【感想・ネタバレ】からくりサーカス 2のレビュー

身の丈ほどもある大きなトランクを持った少年・才賀勝に「サーカスに連れて行ってくれませんか」と頼まれた、拳法家の青年・加藤鳴海。そこに人間と見紛う奇妙な人形が現れ、勝を連れ去ろうとします。拳法が通じない人形相手にピンチを迎えた2人の前に現れたのは、謎の銀髪の美女・しろがね。さあ、ここに世紀の機巧活劇が開幕する――。

不死の体を持つ人間「しろがね」と自動人形(オートマータ)との闘いを、国境そして時空を超えて壮大なスケールで描いた藤田和日郎先生の代表作。
これほどまでに人間の持つ感情、喜怒哀楽全てがビビットに描かれた作品を私は他に知りません。ストーリーは闘いを中心に進んでいくのですが、その闘いに身を投じた「しろがね」達の生き様、闘いに巻き込まれた人間の悲劇、そして「しろがね」ではないものの大きな鍵を握る存在である勝の成長――その全てがクソデカ感情でもって読者の胸に迫りくるのです。

登場人物たちは火傷しそうなほどの熱さを持った愛すべき奴らなのですが、物語は彼らをあざ笑うかのように残酷な展開を見せます。なので、後半は傍らにティッシュのご用意を。

「面白い」「ドキドキする」「泣ける」「感動する」「怒りを覚える」「声を上げて応援したくなる」。こうした漫画体験の全てが詰まったこの作品、陳腐ですが、読まないと人生の半分損してると言わざるを得ません……!

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感情タグBEST3

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幼い、勝の決断。

人形使い達の戦いが、本格的に始まって、迫力がある。

命をかけている、鳴海、勝、しろがね。眩しい。

あきらめないって、なかなか出来ることじゃない。カッコいい。

#アツい #ドキドキハラハラ #カッコいい

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2024年02月15日

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敵味方が錯綜して

才賀勝君の実父のノート等でようやくことの一端が見えてきますが、まだ誰が敵で、というのも見えにくいです。大元は愛人の子どもの勝君1人が全遺産を相続した、というのが原因ですが。
阿子花さんが早速、食えない感じで活躍しています。しろがねさんのお身体は綺麗です。
勝君の必死がだいぶ出てきました。
巻末のあとがきマンガによると、アシスタント人の考えた人形、出したものの、瞬殺にしていたようで、やれやれでした。

#アツい

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2024年02月15日

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サンデーで連載していたのは中盤くらいから読みましたけど、序盤はほんとに鳴海としろがねが主人公カップルですね。

#笑える #ドキドキハラハラ #カッコいい

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2024年02月10日

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かっこいいマンガ

加藤鳴海が、とにかくかっこいい。男とは、こうあるもの、というのを体現しており、筋の通った男前で、素敵です。
それなのに時折崩れた絵柄で描かれるギャグパートでは、こんなにかわいらしい一面もあるのか!と、より一層、キャラへの愛着が生まれます。
面白いのでお勧めです。

#ドキドキハラハラ #カッコいい #アガる

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2024年02月08日

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圧巻

主人公、しろがね、ナルミのアクションシーン満載の2巻です。あるるかんの戦闘シーンは美しく躍動感にあふれ圧巻です。

#アツい #感動する #カッコいい

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2021年08月20日

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勝の成長がみえる

あんなに泣き虫で弱っちかった勝が、急成長します。まだ小学生なのに、人を殺すことを何も思わない大人やオートマータ、人形に立ち向かう姿は圧巻です。
しろがねを守るナルミがかっこいい。あんなに冷たくあしらわれてるのに、守ってあげる義理深い男、素敵です。

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2019年11月21日

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2巻目にしての衝撃的展開、勝の生まれてきた理由と、勝の精神の成長にはゾクゾク来るものがありました。凄い続き書きになる。

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2024年02月04日

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面白い

いきなり2冊目で恐ろしい運命に奔騰される勝、いや、こんなのよく少年誌で発表できたなという感じです。おじさんも気持ち悪いけど、お父さん、さらに気持ち悪い。この漫画、おっかない、でも凄く面白いです。

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2023年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

勝は叔父の嘘を見抜き逃げ回っているうちに、父の思惑が書かれた紙を見つけてしまう。才賀の使命は繰り人形を作ることで、機械人形撲滅に貢献することだった。しかし、今となっては倒すべき人形はしろがねによって駆逐され、新しい人形を作ることはおろか既存の人形、それを提供していた人形使いすらも不要になってしまう。残された使命は、用済みとなったそれらと彼らを全て破壊してしまうことだという。そして勝はその破壊と殺し合いのエサでしかないのだと。それを知った勝はひどく狼狽するが、鳴海の言葉を思い出し、僕はエサではないと虐待を重ねる叔父に噛み付く。ついに窓の外に吊るされてしまうのだが、生きる獣となった勝は泣き虫な自分を殺し、いつも笑っている自分になるのだと自ら飛び降りる。その先には阿紫花を追い詰めた尾崎の頭があり、結果的に阿紫花を窮地から救うことになるのだが、その直後、勝は生きる意志に満ちた目で、阿紫花に仕事の依頼をする。「僕の側につけ」と。

一方、勝救出に向かった鳴海としろがねは、鳴海が自己犠牲的にしろがねを守ったことをきっかけに仲を深めていく。自分は人形だと悲しそうな顔をするしろがねに、鳴海が「お前は人形なんかじゃねえよ」と言い放ち、しろがねが顔を赤くするシーンが印象的。

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2022年02月25日

匿名

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欲に塗れた叔父の顔が怖かったです。絶対揉めるのが目に見えているのに何故勝一人に遺産を相続させたのか不思議でしたが、何か思惑がある様子の父親に利用された勝が可哀想でした。父親のファイルが意味深で気になります。

#アツい #ドキドキハラハラ #アガる

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2022年09月28日

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助けられるだけだった勝が真実を知りながらも鳴海としろがねを助けるために強くなっていくところに感動しました。

#感動する #ドキドキハラハラ #カッコいい

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2021年07月26日

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