【感想・ネタバレ】からくりサーカス 25のレビュー

身の丈ほどもある大きなトランクを持った少年・才賀勝に「サーカスに連れて行ってくれませんか」と頼まれた、拳法家の青年・加藤鳴海。そこに人間と見紛う奇妙な人形が現れ、勝を連れ去ろうとします。拳法が通じない人形相手にピンチを迎えた2人の前に現れたのは、謎の銀髪の美女・しろがね。さあ、ここに世紀の機巧活劇が開幕する――。

不死の体を持つ人間「しろがね」と自動人形(オートマータ)との闘いを、国境そして時空を超えて壮大なスケールで描いた藤田和日郎先生の代表作。
これほどまでに人間の持つ感情、喜怒哀楽全てがビビットに描かれた作品を私は他に知りません。ストーリーは闘いを中心に進んでいくのですが、その闘いに身を投じた「しろがね」達の生き様、闘いに巻き込まれた人間の悲劇、そして「しろがね」ではないものの大きな鍵を握る存在である勝の成長――その全てがクソデカ感情でもって読者の胸に迫りくるのです。

登場人物たちは火傷しそうなほどの熱さを持った愛すべき奴らなのですが、物語は彼らをあざ笑うかのように残酷な展開を見せます。なので、後半は傍らにティッシュのご用意を。

「面白い」「ドキドキする」「泣ける」「感動する」「怒りを覚える」「声を上げて応援したくなる」。こうした漫画体験の全てが詰まったこの作品、陳腐ですが、読まないと人生の半分損してると言わざるを得ません……!

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Posted by ブクログ

バイブル。一番号泣する巻をいれて見ました。"笑う"と言うだけでコレだけの話を書けるなんて、尊敬せずにどうしろと言うのか。

0
2009年10月04日

ネタバレ 購入済み

そして歯車は回り出す…!

前巻で共に永久を生きる誓いをしたアンジェリーナと正二郎。2人は「しろがね」の操る懸糸傀儡を造りながら「才賀」の一族を作った。そして1909年、アンジェリーナの懐妊、そして自動人形を統べる人形フランシーヌの来日をきっかけに物語の歯車は大きく回り出す…。彼女の体内にある「柔らかい石」を孕った子供に移し替え「しろがね」本部に連れて行くという任を受けた当時のギイは己を捨てた母の姿をアンジェリーナに見るが…?
少年漫画とは思えぬ程しっかり描写された分娩と、人形フランシーヌの“退場”。最期に星の光を見た彼女の「微笑」は切なくも美しく、心からのものでした。次巻、果たして黒幕は誰なのか?そしてその目的とは…?まだまだ目が離せません!

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2021年02月20日

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