身の丈ほどもある大きなトランクを持った少年・才賀勝に「サーカスに連れて行ってくれませんか」と頼まれた、拳法家の青年・加藤鳴海。そこに人間と見紛う奇妙な人形が現れ、勝を連れ去ろうとします。拳法が通じない人形相手にピンチを迎えた2人の前に現れたのは、謎の銀髪の美女・しろがね。さあ、ここに世紀の機巧活劇が開幕する――。
不死の体を持つ人間「しろがね」と自動人形(オートマータ)との闘いを、国境そして時空を超えて壮大なスケールで描いた藤田和日郎先生の代表作。
これほどまでに人間の持つ感情、喜怒哀楽全てがビビットに描かれた作品を私は他に知りません。ストーリーは闘いを中心に進んでいくのですが、その闘いに身を投じた「しろがね」達の生き様、闘いに巻き込まれた人間の悲劇、そして「しろがね」ではないものの大きな鍵を握る存在である勝の成長――その全てがクソデカ感情でもって読者の胸に迫りくるのです。
登場人物たちは火傷しそうなほどの熱さを持った愛すべき奴らなのですが、物語は彼らをあざ笑うかのように残酷な展開を見せます。なので、後半は傍らにティッシュのご用意を。
「面白い」「ドキドキする」「泣ける」「感動する」「怒りを覚える」「声を上げて応援したくなる」。こうした漫画体験の全てが詰まったこの作品、陳腐ですが、読まないと人生の半分損してると言わざるを得ません……!
感情タグBEST3
匿名
学校のみんなとやっと仲良くなれたと思ったのにまた別れてしまうことになる勝、次の出会い、仲町サーカス団で楽しくやってほしいです。
かっこいい!
少女の、リーゼロッテが登場します、とても好きなキャラになりました。
猛獣Vs猛獣のシーンが、とてもかっこよくて、勢いがあって、ハラハラして、面白いです。
生きた動きを表現する作家さんですね、マンガとしての見せ方が、本当に上手!
楽しい巻でした。
リーゼロッテとドラムのビーストとの戦いがかっこ良く、すごく感動しました。勝がリーゼロッテに言った言葉も良かったです。
リーゼロッテと猛獣対決
この巻のエピソードはあまりTVアニメには出てきていなかったと記憶しています。仲町サーカスも絡んでの凶暴なアムールトラ逃亡騒ぎで、海外からライオンと共に駆けつけてきたリーゼロッテさんが危ういです。
サーカスの面々も、だんだんと巻き込まれつつあります。
出てきた動物学者がちょっとしょぼかったですね、意図的にそうしているのでしょうが……
新展開
いきなり、サーカスっぽい話にとなりましたね。虎の逃亡、そこへ獅子を駆る謎の少女が現れそれを勝としろがねが手助けし――。そんな事件でここまで無敵とも思われてきたあるるかんも人間の操るものであり以上その速さには限界があり、それを対虎との戦いでしろがねが自覚していたのが何か新鮮でした。
匿名
仲町サーカスの青年達が最初はしろがねにアピールしてたのに子供の勝の喜ぶ笑顔を見て、そっちの方が嬉しくなっちゃってて、さすがサーカス芸人って感じ。猛獣vs猛獣が大迫力でした。