【感想・ネタバレ】ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸――メーヴェが飛ぶまでの10年間のレビュー

不朽の名作「風の谷のナウシカ」に出てくる飛行具「メーヴェ」を作る!本作はその製作過程を綴るノンフィクション作品です。

完成までにかかった年月はなんと10年!最終的にはエンジン付きの、本当に乗れる飛行具を作ってしまいます!実現可能かというところから始まり、資金調達の厳しさなどさまざまな障害を乗り越えて実現していく過程は、もう感心したり憧れたりですね~。

見所は多々ございますが、あえて多くは語りますまい。百聞は一見に如かず!実際の飛行動画がYouTubeなどでアップされていますので、まずそちらからでもご視聴を!(検索ワードは「OpenSky3.0 trailer」)
動画を見て「うおおっ!?」と胸高鳴りましたら、是非とも本書を手に取りご覧ください。空を飛ぶことは難しいですが、何より大きな夢がありますね!

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Posted by ブクログ

「風の谷のナウシカ」に登場するメーヴェを現実に(勝手に)作ってしまう話。
この、「中2のココロと大人の技術の融合」ってすごい。
いつの間にか「おっさんのくたびれたココロと中2のままの幼稚な技術の腐れ縁」になっていたんだな、と思うと、なんかすごい喪失感。

ちゃんと真面目にバカをしよう、と思う。

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2014年03月19日

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ネタバレ

本書は八谷さんがアニメ「風の谷のナウシカ」に出てくる”メーヴェ”を自分で作ろうと思い立ち37歳でプロジェクトを立ち上げてからの10年を綴ったものである。
手に取るまでは、専門用語と数式ばかりの字が細かい論文のようなものだったらどうしようと心配していたが杞憂に終わった。
八谷さんのの話を猪谷さんがまとめてテキストにしているので、ある意味客観的に、想いや、アクシデントの起きた時の心境を綴ってあるので、八谷さんがプロジェクトと並行して、仕事をし、結婚して子育てもするバランス感覚と、製作費を捻出するための交渉力、行動力、柔軟さに時には目頭が熱くなり、時には、顔がにやける。まるで自分がこのプロジェクトに参加している錯覚をおこす。
このような大人たちが居れば日本の未来は明るいなぁと思うし、自分たちが次世代の子供たちに明るい社会を作っていこうと奮起させてくれる。
進路に悩んでいる学生さんにも是非読んでもらいたい。

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2014年02月07日

Posted by ブクログ

すごく面白かった。
特に第3章、八谷さんの生い立ちが書かれていて、いろいろ参考になる。
いろいろなプロジェクトを並行してかかえ、お金になる仕事はその半分、とか。

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(オープン・スカイについて)「タイトルは誰もが知っている英単語ふたつを組み合わせてつけること」です
滝川にある
300万かけて制作した模型は熊本市現代美術館に売れてトントン
総予算3000万円
人工衛星を飛ばすプロジェクトに個人的に取り組み作品化している篠田太郎さん
(ペットワークスを)ソニーとシュタイフとホンダを合わせたような会社にしたい
見積もり力
自分は何者かと聞かれたら「プランナー」という答えが一番、しっくりきます。
「メーカーにはいらないとモノが作れないなんてことは、もはやない」
「偉大なアマチュアであれ」

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2013年12月26日

購入済み

嬉くってしょうがない

「実録なつのロケット団」の関連書籍として見付け、入手した。
「風の谷のナウシカ」をロードショーで見たのが20才台の前半。5年程たって、同人誌でメーヴェとガンシップの空力特性の解析をやったのを思い出した。その時の結論としては、現代技術では実現不可能な構造重量だが、それだけをフィクションと割り切れば、操縦者の腕次第で飛行可能とした。
この「構造重量」を「飛行可能な翼面荷重」と「参考用に買ったメーヴェのプラモデルの縮尺から算出した機体サイズ」から逆算したのだが、これを「飛行可能な翼面荷重」と「現代技術で実現可能な構造」の組み合わせでリサイズしたのが、本書の「M-02J」なのだ。
ああ、ただのヒコーキマニアの世迷言が、結構正解だったんだな……と、嬉しくなってしまった。

