【感想・ネタバレ】無限の住人(30)のレビュー

道場潰しや殺人などを繰り返す剣豪集団「逸刀流」に、目の前で父を殺され、母を凌辱された娘「浅野凜」が、その統主「天津影久」に復讐すべく、"100人切り"の異名を持つ不死身の剣士「万次」と旅をする物語。

2008年と2019年の2度のアニメ化や2017年の実写映画化もされた人気マンガ。
「大人」が引き込まれてしまうようなリアルな心情の描写、そして味と上手さが共存する絵柄で、読む人をその世界に引きずり込んでいくような作品です。

<リアルな心情描写>
主人公である凛は、万次と出会い、復讐のために用心棒になるよう頼みます。万次は私怨には付き合わないと断りますが、天津を殺して復讐を果たしたいと悔し涙を流し、対価を身体で払うことも厭わないという覚悟を見せて懇願する凛の姿に万次は説得され、復讐の旅が始まります。ただ、旅の中で天津と遭遇し、行動を共にするようになったことで、その心境に変化が現れ、最後は…。「絶対に殺す」という思いから、「なぜ殺すのか」という思いに行きつき、最後は「殺すべきかどうか」という思いを抱きながら揺れる凛の心情がよく描写されています。

<絵の上手さ>
絵柄自体が動きを感じさせるような味のあるもののため、戦闘シーンはよりリアルに感じます。なにより、魅せることに重きがおかれているような戦闘描写が多く、殺人の描写が芸術的とさえ思ってしまう場面があり、引き込まれます。

「大人が読むバトルもの」を探している人に強くおすすめの作品です。
ぜひ読んでみてください!

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Posted by ブクログ

ふぅ.....とうとう終わってしまった。20年に渡る長期連載、トンデモ時代劇漫画

最後の最後で逸刀流の人間は当主を含みそのほとんどが死に絶えてしまった。作中でも評されていたようにまさに「鮮烈」の一言であった希代の剣士天津影久の生涯は、自らの手で残した禍根によってその生涯に幕を閉じた。一人の読者として影久の死は寂しさもある。でも乾坤一擲まで絞りつくしたのちに朽ち果てたその姿こそが、逸刀流当主天津影久としての生きざまだったのだろう。

そして彼の死は凛と万次の旅の終わりへとつながる。親子であり、兄妹であり、世にいう用心棒と雇い主の関係とはまるで異なる二人の関係は、切っても切り離せない不思議な縁で結ばれていたように見える。

縁、この作品の中では様々な「縁」が絡み合い、もつれ合い、憎しみや悲しみの念を重ねていった。それでもそれぞれがその縁を清算し、ある者はそれによって死に、そしてある者はその先を生きていく。その縁によって生まれた命もあった。

長い長い連載の終わりは、嬉しさももちろんあるが、やはり寂しいものだ。それでも物語には必ず終わりがくる。この作品も最後まで痛快で、そして最後まで最高にカッコいい時代劇漫画であった。

長い連載お疲れ様でした!!
そして最高の作品をありがとうございました!!!

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2013年08月18日

購入済み

この連載が始まった当時

私はまだ大学生でした。
長かった。いい話風の終わり方でしたが、最後はグダグダでしたね。

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2019年10月26日

Posted by ブクログ

トンデモSFチャンバラ活劇、最高の最終決戦。これが観たかった! という戦の息つく間もない密度。善悪の彼岸にあって、長かった復讐劇が決着する。結果は問題ではなく、問題が決着するということ自体に意味がある、と――この先一切の禍根を残さない凄惨で清新なエンディングには鳥肌が止まらず感動に打ち震えた。
大好きな漫画だけを差している本棚があるのですが、30巻分のスペースをここに空けなければ。
いつまでも槇絵ちゃんが大好きです。

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2017年08月16日

Posted by ブクログ

人に強く薦めたくなる作品じゃないけど
独特の世界観や演出がくせになる、そんな作品。
最後も作品のタイトルっぽい終わり方と言えるんじゃないでしょうか。
またゆっくり1巻から読みたくなりますね。(´∀`*)
大好きだ~!

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2013年09月03日

Posted by ブクログ

うぉおお!終わってしまたぁああ!
そしてやっと借りれたぁぁああ!


良い終わり、だったんじゃないですかねぇ。

最初から最後までに全て凛のエゴで一貫してたけど
それが良いと言えば良いし
それが糞と言えば糞。

味方にも敵にもそれぞれの事情と立場があって
それぞれの想いに影響されながら自分はどうやって生きていこうか、と
もがき続けながらも復讐を果たす凛、っていうのは良かったかな。

どの登場人物にも今そうやって生きている理由っていうのが明確にあって
脇役たちがそれぞれ確立されているところが最後まで読ませたなぁ。

面白かった。

槇絵様最高w

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2013年08月23日

Posted by ブクログ

「滅茶苦茶な剣劇・時代劇だった」
 19年という長期連載の末、30巻で完結した怪作の評価として、誤解される、誤解のない最適な言葉だと思う。 
 最後、小指のない手に気づかなくて、レビューサイトをみて気づいたんだけどねw(ココが分からないとエンディングを迎えられない)

