老いた未来にこんな渋い生き方ができるなら、年齢を重ねるのも悪くないと思わせてくれる作品。
10代20代だけが主人公じゃない。60近い渋メン爺さんバルド・ローエンが主役のファンタジー冒険(グルメ?)活劇。
全盛期を過ぎた英雄騎士が、名誉も地位も財産も捨てて、身一つで残りの余生の本懐を探しにでる生き様が渋くカッコよく描かれています。
もう体はうまく動かないけど、年齢を重ねて得た重厚な経験と知恵で危機困難を乗り切るバルド・ローエンのスマートさに、年上好きの女性もメロメロになっちゃうかも?!
時折挟む、食事シーンも味わい深く表現されていて、居酒屋で一杯やりながら読みたくなっちゃいます。
年取ったなーと感じちゃう年頃のセンチメンタルな中年男性諸君!必読です!
感情タグBEST3
なろう小説で『辺境の老騎士』として読んでいた作品が
漫画が無料で読めたのが嬉しかった。
活字だと描写が解りずらい事がすんなり入ってきてよかったです。
所々の料理描写が楽しいですよね。
老騎士となって旅にでて最終地点は~・・・
面白いのでお勧めです。
舞台は壁に囲まれたファンタジー世界。
主人公はこの手の物語には珍しく老人の騎士である。
そんな老人がどのような冒険を繰り広げるのかは、読み手にワクワクとした感情を与えてくれる。
さらに特徴的なのは食事シーンがなんとも美味しそうに描かれており、ある種のグルメ漫画の一面も持ち合わせている所も魅了で...続きを読むある。
転生じゃない異世界
匿名 2024年04月19日
漫画で読み初め、なろう転生系かと思いきや大違い!
流行りのオジサングルメ?いやいや、グルメもありきのお話です!
絵は凄く綺麗だし、バルド殿を代表にキャラも魅力的で買って損は無いかと!
アニメ化されないのが不思議なくらい最高です!!
10巻まで読んだ感想ですが、素晴らしい作品です。
ロードス島戦記くらいファンタジーの金字塔にならないかなって個人的に願ってます。
メインストーリーは騎士を引退した老騎士の旅なのですが、小説を読んでいるかのように一緒に旅をしている気分になり、様々な出来事に感情移入してしまいます。
騎士として弱きを助け...続きを読む強きをくじく主人公の振る舞いが、黒澤明映画の侍のようで痺れます!
一巻を読了。
作品タイトル通り、老騎士が主人公で彼が旅をする物語なのですが、自分が普段読んだりしている異世界ファンタジー系作品の中では珍しく老年の男性が主人公ということもあってかなり新鮮味があって面白かったです。漫画の画力も高く、バトルの迫力もかなりあっで読み応えがかなり抜群だったのでおすすめです!
主人公のバルド・ローエンは、老いを避けがちな自分とは対照的な、成熟した真の大人としての理想像だ。
引退しているとはいえ、かつて正道を歩んだその生き様は変わらず、弱者を助けずにはいられない。その堂々たる風格は、他の誰でもない、まさに騎士と呼ぶにふさわしい存在だ。
修羅場での落ち着きは、その実力と経...続きを読む験に基づくものであり、護るべき者がいる状況では破格の強さを誇る。その力強さの裏には、無理がたたって寝込むほどの老体があり、その限界も垣間見せる。だが、その矛盾こそが一番の魅力なのだ。
関わるもの全てが、騎士なのに気さくで飾り気のない彼に惹かれ、敵すら敬意を持って接する存在だ。登場する仲間も、個性が強くて存在感のあるキャラクターばかり。彼らとバルドとの絆も、この作品の魅力を高めている。
のんびりと食を楽しみながら旅するバルド一向と出逢う人々との交流を、じっくり描いているのがこの作品の持ち味だ。しかし、現代コミックのジェットコースターのような展開に慣れた読者には、この緩やかなペースが逆に物足りなさを感じさせるようで、作品の評価は賛否両論あるようだ。
