【感想・ネタバレ】応天の門 9巻のレビュー

きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

匿名

ネタバレ 無料版購入済み

性格は真逆だけど、

大師と比丘尼の件、性格が正反対の源融兄弟が、その性格のどおりの理由で彼女に物を与えている所が笑えた。

美少年の武市丸、どんなたくましい大人になるのか見てみたい!

#笑える #切ない

0
2023年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は割とポップに笑えるエピソードも合ったんですけど(傾国の美少年)最後の最後で不穏…!
物語の核が動き出す感じ。

0
2018年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大師にいつもこんないたずらを、と言われる道真。
獣の出る山道を行くのに一番強い武器を置いていくのは馬鹿のすることというのは確かにその通りなのだ。

業平の言う、自らの道を選べぬ者の方が多いのいうのも悲しいかなその通りで、だからと選べる者が遠慮したところで何の役にも立たない。
才あるものに力がなければ何もできない。

大師に貢ぐのを嫌悪する人が御仏に寄付をしようと青海尼に寄付するのがなかなかいいオチ。

常行が、業平が小雪姫を見たら「減る」と言うのが面白いし
溺愛ぶりが微笑ましい。

知は知らぬものから奪うために振るうものではない
は良い言葉だった。

0
2024年03月23日

匿名

ネタバレ 無料版購入済み

九巻目

かつて陰陽寮に在籍していたが人員整理のため辞めさせられた古川幹麻呂は陰陽寮で得た知識を悪用して作成した暦を都の人達にばらまきその暦に書かれている占いを信じた人たちの家から物を盗むということを繰り返していた。
それを推理によりたどり着いた道真によりつかまってしまう。
どうして得た知識を悪用したのか尋ねた道真は彼が食うためにやったことを知ったことで、逆に自分が貴族の息子であるが故に知らないうちに優遇されている事実を突きつけられる。
こもりきりで書を読んでいた道真を見かねた在原業平は彼を鷹狩りに連れ出した。
そこで二人はある比丘尼に遭遇する。
その比丘尼は手から米を出し農民からありがたがられていた。
青海尼と呼ばれた彼女の香に覚えがある業平は……。

仕掛けのある奇跡を見定めようとする道真が少し元気を取り戻したようなのでよかった。

0
2023年11月17日

「青年マンガ」ランキング