【感想・ネタバレ】無限の住人(23)のレビュー

道場潰しや殺人などを繰り返す剣豪集団「逸刀流」に、目の前で父を殺され、母を凌辱された娘「浅野凜」が、その統主「天津影久」に復讐すべく、"100人切り"の異名を持つ不死身の剣士「万次」と旅をする物語。

2008年と2019年の2度のアニメ化や2017年の実写映画化もされた人気マンガ。
「大人」が引き込まれてしまうようなリアルな心情の描写、そして味と上手さが共存する絵柄で、読む人をその世界に引きずり込んでいくような作品です。

<リアルな心情描写>
主人公である凛は、万次と出会い、復讐のために用心棒になるよう頼みます。万次は私怨には付き合わないと断りますが、天津を殺して復讐を果たしたいと悔し涙を流し、対価を身体で払うことも厭わないという覚悟を見せて懇願する凛の姿に万次は説得され、復讐の旅が始まります。ただ、旅の中で天津と遭遇し、行動を共にするようになったことで、その心境に変化が現れ、最後は…。「絶対に殺す」という思いから、「なぜ殺すのか」という思いに行きつき、最後は「殺すべきかどうか」という思いを抱きながら揺れる凛の心情がよく描写されています。

<絵の上手さ>
絵柄自体が動きを感じさせるような味のあるもののため、戦闘シーンはよりリアルに感じます。なにより、魅せることに重きがおかれているような戦闘描写が多く、殺人の描写が芸術的とさえ思ってしまう場面があり、引き込まれます。

「大人が読むバトルもの」を探している人に強くおすすめの作品です。
ぜひ読んでみてください!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

謀反人に貶められた復讐とも言える、「逸刀流」!天津、凶、馬絽、怖畔による、たった4人による江戸城襲撃!その怖ろしいまでの強さが明らかにされる、会心作。文句なしの星5つ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

最終章が始まって物語が動いていて、毎回ワクワクするシーン、胸をすくシーンが目白押しのこの作品。終わって欲しくないけど、終わりがないと物語書けないものね。

本屋で表紙の天津を見て「あらまー男前」とうっかり呟いてしまったわたし。
読んでいくと、やってることも男前っつか漢だ。初期の頃の(悪いことしてて)楽しそうな天津の笑顔を見られて、いや満足おなかいっぱい。

連載当初からのあらゆるキャラが再登場していて、そろそろクライマックスなのだという予感。

とりあえず、主人公(万次さん!)の影、薄すぎです(笑)。
ま、片腕だし、やれること限られるからなあ……。

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2015年07月25日

Posted by ブクログ

アニメ化決定(もう放送してる?)だけどこれは絶対漫画で読んで欲しい。
てか読みたい!
内容グロいけど作者が結構おちゃめさんで好きだなわし。

by ミトコン

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 逸刀流の動きに最終だなぁ、と感慨深くなってしまいました。なんか必死さと開き直りが切ないです。彼らってどこまで行っても無法者にしかなり得ないのね。

 ブランドと会った時の万次さんにも驚きました。あれだけの目に会いながら逆に諭されちゃってるよ。でもそんな所が万次さんの素敵なところだと思います。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

この漫画かなり好きなんだけど、グロいよね〜。

人間の汚さ、小ささ、儚さなどなど、読んで後味のいい本ではないけど、読み始めるとどうにも止められないです。

絵がすごく上手で魅力的。

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2009年10月04日

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