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きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
じっくり読まないと、難しくて理解出来なくなってきた。
でも読み返す楽しみがあって、長く読める。
また1巻目から読むのが楽しみ。
取りあえず予習として、流し読み。
絵がどうとか言うレビューもあるけど、芸術的で線に味がある。
道真が人間臭くなってきたのもGOOD。
冷静沈着で頭脳明晰、どこか達観しているようでも精神的に未熟な面を見せる道真と、色好みで人々から愛されながらも政争や派閥に翻弄されてきた過去を持っており自身の不安定な立場に自覚的な業平の対比が楽しめます。
Posted by ブクログ 2020年03月11日
菅原道真、盗人に疑わるる事
藤原基経はわかりやすく怖いけど、島田忠臣は忠臣で怖いな。顔が無表情で怖い。
在原業平、山中に桃源郷を見る事
税金がうまく集められなくなって国が滅ぶってのは、洋の東西を問わず言われている事ですが、この事態の日本なんてひどいものだったんじゃなかろうかと勝手に想像。
土師忠...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月11日
前巻からの続きである、道真が硯を盗んだとの疑いをかけられる話、業平が山の中に見た「隠り世」の話、そして次巻へと続く富士の噴火の話が収められています。
隠り世の話が特に(この巻だけで完結しているのもあって)印象深かったです。ほぼ破綻しているとはいえ、この頃からちゃんと税徴収の仕組みはあったんやなあ(...続きを読む
きちんと頭の良い人とのやりとりは、僅かな文言でも重たい。
島田の立ち位置も気になるが、それより気になるのは心優しい土師さんが次回どうなってしまうのか…
それにしても大納言家は柄が悪くて好きになれない。
教養はないかもしれないけど知恵のある村人の話が良かった。基経のちょっと意外な一面も見られて良かった(心の内を見せない分かりにくさがじれったい)。
色々な事件を経て、少しずつ本人の意思とは別に藤原基経や伴善男に近づいていく菅原道真。
道真はまだ若く、より良き人足らんとして学問の「世界」に邁進する。在原業平は清濁併せ呑む老獪さで「世間」の有り様を道真にそれとなく伝えている。道真の成長が楽しみです。
Posted by ブクログ 2024年03月23日
無実の罪で疑われているのに、訴え人を恨まない道真が偉い。
自力で解決したのに根回しが良いなどと言われるのもどうにも不愉快だ。自分たちが間違えたのに道真の話を聞かず、偉そうな坊っちゃんとはご挨拶である。
基経は吉祥丸との思い出が分かってからちょっと印象が変わってきた。
隠り世の話の中でそんなに京都に...続きを読む
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