【感想・ネタバレ】応天の門 3巻のレビュー

きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。

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藤原氏の残虐非道

道真の兄者の死の真相がわかり、苦しむ道真の心の葛藤。乱れた藤原氏の内情と残虐非道 .....胸にぐさりと刺さります。何かにつけて道真の博識が項を無し、業平の援助で解決!途中に色々な解説があり、言葉の説明や歴史の勉強になります。

#ドキドキハラハラ #ドロドロ #ダーク

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2023年11月13日

匿名

ネタバレ 無料版購入済み

鬼畜、藤原家!

藤原家の鬼畜っぷり!
一族の女が利用され、ボロボロになるのは読んでてつらい。

そして過去に道真の兄が藤原家のせいで命を落とした事が判明し。
悲惨な話だけど、最後まで弟思いの優しい兄であった事に感動。

最後はパワフル宣来子の登場で、明るい感じになって良かった。

#笑える #切ない

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2023年11月10日

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平安探偵絵巻(笑)の3巻です。描かれているのはこの時代の中下級貴族の哀切さと大貴族の歪み、そして明らかになった妻の存在など道真の人間的成長(期待)です。これからどうなっていくのでしょうか?

#ドキドキハラハラ #深い #カッコいい

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2023年09月26日

解説が為になる

平安時代を生きた二人の有名人のサスペンスもの。戦国武将などはよく描かれてきたけど、平安の公達は珍しいと思う。平安時代の暮らしもよく分かるし歴史好きな私はとても面白く読みました。絵もきれいで画力があると思います。所々で専門家の先生による解説もわかりやすくて好きです。

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2023年03月23日

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天才も

社会の中で力を持つまでは人生が振り回されっぱなしに。
そして大切な兄の死の真実に衝撃を受けるも、ただひたすら前に進みたい若き道真。

#感動する #ドキドキハラハラ #カッコいい

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2023年02月07日

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兄の話

一巻から引っ張ってきた兄上の話がついに明らかに。
藤原氏の恐ろしさが身に染みる巻です。
次は業平自身への災難…次巻も早く読みたい。

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2020年10月10日

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道真が自分の無力さを知って明石あたりに出奔。
そして妻島田宣来子登場。12歳ってことはこの話は862年かぁ。高子入内と、応天門の変まで後4年とかかな。

タイトルになってるけど、応天門の変は絡んでくるんだろうか。
続きが楽しみ。

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2019年08月24日

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藤原氏が千年にも及ぶ覇権を確立するまでの歴史は血塗られているというより黒く塗りつぶされている歴史という方があっている気がする陰謀に陰謀に陰謀。それは身内ですら容赦なく、その蠱毒の果てに出来上がったのが摂関政治と呼ばれるシステムである。そこにこの物語は入ろうとするあたりであり、まだ反藤原が頑張っているというのを頭に入れて読もう。きらびやかな物語が途端におどろおどろしくなる。

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2017年07月09日

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ネタバレ

道真が、幼少の頃に亡くなった兄・吉祥丸の死に疑問を抱き、やがて、その真相が父から語られる本巻。

藤原良房を筆頭に、相変わらず反吐が出そうな藤原一族の非道ぶりが鼻につく中で、出色のエピソードは第十四話「道真、明石にて水脈を見る事」。

ひょんなことから京から離れた明石にて、市井の民の窮状を知り、その解決に手を貸すことになった道真の姿を描いています。

『「知っている」だけでは意味がない。使え!』
「正しいことを知っていても誰も聞かねば意味が無い」
「私には何も出来ないことが憎い」

これらの言葉が、僕自身の甘さを糾弾するかのように胸に刺さりました。
藤原支配の不条理、理不尽に対して「藤原憎し、藤原人でなし」と歯ぎしりするばかりの僕とは違い、その影響をダイレクトに受けている道真自身が、憎いのは藤原でもなんでもなく、何もできない自分をこそ憎んでいる…言葉も出ぬくらいの衝撃でした。
いや、「応天の門」侮れません。

最後のエピソードでは、道真の妻!?である島田宣来子(道真ばりの推理力はあるものの、まだ幼いキュートな姫君)様が出てくるわ、業平を数々の不審な災難が襲うわと、気になるところで続きます…

