きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
感情タグBEST3
前巻で出番がなかった分業平が大活躍です。道ならぬ恋から大不祥事に追い込まれている二人を業平が救います。そして良房と基経、親子でありながら政治の主導権を握ろうとする二人の怪人が伏魔殿の如く対峙します。
この巻は良かった
業平もきちんと頭の回るところを見せつけられて見直した。道真をまだ学生と侮っているだけのことはあるなと感心。
基経は割と人間臭くて賢い人物だという印象に私の中では定まってきたけど、その上を行くジジイたちの強欲と権力欲と賢しさよ。
次巻が楽しみ。
オモシロくなってきたー!
ドロドロした思惑が色々大変!
オモシロくなってきたー!
新刊楽しみ!
秋まで待てない!
取りあえず、1巻から読み直し。( *´艸)
歴史が変わる新説?
「業平」や「散華」でもない業平と斎宮との関係は新鮮です。トラブルの解決もこのまんがらしくて素晴らしい。伊勢からも富士山の噴火が見えたかも、など当時の情景が想像できるほどリアルな物語だと思います。カバーが見開きで見られないのが、唯一残念です。
Posted by ブクログ
14巻が出たと聞いて調べてみたら、13巻を買いそびれていたことが発覚し、2巻まとめて購入(^^;;
13巻のオビ裏にあった「ミニ冊子『応天の門』言の葉集」応募者全員プレゼント!!の文字が気になると同時に、買いそびれていたことが悔やまれる(当然、とっくに締め切りは過ぎている)orz
心に残った道真の言葉
「貴族の暇つぶしに試されるようなことはもうたくさんなんですよ」
「私のせいだ 私が私情を挟んでやりすぎたから…」
「やるべきことだけをしていればよかった 余計なことをせずに」
「いいえまさか 何も存じません」
「ともかく私は余計なことをするのはやめたんです」
道真よ、たしかにお前の行動に傲慢さや下心が皆無だったとは言わないけど、お前のする「余計なこと」は決して本当に余計なことではないし、権力欲に塗れた化け物のような貴族たちに囲まれてはいても、お前らしさは失わないでほしい
と、心から彼に語りかけたくなります。
各巻の収録作は以下のとおり。
〈13巻〉
①土師忠道、菅原道真と遇する事(承前)
②紀長谷雄、竹薮にて子を見付くる事
③都言道、山中にて天女に惑わさるる事
④業平、重陽に花を求むる事
〈14巻〉
⑤在原業平、伊勢に呼ばれる事
⑥藤原良房、病に臥す事(続く)
Posted by ブクログ
業平に頭を下げられて「汚い大人だな」と怒る道真が可愛い。
業平も災難なのに借りを返し律儀だな。
自力での解決だが、なんだか考え方が道真っぽく感じる。
基経が何を考えているかがわからないから、牛車に乗せてもらっても
詩の話をするにしても気を遣い過ぎて大変。
お兄さんを覚えてくれていたから悪い人だと思いたくない気持ちになってしまうが、果たしてどうなのか。