また、このコミックを友人から薦められた時、まだまだ若く現役でありたいと願う自分には、「老騎士」というテーマが、相容れないかもしれないと思ったのも事実だ。
だが、バルドがふと漏らす『やるべきことはやってきた、あとは生きて死ぬだけだ...』は、老いや死の概念を避けがちな自分にとって、衝撃だった。この死生観は成熟した大人特有のものであり、懸命に生きるには、そのリアリティと向き合う勇気が必要なのだと痛感させられた。
この成熟と衰えを共存させるバルドは、自分が避けてきた「老い」に対するネガティブな見方を塗り替えた。たとえ肉体は衰えてもそれはそれとして受け入れ、終わりが無い頭脳と心の磨き上げに精進する姿勢が、大人としての老いなのだ。
読み進めるうち、「出逢いに感謝し、知ることを楽しみ、様々な試練にも動じることなく、常に矜持を持って挑む老練な騎士」の真摯な生き様に惚れ込んでしまった。
この姿こそが最も価値のある「学び」だ。仕事も趣味も精進を続け、多様な経験からの洞察を得ながら、最期の日まで誇り高く生き抜くーーそれが、この作品とバルドが自分たちに訴えかけるメッセージなのだ。
最近では珍しい深みのある騎士の物語。
転生でも転移でもなく、異世界でもなく、チートでもない。
一人の騎士の生涯の現在と過去を交えながら物語が綴られていく。
魔女の話は感慨深かった。
食事のシーンもシンプルで、食器などの小物も味わいがあって物語を盛り上げる。
主人公のじいさんが実に渋くてかっこいいんですよね。絵も上手くて背景までしっかり描き込まれている。世界観もよく描かれています。なかなか極上の部類の作品かと思います。
主役が老騎士ってのがまず面白い。そしてこの主役のおじさんが実に渋くてかっこいいんですよ。こういうとしのとり方っていいなあって素直に思えます。
Posted by ブクログ 2021年04月16日
原作既読。なろう産だけどなろう系ではない。
原作の話の流れと全く違うように作られているので少し驚いた。
老騎士が主人公。渋い。格好いい。歩んできた人生の重みがある。
最近の「老人が主人公!でも転生して若返って無双!」とかいうのにげんなりする人におすすめ。
旅の途中でちょくちょく美味しそうなものを食べ...続きを読むていくはずなので今後も楽しみ。1巻ではお魚美味しそうでした。
巻末の書き下ろし小説がアツかった。若さっていいなあ……。
どこか違う国の、歴史書のような雰囲気のあるお話でした。
主人公が、とにかく魅力的❗出てくる人々の背景も深くて、また、魅力的❗
面白くて泣けて、お腹がすいて(食べてみたいような料理が、いっぱい出てくる)
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクが、止まらない❗
完結してるので(残念ながら……(笑))一気に...続きを読む読んでください。
上手い!
冒頭の展開の仕方が、コミカライズのコマ割とインパクトを意識したもので、唸らされた。原作書籍版の後半を担当したイラストレーターさんだけはある。文章と漫画の違いを熟知していると感じた。
近年稀に見る傑作です。
原作も良かったが、作画担当がまた素晴らしい。
人の表情を描くのがとてもとても上手い。
原作を一つ上に押し上げている表現力です。
今後も購読するので、是非是非完結まで頑張って頂きたい。
オススメです!
舞台はファンタジーな中世世界。
引退した老騎士が、以前深い関係にあった人たちとの思い出を踏まえながら旅をするロードムービー的作品。
一言で言えばこんな感じでしょうか?
