きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
感情タグBEST3
ちょっと以外な.....
基経の若い頃が描かれ、道真の兄者とも少し交流があり、極悪非道と思っていたのがちょっと以外な面が見えますが、年を取るに連れ藤原の毒に染められたのでしょうか?忠臣がとにかく恐ろしい!!大人しく気の弱い人だったのに、基経の下でする事はまさに極悪非道....何か理由があるのでしょうか?
匿名
基経と吉祥丸
短い話だったけど、藤原基経と道真の兄の子供の頃の出来事、ほっこりする話だった。
『唐』にあこがれてる道真だけど、世界には唐だけでなく様々な国や文化がある事を知って、まだ知らない事が多いと知った道真が良かった。
迫力満点
道真がどんどん成長していく。
知識だけじゃなく、知恵も表現できるよう、磨きがかかっていくようだ。
忠臣は、一体どうなるのか…
Posted by ブクログ
基経の過去が垣間見える話がありました。
キツネめ!と思って嫌いだったのですがもしかして彼なりに思うところとか傷があるのかな?と思わされました。
それにこの時代の京都にも外国人がいたんですね。
意外と国際都市?
Posted by ブクログ
毎回楽しみにしています。
前の巻で基経と対面したところで終わったので、尚更楽しみでした。基経と兄・吉祥丸との幼い時の関わりやら、百鬼夜行の追跡やらと少しずつ物語が進んでいくのと、道真の甘ちゃんなところが所々出てくるのが良かったです。最後の最後にはこれまた大物登場で次巻に期待大です。
今回も白梅があまり登場しなかったなぁ。
緊張感大で終わった後の番外編の宣来子がかわいらしくてほっこりしました。
Posted by ブクログ
一太刀で鬼の腕を切り落とす業平様格好良すぎじゃないです…?
基経と吉祥丸、道真とウイグル人のエピソードが読んでて辛い、と同時に非常にきな臭い。続刊楽しみ。
Posted by ブクログ
長男を失い嫌と言うほどこの世界の汚さを知っている父が
道真をここに来てはいけないというのはよく分かる。
しかし道真が、才を役立てるには力が必要と考えるのもまた正しい。
兄と基経がもう少し違う出会い方をしていたら、
なにか変わっていただろうか。
馬頭鬼の始末の話なども懸命に言語を勉強し
話を聞き出し、刀を返して放ってしまうのは道真らしい。
それで無事逃げおおせることができるとは
本人も思っていなかっただろう。
米算用の帳尻合わせの話も短いが面白い。
捕らえた異国人となんとかコミュニケーションをとろうと奮闘する道真。
それまでの唐への思いから一気に世界が広がった。
予告で新章と。どんな展開に?
匿名
10巻目
源融はかねてより力を入れていた別邸の庭が完成したとのことでそれを祝うために宴を開くと在原業平に告げてきた。
その後庭に桜を植えるとのことで協力した道真が招かれたが反藤原氏である源融に近づきすぎると息子の今後に差し障りがあるとのことで父の是善が参列することになり道真は牛車に控えていることになる。
用を足すために外に出たら道真はそこで藤原良房の名代として招かれていた藤原基経と遭遇。
そこで自己紹介した道真に対して彼は吉祥丸の弟と道真を認識。
宴が終わり帰る最中、業平と鉢あった道真だが酔った是善に止められる。
今際の際に兄が言った言葉を思いだすのだった。
一方基経は子供の頃、ひょんなことから吉祥丸に詩を教わっていた。
しかし病に臥せった吉祥丸がやがて亡くなり基経は父親のもとからおじである良房の元へ養子として迎えられたのだった。
今まで知らなかった基経の昔のエピソードを知れて良かった。
基経
単なる頭のいい権力者だと思って毛嫌いしていましたが、吉祥丸とのやりとりを知ると、若いうちから身の程と教養を知った才覚ある子だったからこそ今の地位につけたのかと。恐ろしいことには変わりはないが。
後半は道真が翻弄されっぱなしなのも可愛らしくて良かったです。
でも許嫁のお父様島田との関係がどうなるのか怖いです。
百鬼夜行の真相に迫り、道真が世界の広さを感じる10巻。
異文化交流(?)に勤しんだり、昭姫のもとで経理を(イヤイヤながら)学んだりと、道真の見聞を広める本巻となりました。
Posted by ブクログ
業平は大人だねぇ。
この頃は大人になるのが早かったとはいえ、40になっても普通こうはならんやろ。といった益荒男ぶり(時代が時代だけにややこしい)。
というか、桓武天皇の孫なんだな。んで和歌の才能があって大人の駆け引きもでけると。いっ、イケメン。
それにしても、今回は忠臣の怖さが前面に出てたなぁ。Wikipediaさんによると作中とはちょっと雰囲気が違って、”基経と忠臣との関係は主従関係に留まらず、二人の間に取り交わされた漢詩で相手の詩に対する次韻が行なわれていることや、忠臣の弟の死に対して基経が秋の露にあった草の如くうち萎れて傷心していることなどから、個人的にも親密な間柄であったことが窺われる”
なんとなく、イチャイチャ感があるなw
基経が梅雨にあった草の如く打ち萎れる様子をみてみたいものである。
Posted by ブクログ
道真が基経に補足されてしまった……!も、現時点ではネガティブな感じではなくて胸を撫で下ろし。
しかしここからポジティブに転ぶわけがない、ないと思ってたほうがいいですかね。
百鬼夜行の正体も明らかになりつつあるので目が離せない。