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2016年07月17日

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道真の兄の死の真相が語られそれを知った道真が出奔。
その先で人助けをすることが中心です。
兄の扱いもそうだけれど藤原という家は本当に修羅ですね。
権力を欲しその維持のためなら何でもする。DQNも真っ青ですよ。
道真の出奔も若者っぽくていいなと思いました。
「知っているだけではダメだ」という言葉も胸を打ちました。

道真の婚約者の宣来子がええ子で可愛い❤︎
当時としてはちょっとがさつなのかもしれないけれど純粋でそんなところも可愛い❤︎
道真のことが大好きなんだろうなぁ。

ただ読み進めるうちに業平がお笑いキャラ?化していて笑っちゃいましたwww池の水も滴るいい男だけれど女癖悪すぎンゴwwww

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2016年05月26日

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ネタバレ

池に落ちても微笑みを絶やさぬ残念なイケメン業平が面白すぎるんですが。

しかしあれだね。
権力のために奔走した藤原某たちはほとんどみんな忘れ去られてるけど、
業平や道真は現代まで常識レベルで名を残してるんだから痛快ですな。

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2016年04月14日

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本編が面白いのは皆さん述べられている通りですが、絵がとても丁寧です。
時代考証されていることもあり、「平安貴族はこういう服装をしていたのか」「街の往来はこんな感じだったのか」とイメージが湧きます。
願わくば受験生の時に読みたかった・・・

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2015年06月13日

Posted by ブクログ

道真の兄・吉祥丸の死の真相が明らかに。

それにしても、宮中というのは魑魅魍魎の跋扈するところですな。
あと、藤原氏一族、恐るべし...( ꒪Θ꒪)

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2015年05月12日

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かんさんかわいい!前々から、知識は知っているだけでは意味がない。使えなければ。といっていたけれど、はじめて、何か重いものを賭けて、それを守るために、自分の知識をを生かしたのですね。知識はもっているだけでは意味がない、というのはとても真理だな、と思います。宝の持ち腐れ、と、いいますか。
せっかく身に着けた技術も、使わなければもったいないですし、廃れてしまいますし。
かんさんは、自分の無力もわかっていて、兄上の苦悩も、父上のどうにもならない苦しみも、遅ればせとはいえ感じることのできるやさしい子だなあと思います。

それから、かんさんの許嫁もでてきましたね!とても女の子らしくて、とても聡明で、とてもかわいいです!
かんさんも許嫁ちゃんもかわいい!そして白梅もかわいい!!

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2015年04月18日

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ネタバレ

父親から明かされた吉祥丸の亡くなり様はあまりに気の毒過ぎる。
道真が怒るのは尤もなのだが、それはまだ彼が子供だからこそ真っ直ぐに怒れること。
藤原に抗することなど相手があまりに強大で無理だ。だからただ関わるなと言う。
なんとか道真には不幸が降りかからないよう、これはこれでお父さんの戦い方なのだろうが
疑うことを知らず無邪気な帝もいたわしい。

道真の家出が豪快だ。
僅かな情報から相手の正体を言い当てるところは流石。
船酔いで倒れ、身一つでは何も出来ないと思い知った後の己の知識で村人を救いハツを救う。
知識は知っているだけでは意味が無い。使え。
自らを奮い立たせる道真。
常丸も、口先だけでは人は動かないと娘の命も捧げる覚悟は凄い。
道真をよそ者と罵っていたのにいざ水が出れば神様扱い。調子の良いものだ。
ハツちゃんの笑顔が可愛いし、どうすれば良いのか、力とは何のためにということを道真が考えるきっかけになるのが良い。

業平が次々と災難に見舞われ始めるが、道真がどう解決するのか楽しみだ。

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2024年02月17日

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ネタバレ

身内も駒としか見ていない辺り、藤原家の闇は深い。染殿…これ帝も可哀想。
是善父さんの心労如何ばかりか…寿命が縮んでしまう。。
道真がまたひとつ知りました。出奔してみてよかったね。
宣来子ちゃん登場。小さな台風みたいで良い。
サラッとプレイボーイ発言をして菅原父子をドン引きさせ、是則さんにツッコまれる業平。よくあんな事サラッと言えるな……女人の香りは覚えてるのとか確かにドン引きです。バンコランかよみたいな発言も。
そんな業平に呪い疑惑。続きも楽しみです。

