着くのかと思っていたが、違った。
    調べてみたら、単行本化が難しい単話の続編があるらしい。
    さあ、どうしたもンかなぁ…。

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  • 領民0人スタートの辺境領主様 ~青のディアスと蒼角の乙女~2

    いろいろ出て来た。

    婆さん達に双子、隣の領主。
    全員訳ありなのは当然だが、一応独身のディアスの、見事な父親っ振りには感心する。
    まぁ、簡単には真似出来ないけどね…。

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  • 四万十食堂

    雑誌フォーマットだったため…

    途中まで読んだところで永らく放置していたのだが、今日、ディスプレイが大き目の端末を入手したので、早速読み返してみた。
    無事読了したのだが、いやぁ、中村に行ってみたくなった。

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  • オカルトちゃんは語れない(1)

    「亜人ちゃん」のスピンオフ…

    …だが、元ネタとは打って代わった雰囲気である。
    まぁ、ヨーコちゃんとざしこちゃんが主役では、こうなるかな。
    さて、ちょっとしたサスペンス物になってきた。以下、次巻。

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  • US-2 救難飛行艇開発物語 1

    開発物語は…

    …開発主務者の回顧録をベースにしている物が多いせいか、明確なヒーローがいたりする場合が目につく。
    だが、本来の開発作業は、数多の技術者・技能者の血便と血反吐と不眠の集積を伴う数え切れない「工夫」で出来ている。
    上から命じられるからではない。たとえその技術者・技能者が「派遣」であっても、自分がどんな考え方で、何を作っているのか判った上で仕事をしているのなら、その小さな「工夫」のひとつひとつが、開発の上積みになって行くのだ。
    派遣技術者時代、自分が経験した幾つかの開発プロジェクトのそれぞれを、読みながら思い出していた。

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  • 冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する 1巻

    なかなか泣かせてくれる。

    61才の爺だが、32年前には新前親父だった。主人公ダグラスの戸惑いも気合いの空回りも、自分が経験済みだからこそ、笑いも深くなる。
    …だからこそなのだが、この作品を「少年マンガ」とカテゴライズするのは如何なものか、と思ってしまう。小生の様なオッサンが読んで面白い、又は「懐かしい」と感じるファクターは、自分が子供の立場の小学生や中学生の読者には「へえ」でしかなかろうから。
    まぁ、版元がスクエアエニックスだからなぁ…。

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  • 競走馬の科学 速い馬とはこういう馬だ

    競馬をしない人でも…

    ある程度面白く(まがりなりにもブルーバックスの読者なら)読めるようには出来ている。
    だが、府中競馬場内の博物館に入った事がある小生としては、「動物としての馬」と「競走馬」のどちらに重点的に読者の関心を誘導したいのか、著者側の執筆方針が絞りきれていないな、と感じた。
    この本を店頭やサイトで着目するのは、どんな人なのだろう?

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  • 領民0人スタートの辺境領主様 ~青のディアスと蒼角の乙女~1

    おっさんが天然する…

    …と、どこまでも天然する。
    ある意味、1頁目から如実にそれが表現されていて、こちらは胸倉を掴まれた訳なのだが、中盤まで読んで、ヒロインたるアルナーが気の毒になってきた。
    表面上は、初っ端からディアスを尻に敷いている様に見えて、実はこの総天然筋肉オヤヂに振り回されているのだ。これに近い実例を知っているのだが、年下の女房にはかなりの経験値が必要なので、10年目位からの古女房になってからなのだ、本当の意味で尻に敷いて行けるのは。
    合掌。
    2巻以降も楽しめそうだ。

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  • プリマス A PLOT OF NIGHT MARE (1)

    デビュー当時から…

    この作者の作品は読んでいたが、ファンタジー系の作品は珍しいのではないか。子供が主人公というのも、連載となると記憶が無い。
    だが、子供を描かせると上手いのも確かで、ちょっとした新境地だったのだろうか?
    オチがどう着くのか、楽しみになってきた。

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  • あやかし世界へようこそ

    オーソドックスな少女マンガだ…

    …と思ったら、たぶん大間違いだ。
    小生が「兄友」の作者だからと手を出した理由も、この作者の細やかな心理描写が並以上と評価もし、その色合いが単純に好きだからでもある。
    還暦過ぎた爺さんが云うことだから、女性読者には参考にならないかも知れないが…。

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  • 異世界居酒屋「げん」 2巻

    やっと…

    正太郎君とひなたちゃんの関係が家族内で確定した。
    案外のんびりした展開だな、と思う。
    しかし、カミーユの兄さんは、存外気配り出来る優秀な人物だったのだね。

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  • 異世界居酒屋「のぶ」(11)

