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期待通りの一冊。江戸時代の小説で吉原を扱ったものは多いが、遊郭内の火消しを扱ったものはほとんどないんじゃないか。遊郭は火事で全焼すると域外での臨時営業が認められ、この間の税金は免除されるとのこと。したがって、ボヤではなく全焼した方が、経営者にとっては儲かる場合があり、遊郭で働いている下女や下男が死んでも構わないという考え方になる。一方、お上からは、大火事を出さないよう火消し組を組成させられているが、全くもって形式的なものに過ぎない。この特殊な働き方が、ぼろ鳶のストーリーと良く合っていて、今回も一気読み。それにしても良いチームだなあ。
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【羽州ぼろ鳶組6】
安定の面白さ!主役は火消しの纏番の彦弥。
そして舞台は吉原。吉原は大火から場所を移転し、江戸の中でも異色で独自の掟の世界。
吉原の花魁:花菊はその苦界から逃れるために、死ぬ機会を待ち望んでいた…なんて哀しい。そこへ現れたのが彦弥、という場面から物語は始まる。
美男で軽業師、もちろんモテ男の女好きの彦弥のルーツも絡む。
遊女と呼ばれた人たちの哀しい運命と、男気あふれる火消したち。
毎回ミステリー仕立てになっているのもこのシリーズの魅力の一つ♡
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シリーズ6作目、舞台は遊郭吉原。
ミステリ要素をふんだんに含んだ今作はぼろ鳶組の谺彦弥が大活躍する。
花菊との出会いのシーンから物語ラストまでどれだけカッコ良いんだよってくらい彦弥の魅力が満載に描かれています。
自分の中では1作目に匹敵するくらいの面白さでした。
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2023/11/19
おもろい!文句なし!
やっぱり新之助が好きやわぁ。
源吾の息子めっちゃかわいがってんのかわいすぎやろ。
今回の主役は彦弥です。
筋の通った女好きなのよね。
コータロー思い出すわ。身も軽いし。
コータローに麻由美ちゃんがいるように、彦弥にもついにと思ったけど前途多難だ。
佳乃さんと桜見に行きたいね。
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シリーズ第6弾。も~、ぼろ鳶組は何でこんなに粋な男ばかりなの!!
舞台は遊女が生きる吉原。本作では、ぼろ鳶纒番の「彦弥」が大活躍を見せます。
吉原という苦界にとらわれている女たちの本当にささやかな願い。それすら叶わぬ願いだと思うと本当に切ない。
これまでとはちょっと違う雰囲気の漂う作品。
火消しという熱い「漢」の世界。彦弥の活躍にグッくる。
彦弥が最高に格好良かった。
シリーズ、かなり間をあけての読書でしたが、一気にその世界に引き込まれ夢中で読みました。
「ぼろ鳶」シリーズは何を読んでも面白い。
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うん!!文句なし!!おもしろかった。今までのシリーズで1番好きかも。彦弥大活躍、素敵(*≧∀≦*)
舞台が吉原というのもかなり興味深かった。花魁言葉もつい真似しちゃう。
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吉原という閉ざされた檻の中で、運命を受け入れて耐える遊女の悲しさ。その売上から上納させる幕府と、火事に遭って免税されることを願う忘八の醜さ。
そんな構図の中で、火付の下手人を追い、鮎川を突き止める。
そこで、鮎川を単なる悪役にしない作者の設定。
同じ因縁を持つ彦弥が、ぼろ鳶を放れて、鮎川を追う彦弥の思い。泣けた。
それにしても彦弥、かっこいい。花菊じゃなくても惚れてまうやろ〜。(^。^)
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ぼろ鳶組6冊目。
シリーズの中で今のところこの巻が1番好きかも。
尻上がりに面白くなるシリーズは稀有だと思う。
今回の舞台は吉原。
彦弥がメイン。これを読んだら彦弥推しにならざるを得ないのでは…。
組のみんな個性的で好きだが、今回の彦弥は特別にかっこいいと思った。いい男だ。
男もいいけど、この作品の女性たちも、主役の源吾の妻深雪を始め、みんな良い。
次が楽しみ。
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1巻火喰鳥で彦弥が火消しになった経緯では明かされていなかった生い立ち。
女の頼みは断らない、と言うセリフの重みが描かれている。
派手な大立ち回りで町民たちをわかせ、どんな危険にも飛び込む彦弥は見てるだけでも格好良い。
でもそれ以上に、吉原の妓女への優しさにやられる!
