壇那院さんのレビュー一覧
レビュアー
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冒険としては……
インターミッション、中継点、次の事件の伏線、といったところ。バイオレンス指向で本作を読んでいる人には、「中弛み」と感じるかも知れない。
だが、この物語の、「ゴブリンスレイヤー」と渾名されるはたちの若僧の、成長記としての側面からすると、結構重要なエピソードが詰め込まれている。
それにしても、祭の玉入れのシーンで、伝説的狙撃兵の名言を読む事になった時は、笑った。
まぁ確かに、主人公はシモ・ヘイヘに似た人物像ではあるが……。
ところで、主人公の戦術の組み立ての基準となる、戦闘の目的が、相変わらす「敵を殺す」ことであるのが、冒険者ギルドでの戦闘でもはっきりしている(あれは暗殺者の遣り口だ)...続きを読む -
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さて…
ある意味「村付き」らしい展開になって来た。
「村付き」はソロか少人数パーティが基本だろうから、手強いモンスターが出たなら、負傷する事もままあるだろう。事件の初動にぶつかる確率も高いだろう。(ギルドへの依頼は、事件が起きてから出されるのだから、村付きでない冒険者が初動にぶつかる事はあまり無いだろう)
次巻、二人の心象展開が楽しみになる。 -
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時系列的に…
並行したシリーズである「五坪道場一手指南」の第4巻中盤より以前のエピソードが綴られている(茜姫がまだ柳生道場の門下生。彼女は「美剣」の第3話で他流試合のために破門されている)はずなのだが、この「美剣」の中で左内とねんごろになっていく過程が語られている割には、それ以前のエピソードであるはずのこの本の中で、この2人、もう恋仲と云って良い間柄になっている。
こんな、ちょっとした矛盾があるのだが、それを不満に感じさせない、一種の「軽さ」がこの作者にはある。
一種独特だが、ラノベの文体から借りて来た様な文体のせいかも知れない。
次は「一手指南」最終章の後、やっと隼人も隠居が叶い、市井の暮らしを始めたと...続きを読む -
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こんな見方もある…
今巻ではシックスを中心にしたロボ・ハーレム振りが見立つのだが、さて、ベヴストザインがミュウに与えた影響が面白い。
起動段階から「特性」(灰戸君の理解の範囲で)を導入し、一種の「感情」を持つ初期状態でシックスと対峙した。
(灰戸君の好みが入ったのか)元々女の子っぽい性格付けだったものが、シックスからの直接アクセスを経て、所謂ツンデレちゃんになってしまった。コアはほぼ恋愛脳である。
ストーリーの進行につれて変化するミュウのキャラクターは面白いし、素直に追えるのだが、それに比べて不思議なのがノースのお嬢様キャラ。
見た目の割に若いプレムナー伯爵の好みなのかな?
こんな見方もある、というハナシだが…...続きを読む
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