これって、何かに似てるんですよね。
そう、今話題の「葬送のフリーレン」と似た感じです。
もちろん、フリーレンの方は10...続きを読む00年を生きるエルフであり、本作よりずっと時を隔てた物語ではありますが、在りし日の思い出を拾い集めるという意味では同じ。
(ちなみに、この作品の原作は2012年から連載開始、フリーレンは2020年からですので、本作の方がずっと先であったと付け加えておきます)
という事で、フリーレン好きの私にはドンピシャでした。
過ぎ去った思い出の人たちとはもう会えない…、そういうそこはかとない寂しさが何とも言えない感じ。
一方、本作にはもう1つ、「異世界グルメマンガ」との側面もあります。
今となってはよくあるパターンであり、正直この作品にそこまで盛り込む必要はないんじゃないかとも思えます。
が、本作の連載開始時(2012年)と言えば、「ダンジョン飯」(2014年~)、「空挺ドラゴンズ」(2016年~)より前。
同じく2012年に原作小説の連載が始まった「異世界居酒屋「のぶ」」と並んで、異世界グルメ系ではかなり古い部類に入るでしょう。
そう言う意味では、かなり先見の明があった作品と言えるかも。
今ではあまり知名度は無いようですが、もっと評価されてよい作品だと思います。
(あ、マンガの連載はまだ続いてますね)
世界観が丁寧に描かれているので好感が持てる。
バルド、物腰は柔らかいけど結構頑固者で時々説教くさい。
・・・たまに印籠が見えそう・・・
食べ物の表現が良くて、とてもそそられる。
アクションがあるけど心が落ち着く感じと爽快な感じがある不思議な物語。
ファンタジー系ラノベのコミカライズ。舞台や設定はありふれたファンタジー系なのだが主人公が引退した騎士 という点が異色。魔女と呼ばれている女性も普通の姿は老婆。これも異色である。
絵柄は丁寧に書き込まれていて好感が持てる。
年齢的におじいちゃんではないけれど、日本でも昔の人は老成していたから、まあ老騎士と言えるでしょう。身体の比率に多少違和感を感じることもあるけれど、老騎士の物語という新しい切り口が面白いです。続きが読みたくなる良品だと思う。
最近 若者向けのマンガが多い中 珍しく年老いた騎士の話でなかなかおもしろいです
これから読み進めます。すこし楽しみです。
原作タイトルは未読ですが、主人公のバルド・ローエンがとてもチャーミングな壮年男性です
決めるべきところは決め、抜くところは抜く
こういう年の取り方が出来たら楽しいだろうなと思えました
Posted by ブクログ 2017年03月29日
ネット小説から書籍化が為されているハイファンタジー「辺境の老騎士」シリーズのコミカライズ作品である。物語は幼き日のアイドラとバルド・ローエンの一幕から始まり、老騎士の出立と二つの出会いが描かれている。
このコミカライズでは冒頭のように原作から外れた形での筋立てが組まれているが、この一話は雑誌掲載...続きを読む時にちょっと読者の混乱を招いたのではないかと危惧しないでもない。青年期のバルドと老年期のバルドが同一人物だとわかるかどうかは、試し読み感覚で斜めに読んでいた人には難しいかもしれない。
また、作品としてのテイストもややコミカルに仕上げられていて、ヴェン・ウリルとの対決直前に釣った魚を気にしている一幕などは完全にギャグとして描かれている。この辺は好みが分かれるかもしれない。
巻末には原作者の支援BIS氏による短編「アイドラ」が収録されている。十四歳の頃のバルドの青い姿が短い文中で活写されている。
その短編も加味して、星四つ相当と評価している。
な漫画です。色恋は一切無いとは言いませんが、読んで「分かる~」ってなった人は大人です(笑)性別関係なく、こんな人になりたいと思うのですが、努力あればこそと思わせる漫画です。
世界観と主人公の過去回想エピソードを詰め込み過ぎた感があり 登場人物と相関関係が頭に入りにくいのが難点 間違いなく大作・良作なので1巻での取っつき難さから敬遠されてそうで勿体ない
この作品の特徴は主人公がお爺さんというだけ。ただ、それだけです。まぁ、それも他の作品で見たことありますが。
ストーリーは退屈で眠くなります。
場内じゃなくて城内では?
絵は綺麗です、さすが講談社の製品。
元の話をうまく漫画化しているので
話のリズムも、良いですね。
お好みで。