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きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
絵が芸術的。
内容もなかなか高尚。
読み終わったら、改めて最初から読んで、1回目で読み取れなかった部分を再確認するのが楽しみな作品。
1度の完読じゃ終らない。
平安の世を感じることができる。
貴族の都合で遷都され取り残された人々の救いの尼僧。
またお稚児さんへと望まれる童の話。
どちらも貴族の欲望の深さが凄い。
与えられた「才」をどのように使うか。8巻が与えられた「環境」をどう使うかを考える巻だとすれば、本巻は「才」。
道真は自分の出自や才能についてその活かし方を模索し始めます。そんな時、藤原基経と対面する。物語が動き出す。
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