だってなァ。実際に飛んだもんなァ。

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2021年03月09日

Posted by ブクログ

①困難なことほど萌えますし、もし成功すれば簡単に他者が真似できないものになるのも事実です。

②小さな企業は他社とは明らかに違う何かがないとすぐに潰れてしまう

③この人に見せたいから作るという動機で作品を作ることが多い。

④人間はできるようになると出来なかった自分を忘れてしまう。

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2019年12月01日

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ツイッターなどでナウシカのメーヴェを再現した人がいる…というのはなんとなく知っていて手に取った。読んでみて、ただの再現ということではなく、実際に飛ぶ飛行機をイチから作るということに込めた思いがよく理解できた。また、それがどれだけ大変だったかも。「飛行機」という具体的な機能のある機械が「アート」になるというのは、読む前にはあまりピンとこなかった。けれど、この飛行機作品に至る八谷さんの創作活動を原点まで遡って紹介してもらうことで、なぜ飛行機を作ったのか、メディア・アートというものでどこを目指しているのか、一端を知ることができた。何より、八谷さんが一つ一つ障害を超えながら夢を実現していくストーリーにわくわくした。

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2015年02月03日

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タイトル通りの内容。メイカー系ではなく、メディアアーティストとしての活動。視点が異なっていて興味深い。プロジェクトリーダーとはこういうことなのだ、と理解できる。

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2014年08月02日

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著者はポストペットを生み出した人だと知り驚いた。
風の谷のナウシカで主人公が乗っていたメーベを実際に作ろうとここ見た10年の記録をまとめた本。

正直題名からは、もっと気軽に作ろうと言う感じを想像していたが、実際はもっと骨太でビジネス的な話としてとても興味深く読むことができた。
また、どんなプロも最初はアマチュアからスタートしているので、志で負けなければいいと言うのは自分の子供にも聞かせてあげたいと思った。

一つのプロジェクトとして全体を俯瞰して、メーベを作る方法を考えている点や、実際にパイロットを募集して合格者にハンググライダーの講習を受講させる箇所等は、ビジネスで成功するには色々考えて落とし穴を埋める必要があると感じた。
またロマンとしてではなく、制作費用の捻出方法や移動を一人で出来る様にと考えて車を購入するくだりや、コンテンツの二次利用する許可を取る話などはビジネスで未踏の道を生み出す苦労を詳細に書かれているのでいい意味で勉強になった。

そして、自分よりも年上の人が真剣に夢中になってロマンを実現する姿はかっこいいと感じた。

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2014年05月21日

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誰もが、一度は夢に見、想像したことがあるでそぅ。
『風の谷のナウシカ』に出てくるメーヴェに乗って、
ナウシカのよぅに、空を自由に飛んでみたぃな~と。

本作品は…、そんな夢に向かって、本気で取り組み、
本当にメーヴェを作って、空を飛んでみよぅといぅ、
オープンスカイ・プロジェクトの10年間の軌跡です

単純に…、このよぅな取り組みって、大好きです。
公的機関や大学のプロジェクトじゃない点もよぃ。
(ちなみに…、ジブリ公式プロジェクトでもなぃ)

プロジェクトの企画から初テストフライトまでの、
大きな一区切りまでの足跡が語られておりますが、
読んでいて、なんとも心地よぃ気持ちになれます。

さらに、順調に、テスト飛行を繰り返していけば、
2~3年後には、大空を飛翔することも夢ではなぃ、
いよいよ、そのよぅな段階まできている模様です。

どんな夢でも、
夢が実現する、といぅその瞬間に出会える機会は、
とても稀なことでそぅ。でも…、

あきらずに夢を追い、夢を実現することの、
楽しさや素晴らしさを感じ取ることができる、
そんな、ステキな読み物でした…。

文章も、簡単なので、
小学校の高学年~中学生にも、オススメです!

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2014年03月16日

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アート作品の、メーヴェ型の飛行機を実際に飛べるよう製作していく経緯を追いかけた本です。いま日本では飛行機をつくっているエンジニアはほぼ一人もいない(!)んだとか。その中で旅客機などではない飛行機を、実際につくって飛ばすまでの大変さがよく伝わってきました。
「飛行少年」とはよく言うけれど、飛ぶことに憧れるのって男の子っぽいなと思っていました。が、お正月の凧揚げが非常に楽しくて、風をつかまえるとか風に乗ることへの憧れが少しわかった気がしたのでしたー。

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2014年01月05日

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YouTubeで見て興味を持ったので読んでみた。1/2模型からハンググライダータイプを経てジェットエンジンによるジャンプ飛行という、10年越しの計画だったのね。いやこれは凄い仕事だ、尊敬します。