助けた花魁の夢はどう結末をつけるかと思っていたけど、納得の終わりだった。
ミステリとしても面白い。
様々な思惑が入り乱れ、何が誰の思惑なのか…
政治の闇は深い。
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みんみんさんに追いついてやる!との思いで2冊連続ぼろ鳶シリーズですがもう無理っぽいw
今回は吉原炎上!
いやぁ外さない!外さないよ今村翔吾さん!
そして吉原花魁だもの彦弥がメインですよ
下の世代も育ってくるし、影で蠢く敵役も多彩で、隠密も登場、平志郎もかわいい
こんなんますます面白くなってくの確定やん!
やったぜ!
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吉原炎上!待ってました花魁物\(//∇//)\
花魁・花菊と彦弥の運命の出会い!
花菊が切なくも可愛い(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
花菊との今後も楽しみ♪
謎多き火消しの要人も今後色々関わって来そうです。
キャラも段々増えてきて、益々目が離せない
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内容(「BOOK」データベースより)
花魁・花菊は死を希った。吉原の大見世で最高位の花魁となるも、やはりここは苦界でしかない。父母と彼岸での再会を望み、燃え盛る妓楼に身を置いた。だが紅蓮の炎に飛び込んできた男がいた。花菊は業火の中、ぼろ鳶組纏番・彦弥と運命の出会いをする―。連続する火付け、下手人と思しき者の殺害、黒幕が?新庄藩火消頭・松永源吾が情念渦巻く吉原で謎に挑む。
令和4年4月20日~24日
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吉原で起こる連続付け火
吉原独特の火消の立場や様々な決まり事といつもと事情が異なる
今回はもう彦弥がかっこいい!
花魁の花菊との咄嗟の約束だが決して
その場しのぎの口約束で言ったのではないと思えるので余計に
籠の中の女は弱く悲しいけれど覚悟を決めた女は強い
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今回の舞台は吉原!
江戸の中にあって異世界の吉原で不審火が相次いでいる。
そこで…新庄藩が調査に乗り出す!
『女の頼みは断らねえ』
ぼろ鳶一の色男・彦弥が大活躍です。
前回ぐらいからミステリーな部分が強くなってる気がする…読んでいてもワクワク・ドキドキ♡
今回も思いっきり『ぼろ鳶』を応援し、楽しめました♪
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纏番の彦弥、女心を掴む事では『ぼろ鳶』一どころか、江戸の華花魁さえも動かしてしまうほど。
その根源は吉原にあったという事が明らかにされるのが今回の話しである。
相変わらず、火事と怪しげな事件の推理が相まって読み始めたら止まらない秀逸な出来である。
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久々のぼろ鳶!今回の舞台は吉原。吉原内で起こる連続放火事件を解決するために吉原に乗り込んだ源吾たち。しかし、今回の主人公はなんと言っても彦弥!花魁を放火から助け出すところから始まり、最後も彦弥で終わります。花菊と彦弥との約束は叶うのか、どうなのかが、この巻ではすごく気になって読みました。今後、田沼との関係もどうなるかが気になりますし、まだまだ読まないと。
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今回は火消しに対する熱い情熱よりも、男としての人に対する優しさが中心でした。
別の作家さんの作品で吉原が舞台になっているシリーズを読んでいますが、それを通して得た吉原に関する知識によって情景がとても良く分かり、一層楽しめた気がします。
これまで軽い印象が強かった彦弥の格好良さを堪能できる作品でした。
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近所のスーパーで「ほうぼう」を発見。
暖かい深海に住み、あまり店頭に出回らない魚というイメージだったが、今は温暖化で入荷量が増え、そうでもないらしい。
浜育ちのカミさんも、「久しぶりにみた。子供の頃、母親が鍋料理にしてくれた。あらから いいダシがでる」と言っていた。
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どハマり中の火喰鳥シリーズ第6作「夢胡蝶」を読む。
寝る前には読書をすることが多いが、いつもすぐ眠くなる。30分保てばいいほうだ。ところがこの本を読むと面白すぎてついつい夜更かししてしまう。
今回は吉原が舞台。花魁の悲哀が描かれる。彼女達を敬う火消の活躍。ぐいぐい引き込まれて続きが気になっておいそれとは眠れなくなる。