    さてこの巻で…

    しのぶちゃんの人生としては一区切り。
    この後、「ゆきつな」絡みでは塔原板長が登場するハナシが幾つか、web版ではあった筈だが、このコミカライズではどうだろう。
    ま、何はともあれ、誰かが幸せになるハナシばかりなのは変わらずで、安定感/安心感はおすすめ。

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  • ワンワン物語7 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~

    意外に長い付き合い…

    …だった。
    web版も含めて3年以上にはなる訳だ。
    面白いハナシであった。

    さて、この最終巻まで読んで、感じたのだが、メアリにとっての「犬」の定義は、ロウタが事ある毎に(半分自棄気味に)主張していたペット犬の定義(形態定義を完全に無視していた)に、限り無く近かったのではないかな。
    幸せな奴等である。
    しかし、ロウタはべらぼうに長生きするはずなので、主人とペットの寿命の差の問題を書かねばならないところまでハナシを長引かせなかったのは正解だろう。あの問題を持ち出すと、シリーズ全体の雰囲気が、ぶち壊しだったろうから。

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  • 異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。 2

    こうして神様は…

    …新たな「救世主」を探し、説得しなければならないことになった。
    ヒロイン・ツキナちゃんは一国を守るので手一杯の、「救世主婦」となったのだから。
    …という結末。
    さて、この国には、彼女が張った大規模結界の寿命を計測出来る、腕のいい魔法使いがいるのだな。イルは彼女が目覚める前から、知っていた風情だからね。

    しかしまぁ、苦労が絶えない神様だねぇ。

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  • 異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。 1

    試読版から…

    金出して買ってしまったのだが、良い意味でゆるいハナシである。漢字で書くなら「緩い」。
    出だしから、ヒロインはさすがに手堅い対応で「神」を翻弄してくれる。本の虫の面目躍如だ。こちらもアラ還・本の虫なので、妙に納得してしまう。
    さて、次巻で何か事件が起こるらしいが、どう展開するのやら。あまり激しい展開にはならないとは思うのだが…。

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  • ゴブリンスレイヤー 6巻

    「俺はゴブリンスレイヤー…

    …だからな」
    この作品世界の実際として、他人の夢の中に入り込める訳ではない。だが、主人公は自分の異名の社会心理学的ステータス(威力)を、知っている。だから、言ったのだろう。
    「ああ、俺はゴブリンスレイヤーだからな」
    不器用に優しい、馬鹿正直な男だが、妙なところで喰えない奴である。
    ただの気休めにすぎない言葉が、実際に彼女の深層心理に影響し、夢の中に「ゴブリンスレイヤー」という守護者を出現させるだろう事を、知っていなければ吐けない台詞である。
    こりゃあ、女の子達が放って置かんわなァ。

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  • 29歳独身中堅冒険者の日常(3)

    村付きの冒険者…

    …という設定が面白い。考えてみれば、放浪者の冒険者ばかりで、ファンタジー世界の「普通の社会」が成り立つ訳も無い。
    他の作品でこのテの役割を果たしているのは大抵が引退した冒険者で、立場は村人だ。便利屋=「村付きの冒険者」が成り立たなければ、喰えないではないか。

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  • いとなみ いとなめず 分冊版 28

    正直者は馬鹿をみない

    この作品に限っては、そうだろう。
    そこが、読者が気分よく読める理由なのかも知れない。
    さて、女性の前で目が泳ぐ清君は、澄ちゃんのためにもまだ頑張らなければならない。

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  • 剣客大名 柳生俊平 将軍の影目付

    先ずは第一話

    主人公・柳生俊平の強さが妙に自然体で、それだけに愉快だ。登場人物も不思議な軽さを持った奴ばかりで、楽しめる。
    一万石の大名が三人、貧乏なのは参勤交代の義務があるから。江戸での暮らしは、史実ではかなり窮屈だったはずだが、この三人はやけに伸びやかにやっている。2000石の旗本と、大して変わらなかったとも云われるのだが、たぶんこの三人、二代目團十郎にタカりながら遊ぶのだろうな。

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  • ヲタクに恋は難しい: 9

    3巻に渡った…

    樺倉君と小柳ちゃんの結婚騒動、これにて完結。
    まぁ、「結婚」というものはイベントであるばかりではなく、「状態」を示す単語でもあるので、これからも樺倉夫妻のラブコメは続くのだが、それはまた…。
    それはさておき、ケンちゃんとヨッくんは出来た友達だな。小生が19才の頃、あんな対応を友達に出来たとは思えない。もっと生暖かい眼差しで尚ちゃんを見ていたであろう、きっと。

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  • 犬と暮らせば―しっぽが教えてくれた大切なこと―

    また犬に会いたい…

    第二話 あとがきにあった、作者が大好きだった俳優とは、たぶん高倉健さんのことなのでは、と思った。「男」のキャラクター造形から、そう思ったのだが、だとしたら、健さんが亡くなったのは2012年。この本が刊行されたのも、奇しくも2012年だ。
    作者は、会えたのだろうか?

