【感想・ネタバレ】襲大鳳(上)――羽州ぼろ鳶組のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

202101/上下巻まとめて。絶対面白いぼろ鳶シリーズ、しかも今回は上下巻でたっぷり楽しめる!なのに上巻読む速度がのろのろペース…というのも、登場人物が多すぎて、忘れてしまった人となりや過去作での細かいエピソードを思い出しつつだったので。くどくない程度のさりげない按配で人柄や当時の経緯もちゃんと書かれているし、あくまで自分の記憶の衰え故に、読み進めるのに時間がかかってしまったってことです笑。この世界に戻れてからは、胸も目頭も熱くなりながら没頭。キャラクター達が良いのは勿論のこと、場景が映像で目に浮かぶ描写が毎度ながらほんとお見事。今回も、慎太郎達が門を開けようと頑張る場面とか、源吾と甚兵衛の半纏の向かい合せ鳳凰とか、辰一と登場したとことか、数々の名シーン、読んでてすっと浮かんでくる今村先生の文章はすごい。下手人や理由の謎だけではなく、源吾が父の死と向き合うところ、甚兵衛ら先達世代・源吾ら黄金世代・慎太郎ら次世代、それぞれの葛藤・世代交代・熱さが織り交じっているところ、要人や内記の心情や変化、などなど今作も盛り沢山の名作だった。今回で一区切りということであとがきがあるのも嬉しいが、早くまた次の作品にひたりたい。

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2021年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ISBNで検索しても0ページ。良く分からない。それはさておき、若さも眩しければ、諫めたい所もあり。さすが大人はしっかりしてる、と思ったら人に話を聞きに行くために喧嘩ふっかけたり。本当に火消しの面々は情熱的で真っ直ぐで愛おしい。内記が何を考えているのか…黄金雛の感想でも書いたけど、彼への心情は本当に大きく揺れ動かされ続けてます。源吾も父親を巻き込んだ過去の事件と向き合う時。読者もやっとそこが読めるのか、とワクワクです。図らずしも2年続けて新年1作目がぼろ鳶シリーズでした。嬉しい。

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2021年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙の背中は誰のものだろう。
そう思いながら読み進めた。
まさかあの人だったとは…。

十八年前に終わったはずの物語が、再び動き出す。
源吾にとっては因縁深いもの。
何度倒れても蘇る、と言われる伝説の神鳥・鳳凰。
幼い頃に憧れた、己の火消羽織と正反対の方向を向く"鳳凰"との再会は、亡き父との邂逅でもあった。
伝説と同じく何度でも蘇る、その男との再会が意味するものは?
十八年前の事件の真相がいよいよ明るみになるのか?
読みながらゾクゾクする。

それと同時に思い巡らせたこと、"正義"。
正義とは人の数だけあるもの。
自分が信じる正義と他人が信じる正義が同じとは限らない。
自分が信じた正義を非難され、挙げ句に罪に問われることさえある。
正義とは、また忠信とは何なのか。
ずっと考えながら読み進めた。

様々な思いを胸に、源吾の納得のいく結末を迎えることを願って下巻を待ちたい。

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2020年09月26日

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