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2013年12月22日

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ネタバレ

チェック項目4箇所。「今、日本では、民間用の航空機は年間何騎くらい製造されているでしょうか?」。日本が第二次世界大戦で敗戦してから、乗り込んできた連合国軍最高司令官総司令部「GHQ」によって飛行機は破壊され、製造はもちろん、研究すら禁止されました、これが、「航空禁止令」と呼ばれるものです。航空の歴史を知れば知るほど、「戦前の人たちが、こんな素晴らしい無尾翼機を作っているのだから、戦後の僕たちだって作れるはず!」と思いました、ちょっと大げさかもしれませんがオープンスカイの目的のひとつは、一旦途絶えた日本の飛行機の系譜を継ぐことなのかもしれません。その世界のプロが、経験による先入観ゆえに気づかないことをアマチュアが突破することがしばしばあります、企業が新卒を採用するのも、そういう視点が重要であることをよく知っているからです、また、どんな立派なプロであっても、最初はアマチュアだったわけです、まずは志で負けなければいいのです。

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2013年10月22日

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高校生の時に『風の谷のナウシカ』に出会った、著者と同世代の私。もちろん、メーべに憧れてましたよ!でもまさか、自分で作ろうとか思って、本当に作る人がいるとは!

アーティストであり、楽しんで、本当に飛べるメーべを作った作者八谷和彦さんを尊敬します。

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2015年01月21日

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ネタバレ

ひとそれぞれ夢があり、夢をもち、夢を見ながら歩んでいく。楽しいと思って夢に挑む、最後まで諦めずに夢に向かっていく、夢を実現するために、あらゆる手段を取り、先を読み、決して準備を怠らない。
そんなひとがいるってことが、よくわかる。
動機は何?美しい空へ、白い翼が舞う姿。想像すれば、もう十分なんだろうな。でも、夢が叶った瞬間、それは夢じゃなくなる気がする。満たされた瞬間にこぼれていくものかも知れない。

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2014年02月21日

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ネタバレ

「ちゃんと飛ぶ、メーヴェのような飛行機を作りたい!」という一心で、10年掛けて本当に作ってしまったプロジェクトのお話。
大人が本気で遊んでいる(もちろん、ビジネスの側面はあるにしても)姿が楽しい。
鳥人間コンテストが好きな人なら、きっと楽しめる本だと思う。
作る方は自分ではとても真似ができないが、完成したメーヴェには乗ってみたい。

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2014年02月16日

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 メー○ェを作ってみたための工夫というよりは、自主制作飛行機を作るためのノウハウ的なものを感じた。しかし、メー○ェという名前が無かったらお金も集まらないし、現代美術としても成り立たないのだろう。わかんないけど。
 非公式でもこんなに盛り上がるとは、風の谷のナウシカって偉大ですね。

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2014年02月15日

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メーヴェで飛ぶって、ほんと人類の夢ですよね(笑)
その夢を実現しちゃおうっていう試みの記録です。

しかし、ポストペットを作った方だったとは!
ポストペットが登場した時に感じた衝撃を思い出しました。
あのモモは実はジョジョのスタンドに近いものをイメージしていたのだそう。
ひみつの日記ってあったなぁ!

メーヴェはもうちょっとメーヴェっぽかったらもっと良かったな。

いわゆる、やり手の芸術家さん。
アイデアだけではなく、
実務もできるところがこの人の強みだと理解しました。

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2014年02月09日

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やってみたいと思うことをやっちゃう人と結局やらない人がいると思うんだけど、私はやらない人だなぁ。

やっちゃう人のお話を読んで、うらやましいなぁと思うだけ。

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2014年06月24日

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なんとなく興味で読んだが、ホリエモンや糸井重里が出てきて驚いた。何でも裏で繋がっているな、というのが感想。

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2022年12月10日

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タイトル通り、ナウシカの飛行具メーヴェを実際に作った話です。

モノづくりのわくわく感が漂ってきます。
また、いろんなトラブル、プロジェクト推進の難しさが書かれています。
写真が多いのでわかりやすく、飽きさせません。

ただ、全体的に、出来事を淡々と書いているので本としてはどうかなと思います。

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2018年12月30日

Posted by ブクログ

この飛行具を飛ばすための過程を一直線に書いてあるのかと思って読み始めたのだが、著者八谷さんの10年間が書かれていた。
これはこれでいいし、メーヴェを造って飛ばそうという創造性・行動力は素晴らしいと思う。
しかし、読み物としてyoutubeで飛行しているところを見た感動が、素直に伝わって来ず期待と違ったないように少しがっかりしている。

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2014年01月15日

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