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2022年12月25日

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兄の死の真実を知る道真。
後々の藤原氏との関わりを暗示させる内容。
また藤原良房と基経の冷酷さにぞっとする。

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2022年11月23日

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面白い

とても、面白い漫画ですね。
今後の展開がとても、きになりますね。
1話も長くて読み応えがあり、内容も面白いですね。

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2022年11月19日

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藤原家の恐ろしさ

道真にかつていた兄は流行病で亡くなったと父是善から聞かされていたが、街で出会った男が狂犬(たぶれいぬ)にかかっていた事や当時の記憶から兄は藤原家に殺されたのではないかと確信する。
父にそれを言うが真実を言おうとしないので道真は苛立ちを募らせていた。

父の是善から兄の死の真実を告げられた道真は屋敷を出て行った。
道真は昭姫を頼りなるべく遠くに行く船に乗りたいと彼女に告げる。
明石へ着いた道真は船酔いと空腹で行き倒れるがそこの郷司の常丸とその家族に助けられる。
しかし常丸は井戸のトラブルで近所の人間と揉めていて自分の子供を人柱にしなければいけない危機に見舞われていた。
一宿一飯の恩義から道真は知識を総動員して井戸を掘りあてることになった。

道真に用事のあった業平は彼の屋敷を訪れたところ少女が空から降ってきた。
それを受け止めた業平だったが彼女の口からは歳とはかけ離れた推理力を聞かされる。
彼女、島田宣来子が道真の許嫁だと知らされた業平は驚愕するのだった。

色恋に興味のなさそうな道真に許嫁がいたことにびっくりしたけど当時は家同士が決める事が多く、そういうこともあるよなぁと考えを改めた。

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2022年02月08日

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20210916 再読

遂に藤原家の闇が生々しく...染殿(明子)の悲劇と、兄の死の真相が!
水脈探しエピソードは後の四国での話(そんなのも描かれるかしら?)につながりそうだなーと。
しかし、お兄さん2人いるんじゃないのかしら?もう1人は?これからかなあ。
許嫁 島田宣来子(12歳)登場!も、かわいいなぁ。おてんば、道真にはうるさい感じだけど、聡明そうだし、道真にはこのくらい引っ張る力の強い子が合いそうで良い。

で、この巻も影が薄めの業平は何に呪われているのか!?
続き気になるね。

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2021年09月16日

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負けないで、道真君

この時代の藤原氏の権力は、すさまじいものがありますね。
帝は単なるお飾り、さすがの道真も兄の死については、何もできないのでしょうか。

#シュール #タメになる #ダーク

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2021年08月01日

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エピソードの裏には必ず藤原氏の闇がある。
道真の兄、吉祥丸の死の真相が語られる3巻。兄思いの道真の人間らしさがこのエピソードの救いでしょうか。道真の成長に繋がるといいな。

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2020年02月14日

Posted by ブクログ

それまでの化け物退治でも十分知識を使っていると思ったけど、今目の前で生死がかかっている人と、権力争いの尻拭いとでは、確かにレベルが違ったな。
親子揃って業平にドン引きしてるさま。

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2018年06月19日

Posted by ブクログ

染殿様のヤク中の話・・・重い・・・。帝の母親ですらこの扱いとなると、宮中をサバイバルするのがどれだけ大変か。道真のお父さんもなにかと板挟みになっていて可哀想。せめて親子仲良くね、、。

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2016年09月23日

Posted by ブクログ

宮廷スキャンダル、えぐいなー。でも終わりの方は、それを払拭するかのごとく今までにないコミカル。道真が知っているのはえっぐい宮廷のほんの一端(=藤原は性格が悪い)に過ぎないわけで、新キャラに振り回されたりする余裕もあるんでしょうな。性格が悪いどころの騒ぎじゃないぞ藤原。道真は生き残れるのか。

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2015年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

染殿(藤原明子)の現状、道真の兄の死の真相が明らかに。
道真が机上の勉学から学ぶだけでなくその知識は使われてこそのものであり、それを使うということは責任が伴うということを知っていくというエピソードがとても良かったのですが、業平さんの女エピソードで笑いの印象が強くなってしまいました。(苦笑)
4巻は2015年秋の予定。

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2015年04月24日

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