    第六話 読み終わって、奇妙な感慨を覚えた。
    もしやと思って、調べてみたら、作者は小生の10才年上。1963年~1965年放送の、「名犬ロンドン」のTVシリーズ吹替版を、14才から16才の時に観ていたのではないか。
    つい、主題歌のメロディを口笛で吹いてしまった。

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  • わるじい秘剣帖 : 7 やっこらせ

    さてもさても…

    本シリーズを読み始めたのは59、主人公・愛坂桃太郎がヒロイン・桃子(0才)と出会った歳と同じ。ゆっくり読み進めていたので、今巻を読んだ時点で小生は61才なのだ。
    だが、まだ隠居してはいない。現役で、末っ子を養っていたりする。孫はいない。
    そんな小生だが、最近、桃太郎が桃子ちゃんを生活の中心に据えて生きている様に、納得し始めている。まぁ、幼少時から赤子をかまうのが好きな、根っからの子供好きなので、要するに子供が出て来るハナシは以前から好きだったのだが、「孫」が格別という感覚はまだ無かったのだ。
    だが、自分の子供達が全員まだ独身とは云え、今は孫の顔が見たくてしょうが無い。
    老人が赤ん坊をやたらと可...続きを読む

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  • 公卿の罠 公家武者 信平(四)

    森の天狗…

    数巻前に、信平親子の会話の中で語られた天狗の話題を伏線とした、エピソード。ちょっと切ないハナシになっているが、さて、殿様、死んだ事になっていたから、倅が死んで出家しちまったが、家老の横恋慕を許しちまった格好なのに、気付かずに寺に入ってしまった。
    さぁて、これも伏線か?

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  • いとなみ いとなめず 分冊版 27

    たとえ八つ年下でも…

    清君、早くも敷かれ始めているね。
    結構結構。

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  • 明治撃剣伝

    「剣客商売」維新後始末…

    …といったところか。
    もし、池波正太郎の「剣客商売」の秋山大次郎の、明治維新後をスピンオフとして描く物好きがいたら、このハナシの川田の様な人物に描かれたかも知れないな、などと思ってしまった。(60代の老剣客としてだが)

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  • いとなみ いとなめず 分冊版 26

    女性上司というのは…

    清君にはかなりの難関だろうと思われるが、さて、このパッツンパッツンのお姉さんマネージャー、清君の欠点をどうにかしてやれるのだろうか?
    以下次号…、てなモンだろう。

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  • ヤマケイ文庫 野性伝説 羆風/飴色角と三本指

    面白い、と一括りに出来ない…

    作者略歴を見れば、矢口氏50台半ばの連載、それも「ビッグゴールド」というベテラン作家ばかりを集めた月刊誌での掲載だったのだから、かなり自由に描けた筈の連載だったろうと推察出来る。(しかも、趣味性の高いヤマケイ文庫で単行本化)ほぼ、矢口高雄という作家の絶頂期の作品と考えて良いのではないか。
    実際、二本の作品のどちらも、胸に来るモノがあった。
    子供の頃、「シートン動物記」に感動した人なら、強くお薦め出来る。

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  • ゴブリンスレイヤー 4巻

    謎の提示…

    推理小説で例えれば、今巻は、そういう内容だろう。それから、「起承転結」の「起」と「承」。
    さて、難儀な中ボスとの戦いの先には、何があるだろうか。
    それに、目隠しした「彼女」のトラウマは?

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  • 激濤(4)

    日本海中部地震…

    …というのが、この作品で描かれている地震の正式名称だが、「秋田県沖地震」でも検索に引っ掛かる。
    東日本大震災の津波被害とリアルタイム映像を見てしまった後では、規模の違いはあるが、心に響くものがある。特に、作者が秋田県内陸部出身で、津波というものに全く予備知識が無かったらしいのが、逆に同様な読者に発表当時、響いただろう事は、容易に想像出来る。
    特に大袈裟な描写は無い。だから、良かった。

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  • Dr.キリコ~白い死神~ 4

    誰のために…?

    特別編「二人の黒い医者」。
    BJ原典をキリコの視点から描き直したものだが、最後のキリコの台詞は、原典には無い。キリコなら言いそうな台詞だが、そのためにBJの「仕事」に対する姿勢が浮き彫りになる。
    40年以上前、原典を読んだ時にも感じた違和感と、BJの動機のエゴイスティックな側面、それを是とした自分を思い出した。
    本編はキリコが主人公の物語だから、こういうオチになるが、どちらが正しいとは、本質的には確答出来ないのが、BJとキリコなのだ。

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