それにしてもこのシリーズ、回を重ねる毎に、緩みが出るどころか益々面白くなる。作家の今村翔吾はまだ38歳ととても若い。
これからこの作家はどんな作品を書いてどうなっていくのか、個人的に今一番気になる作家だ。
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「羽州ぼろ鳶組」の6冊目。
今回は、彦弥が吉原での火事に行き会い燃え盛る妓楼から売れっ子花魁・花菊を救い出したところから始まる物語。
吉原で頻発する火付けを抑えに田沼の命を受けて源吾、彦弥、虎次郎が吉原に乗り込むが、共通点のない6つの火事に下手人と思しき者の殺害、奉行所につながる定火消や火盗改も乗り出す三つ巴のきな臭さの中で話は進む。
中盤までは吉原のしきたりや仕組みの説明も多く話の運びとしてはややまったりだが、お膳立てが整ってからはいつも通りの一気呵成。
満月の夜、雪が降り注ぐ花街で、大音声の火消の唄の中、炎が茫と夜空を染める。そんな幻想的な舞台を縦横無尽に駆け抜ける“天蜂”鮎川転と“谺”彦弥の追走劇が圧巻。
彦弥がどうして鮎川に目をつけたかが分かり難いが、託された花魁の願いのために動く男前さに目を瞑る。
人を救うためには金に糸目をつけない彦右衛門の気風の良さや、源吾がいない間ぼろ鳶を率いる新之助の成長にはにんまり。
本当にこのシリーズには「ぞっとする」ねぇ。
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今回は、吉原が舞台
火付けの下手人を追います
艶やかな異空間の吉原が文章から伝わります。子供の売買、花魁の悲哀、郭のしきたりなど細かい部分も、書かれていていて、
ストーリーも一緒に楽しめました
吉原の世界が、頭の中に広がりました
花魁、花菊の美しさを想像してしまう
今回は、女好きの彦弥が活躍✨
「お前の夢は俺がかなえてやる」
こんなこと言われたら、女は弱いわ〜
男前で、身軽で吉原を駆け巡る彦弥は、めちゃくちゃかっこよかったです♡
今回のストーリーは、吉原という事で、人の欲望を騒めく場所。一味違って、また良かったな
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今回は吉原の火付けの犯人探しに
彦弥と花魁の爽やかラブストーリーまで、
先の展開が気になり一気読み。
ぼろ鳶組のメンバーはもちろんのこと、
大文字屋の彦右衛門もすでに仲間の一員として
それぞれが適材適所の働きをする。
チームのひとりひとりが得意な分野で活躍し、
足りない部分を補い合う姿にわくわくした。
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今巻は吉原火消しの物語。吉原の街の配置や郭のしきたり等は、佐伯泰英の「吉原裏同心」を完読しているのである程度知っていたが、作家が変わると別の見方をするので興味深かった。
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ぼろ鳶第六段。今回は纏師彦弥が主役。舞台は吉原。
吉原という華やかな舞台に潜む闇がひしひしと伝わるお話だった。外の世界へ憧れる花魁・花菊。ハッピーエンドとなるには吉原が取り潰されるしかないのだが、流石に史実は動かせない中での最高のエンドだったと思う。
今回も上位番付が明らかになったが清濁あるキャラ満載。今後の広がりにも期待。そして本作は大丸の下村彦右衛門が大活躍。人柄が清々しく好きなキャラの一人。また、こちらも好きな人物の田沼意次の黒い部分が露わになった。綺麗事だけでは政治は成り立たないから今回このタイミングで明らかになったのは今後の展開を鑑みても良かったと思う。ただ、「次生まれてくる時は、儂は火消になりたいのぅ」という苦悶と悲哀に満ちた呟きには心に刺さるものがあった。
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花魁・花菊は死を願った。父母と彼岸での再開を願い、燃えさかる妓楼に身を置いた。だが、紅蓮の炎に飛び込んできた男がいた。ぼろ鳶纏番・彦弥との運命の出会いである。連続する火付け、下手人とおぼしき者の殺害、新庄藩松永源吾が吉原で謎に挑む。
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さぞや女性層が待ち望んだであろう彦弥メインの本作。
彦弥らしくアクロバティックな描写と目まぐるしい展開で構成されている。
近しいところの表と裏の顔を描いた作品でもあり、面白くないことは無い。
…のだが、黒幕の扱いがどうも腑に落ちない。ハッピーエンドすぎやしないか?
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「ぞっとする」は感覚的にはわかるよね。dopeとかヤバいみたいな使い方。彦弥さんをフィーチャーした一作。彼のいい男ぶりがすごい。この二人の恋はかなり障害が大きいとは思うけど。