不死の「百人斬り」卍と、両親を惨殺され復讐に燃える少女・凛、凛の仇・天津影久率いる圧倒的な強さの「逸刀流」異形の型の超人剣士たち。
 そんな面々が織りなす、墨絵の印影世界に、極彩色の命と血飛沫で彩色されるジャパネスク・ソード・バトル。

槙絵の強さが美しすぎた。

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2013年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 19年も続いてたのかぁ。最初の1巻を買ったきっかけは忘れてしまいましたが、もっと早く終われたたんじゃなかろうかと思うところはありますが、終わり方が良かったのでやっぱり星1つで。

 万次さんはあれからもずっと不死なのですね。あれだけの事があったのに長い間の事でもう記憶が薄れているのが淋しいです。
 でもこれからもなんだかんだ言って人助けするんだろうな。そういうところが好きです。
 いや、そして彼はあの歴史的な有名人のあの人なのん(笑)

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2013年03月09日

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大学生のころから読み続けていた大好きなマンガが終わった・・・マイミクさんの解説によりすべてが納得がいき、途中の迷走には目をつむるとして、最後までさむらっぽさをなくしていないいいマンガだった。完結してこんなにうれしかったマンガはないね

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2013年03月05日

Posted by ブクログ

本誌で読んでましたが、コミックで一気読みするとまた格別ですね。万次さーんっっ!平成の現代も生きてるのかな?現代版も読みたいなー。いっそ未来版とか。SF版無住!よくね?だめ?

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2013年02月26日

Posted by ブクログ

19年もの長期連載お疲れ様でした。
色々な思い出はあるけれど、沢山ありすぎて…幼い頃からの親友が遠くへ引っ越してしまったかのような感覚に近い気がします。

すぐには会えないけど、会えばすぐに当時の感覚を思い出す。
これからも何かの折りにつけ読み返したい名作。

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2013年02月26日

Posted by ブクログ

大団円!余韻の残る心地よい終わり方。長期連載ともなれば、幕引きに失敗する作品が多いだけに、これはお見事!

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2013年02月25日

Posted by ブクログ

終わってしまった・・・▄█▀█●

沙村先生お疲れ様でした
最初の頃は全然好きじゃなかったんですけど
すっかりハマってしまいました。
天津景久と乙橘蒔絵の関係が一番好き!!!
あと百琳姉さん!!!!

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2013年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

93年から始まって、読み始めたのは2000年くらい。トンデモ時代劇、ではあっても美しくて激しくて面白かった。
帯にもある「旅は終わる。想いは続く。」の文。
どうもありがとうございました。

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2013年08月31日

Posted by ブクログ

とうとう完結ですか…
高校入った年に集め始めたんですよね。19年て早いという感慨深さが先に立ち、評価できない。

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2013年02月23日

Posted by ブクログ

終わってしまった。20年近く読み続けてきた物語の終わりに立ち会って色々と感慨深い気持ちで、なんとも言えない。痛いのも血も苦手なんですが、無限の住人だけは我慢して読み続けてきたし、最終巻も当然の如くものすごく痛い場面だらけでしたが、不思議とすっきりした気持ちもあり、同時に呆然とした気持ちもあり。落ち着くところに落ち着いたのかなぁ。もう一度一巻から全部読みなおしてみようと思う。

[追記]
早速週末で1巻から全部通して読み直してみたけど、ものすごい漫画だったなあと改めて再認識。(最後の方に出てきた登場人物で誰だったっけっていうのも正直いたもので…。)

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2013年02月25日

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想像以上のラスト。「これでよかったんだ、これで」と納得の結末です。19年間追い続けてきた甲斐があったよ。只々お見事!すばらしい!ありがとう!

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2013年02月22日

Posted by ブクログ

映画の宣伝でこの漫画のことを知り、ネットカフェで一気読みしてしまいました。
生と死と。因果応報。
何が良く悪いのか。
何が大切で何が切り捨てられるものなのか。
覚悟を持ち生き、覚悟を持ち死を受け入れる。

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2016年11月21日

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武を極め、武に従い、武のために散る。太平の世に騒乱を呼ぶ悪漢ども『逸刀流』。四肢が千切れ、血が乱れ飛ぶ、最後の死闘です。
万次と凛の仇討ち放浪記がいつの間にか逸刀流興亡記になっていたわけですが…。凛自らの手による仇討で物語を締めましたね。
そして最強の剣客はやはり槇絵さんだったということで。異論は認めません。

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2014年09月02日

Posted by ブクログ

遂に完結。長かった。いやほんと長かった。
中ダレがひどく、気分的にはもう脱落してたけど、終わりが見届けたくてなんとなく最後まで付き合ってしまった。腐れ縁みたいな感じで……
最後のバトル、凛の「決着」、そしてエピローグと、落とし方は綺麗で、いい意味での苦さも残り、十分納得がいくものでした。
完結編の中でも万次さん空気化が進んだり、「この剣士とかこの対決とか、必要かなこれ」と首をかしげたくなるところは幾つもありましたが、終わりよければ全てよしということにしますかね。

