ダン・シモンズのレビュー一覧

  • 殺戮のチェスゲーム(中)
    話がますます大きくなって行きアクションも激しく、特に中盤の戦いのシーンは延々と続く。メラニー対保安官+ナタリー+ソール+黒人ギャング対FBIという熾烈な戦い。ただ文章だと何が何だか分かりにくい。それにいい加減バンバイアは簡単に死なないと分かってるんだから、狙撃すればいいのに、とか突っ込みが…。
    なん...続きを読む
  • 殺戮のチェスゲーム(下)
    一気に最後まで読んだけ、面白かった。
    ただあまりにも多くのエピソードが並行して進むし、その場面転換が頻繁なので物語がぶつ切りの印象は否めない。4人位の主観で描くのだが、一つのシーンはそれをそれぞれで描くから重複してしまうし、却って物足りない。何より本質に関係のない細部描写が多いし、このヴァンパイア共...続きを読む
  • ハイペリオン(上)
    そういや、昨日ダン・シモンズの「ハイペリオン」読み終わったわ。

    あんな内容やってんねぇ
    これと続編のタイトルから、勝手にハイペリオンって銀河帝国(かその主星)の興亡史かと思ってたわ

    ジョン・キーツって早世した不遇の詩人に同名の未完詩があって、それをモチーフにした作品なんやってねぇ。
    キーツは本編...続きを読む
  • カーリーの歌
    ああ、やっぱりすごいよ、ダン・シモンズは。
    この物語を丸呑みしてインドを知ったつもりになってはいけないと思うけど、圧倒的な描写にクラクラして、本当にインドにさまよいこんだ気持ちになりました。
    読み終わってすぐ、最初から読み返して、ああ、やっぱりすごい。そして、このラスト。
    すばらしい。
  • ハイペリオン(下)
    学者の話は今日ではよく見る設定だけど、グッと来た。
    個人的にサイバーパンクが好きだから、女探偵の話は楽しく読めた。サイバーパンクならではの小ネタも仕込んでて思わずニヤける。
    まだ序章で謎はまだまだあるから、忘れないうちにさっさと次に行かないと・・・
  • ハイペリオンの没落(下)
    SFという枠を超えた名作。『ハイペリオン』の枠構造物語で各人が語った物語で示された様々な謎と、その連関が人類最大の危機が到来する短い時間の中で一気に解決する緻密な構成と筆力に感嘆する。
  • ハイペリオン(下)
    久しぶりに読み直してみて、改めて構想スケールの大きさと、語りの上手さに感嘆。最後の巡礼の夫々の物語が枠構造で(なおかつ、その中でさらに枠構造になっている物語も)語られ、それが辺境惑星ハイペリオンと人類の未来という外枠的物語にぴったりはまるパズルとなっているだけでなく、キーツの詩からとった表題を含めた...続きを読む
  • イリアム(下)
    ギリシャ神話?イリアス?シェイクスピア?全然知らないのに楽しめるのだろうか、という心配は杞憂だった。人間関係も、神様関係?もさっぱり知らなかったけれど、読んでいくうちにどんどんペースが上がり、結局下巻は上巻の半分くらいの時間で読んでしまった。この加速感があるので、海外SFはやめられない。

    独立並行...続きを読む
  • ハイペリオンの没落(下)
    連邦ウェブの全面戦争を仕掛けたのはアウスターではなかった。詩人キーツが知るコアの真意。ハイペリオンで明かされる真相。生まれるのは人類の神か、人工知能たちの神・究極知性か。話が多岐にわたり読みにくいし、ロジックが強引すぎてわかりにくいのだが、最後まで読まざるを得ない緊張感。すごい筆力。
  • エンディミオンの覚醒(下)
    長い物語の終わり。


    さわやかで満足な読後感がある一方で

    「共感の刻」を与えられたわけでもないのに
    全身が痛い。
    あの若い娘が受けた拷問と火あぶりの苦痛に
    僕は読み終えた今でも苛まれている。



    苦しみも快感も痛みも幸せもすべて混ぜあわせたスープの中に

    放り込まれたままなんだ。
  • ハイペリオン(下)
    下巻では、学者・探偵・領事の物語が明かされる。

    ハイペリオンという辺境惑星に巡礼に向かう人々が各々の人生を語るという回想形式で背景が綴らていくメタSF。
    それぞれの抱える問題はどれも趣向の異なる切なさを持ったもので、あっという間に引きこまれてしまう。
    レイチェルを巡る学者の物語が一番好みだった。
    ...続きを読む
  • ハイペリオン(下)
    いわゆるメタSF。いろいろな文体とジャンル。作者の芸風の広さを感じる。はたしてどういう結末を迎えるのか(1人ずつ死んでいったら楽しいな)。続編を待つ。
  • ハイペリオンの没落(上)
    いよいよ、7人の巡礼が自らの運命に向かってそれぞれ歩き出しました。

    微に入り細にわたる未来世界の描写は圧巻。
  • ハイペリオン(下)
    巡礼たちの物語は続く。

    下巻の物語はだんだん複雑になってきて、しばしばついて行けないことも(^_^;)
  • ハイペリオン(上)
    再読。10年ぶりくらいか。
    やっぱり面白い。

    先日の『イリアム』→『オリュンポス』は苦しかったけど、今回はするすると読めるのです。話の筋もどうにか追えるし(笑)。
  • ハイペリオン(下)
    学生時代に読みかけだったのをやっと読み終えた。感無量。
    ボリュームたっぷりのハードSF。
    最後のエピソードは結構しんみりする。
    そして、没落へ続いていくのか・・・
  • ハイペリオン(上)
     順調な宇宙開拓を続けていた連邦政府。
    しかし、辺境の惑星ハイペンリオンにある、
    「時間の墓標」という遺跡が開きはじめてしまう。

    「時間の墓標」には、時を超越する殺戮者「シュライク」が
    封印されているのだ。

     しかも、時を同じくして連邦政府の敵「アウスター」も
    ハイペリオンへの侵攻を開始!

    ...続きを読む
  • オリュンポス1
    前回の続きからということで、神々と人間との戦いの方はまだまだ続きそうな感じではあったけど、地球の方はあのままハッピーエンドでもいいような気がしてしまって続きがある意味両方気になっていた。
    まず前作と違って、章ごとのタイトルが無くなって解りずらくなった。
    それに前作が濃すぎたので、もうこれ以上濃くはな...続きを読む
  • イリアム(下)
    ディーマンが過酷な状況下で精神的にも、肉体的にも成長する姿がかっこ良かった。
    下巻でやっとマーンムート達とホッケンベリーの物語が重なって、協力しあってオリュンポスの神々を倒そうと奮闘するところを読んで、初対面の割には息が合い過ぎじゃないかと感じた。
    また沢山の登場人物が現れて、今まで謎だった部分が、...続きを読む
  • イリアム(上)
    3つの別々の物語がそれぞれとても面白くて、この後、後編でどの様に関わり合っていくのかとても楽しみ!
    最初は、わからない言葉が沢山出て来て読むのが大変だけど、読んでる内に物語について行けるようになると、もう読むのを止められなくなる(#^.^#)
    ギリシャ神話は好きな方なので、とても楽しんで読めた。歴史...続きを読む