作者先生にも、最後まで追い切った自分にも、まずはお疲れ様ということで、慰労を込めて★4つ。

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2013年05月05日

Posted by ブクログ

終わりました。
とうとう最終回です。

大分「敵」にも情が移りつつある中、どうなるかと思いましたが、ちゃんと終わりました。

そして万次さんと凜の「繋がり」とか。
納得行くような終わりで楽しみました。

作者さん、お疲れ様でした。

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2013年04月21日

Posted by ブクログ

先日完結した無限の住人、19年越しとのこと。

ごく初期の頃に、確か『ベルセルク』と並行して読んでたような、、
どちらも終わりが見えなかったので挫折していましたが。。

なかなかに味のある終わり方でした。
「不死」というのは永遠のテーマでもあるのでしょうか。。

なんとなく『裏閻魔』や『人魚の森』も思い出してみたり。
文庫に落ちてくることがあったら、あらためて読んでみたいですね~

個人的には、物語中の最強剣士の設定が好きでした。

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2013年03月15日

Posted by ブクログ

ついに終わってしまったのですね〜
はまったのが割と最近で一気に全巻買い揃えた作品です。
それぐらい大好きな漫画でした。
好きなキャラがどんどんいなくなってしまうのは寂しいけど、最初から最後まで迫力ある戦闘シーンが多くてよかったです。
目黒ちゃんたんぽぽちゃんのシーンはいつもギャグですね。
話し自体も好きですが、私は沙村先生の絵がたまらなく好きなので眺めているだけでも楽しめました。

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2013年03月09日

Posted by ブクログ

ラストシーンの、贖罪の件。
るろ剣と似てる。というか、ほぼ一緒じゃないかい?

でも、奇をてらうよりも、そっちの方が腑に落ちます。
ベタとか一般論になるのかもしれないけど、それって王道だから。
似てるとおもったけど、すんなり納得。

ぐちゃぐちゃどろどろな復讐の話。天津も、その流れの一人。吐と天津の絡みが、最終章の流れだったけど、ケリは凜がつけてくれました。
最後まで、復讐は復讐。

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2013年03月08日

Posted by ブクログ

この独特な読後感をなんと表現したらよいやら…
すっきりはしない、でも納得はできる終わり方だったのかな。
19年の長期にわたる連載お疲れ様でした。

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2013年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終巻。どう落とし前をつけるのか!?という1点に興味があった「ムゲニン」、個人的には綺麗に落ちたのではないかと。最後まで槙絵さん大活躍でした。

続きが「るろうに剣心」だっりして。。。とか邪推しつつ30巻、大団円でした。(合掌)

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2013年03月04日

Posted by ブクログ

無限の住人が終わった。
万次は無限でもコミックスは有限だったようだ。
次の巻くらいで終わったら格好いいのに!と思っても強さがデフレ起こしていつまでも続くコミックスが多い中、沙村さんの引き際は完璧。
エピローグはページ稼ぎと万次への愛として許容範囲。
時代劇も格闘劇も嫌いなマイコにとっては異例の名作。
楽しい旅でした。
☆は4つだけど限りなく5に近い4です。

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2013年02月28日

Posted by ブクログ

19年と長きにわたり読んだもんですなぁ。年取るわけですね
完結してしまうと何か寂しいものがあります
表紙の絵がまた、なんとものどかでいいw
裏表紙の箱の中の武器がそれぞれの使い手を思い出します
カバーの下の表紙もまたいいんですがね

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2013年02月25日

Posted by ブクログ

この漫画と共にと言っては大げさだが、同じように自分も歳を重ねてきた。
(連載開始ハタチ、もう四十)
特に遅筆とは思わなかったが、間隔が開くと主要人物以外のキャラを忘れてしまった。
今はただとにかく完結したことに感動。
途中ハルシオン・ランチとかあってどうなるかと思った。
(あれはあれで良かったが)
何年後とかのラストの展開はまぁ大方の人の想定内だろう。
いっそのこと現代まで飛んだら面白かったかも。(なにせ卍は不死だから)
この独特の世界観、人物描写は他にないものだったので充分堪能できた。

沙村 広明先生お疲れ様でした。

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2013年02月23日

匿名

無料版購入済み

絵が渋くてグロさもあり重ためのストーリーではあった。
戦いも驚かされる戦術もありとりあえずは楽しめた。

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

完結。読みごたえがある作品だった。十年以上連載が続いたことになるのか。最終話のエピソードは、なくてもいい気がしたが、これは好みの問題だろう。逃走劇となった終盤の展開からは、目を離せなかった。

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2013年04月23日

Posted by ブクログ

ようやっとで完結。途中もういいかなと思った時期もあったけれど、完結したとなると感慨深い。総まとめ的にいろんな人や想いが登場するけど、記憶がイマイチ繋がらない部分もあり。また折を見て最初から読み直してみたい。

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2013年02月23日

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