ダン・シモンズのレビュー一覧

  • イリアム(下)
    わははははは。上下二冊でいったい何ページ読ませたと思ってんだ!話を広げられるだけ広げておいてここで終わりかい(笑)!こりゃもう『オリュンポス』(こんどは三冊だよ)も読むしかない。それは間違いない。ギリシャ神話なんか読んだことなくても、量子テレポーテーションの仕組みがわからなくても、シェイクスピアやプ...続きを読む
  • ハイペリオンの没落(上)
    「ハイペリオン」の続き

    これまで、各登場人物の物語が主軸だったが、いよいよ物語はシュライクの謎に迫る。

    作者がアメリカ人というところから、ユダヤ教、キリスト教に関する要素が色々織り込まれており、それらを理解していると、物語を通した作者の価値観等もイメージできて面白い。

    途中であるが、ユダヤ教へ...続きを読む
  • ハイペリオン(下)
    ほぼ、巡礼団全員の物語が語られ、とうとう目的地に到着した一行。そこに待ち受けるのは、人間には及びもつかない事象、世界。
    果たしてその先に待ち構えている結末は・・・というところで終了。続きは「ハイペリオンの没落」へ
  • オリュンポス1
    イリアムからの続編。独立していたモラヴェックパートとギリシア神パートと古典的人類パートがひとつになっていく。
  • オリュンポス3
    「オリュンポス3」ダン・シモンズ/酒井昭伸 訳
    SF叙事詩。土色。
    「イリアム」シリーズ最終巻。

    シモンズのイリアム世界も終幕を迎え、古典的人類、イリアス、モラヴェックの3ストーリーがごたまぜになって大団円。
    一応、順当なハッピーエンドになるんでしょうか。
    相変わらず圧倒的な世界観と、物語舞台の色...続きを読む
  • イリアム(上)
    すごく楽しみにしてたのに、正直、1ページ読んだだけで「こりゃ無理!」と思いましたね。いきなり訳わからなすぎ(笑)。ギリシャ神話もちゃんと読んだことない私には敷居が高すぎたのかと激しく後悔。でも、『ハイペリオン』も最初に読んだときはいったん挫折しかけたことを思いだし、我慢して読み続けてみたら!これがな...続きを読む
  • イリアム(上)
    古典的人類たち、自立的で知性あるヴァイオメカニクス生物モラヴェックたち、オリュンポスの神々たち、3つの物語が平行し、徐々に絡み合っていく。
    ボリューム満点というか濃厚な物語。
    個人的にはモラヴェックたちのシーンが一番すき。
  • オリュンポス3
    やっと、イリアムの地球、オリュンポスの火星、アーダ達の地球の関係が明らかになり、各々の戦いもクライマックスに。
    が、さらに続くという感じの終わり方でした。
    作者は、続編を書きたいようなのですが、この作品を書いた出版社とうまくいかなくなっているようで、もしかするとこれで終わり?
    なんとも、次を予感させ...続きを読む
  • エンディミオンの覚醒(下)
     ついに閉幕となったエンディミオンシリーズ。
     ハイペリオンシリーズとの連結も、本巻ではますます明晰になってきていて、シリーズ全体を完結する作品としてしっかりできあがっていました。
  • オリュンポス2
    とんでもなく分厚く長い物語ですが、一向に気にならずに続きが読みたくなります。
    QTやら量子やらの説明はよくわからないし、プルーストにもなじみがないですが、ストーリーが読ませます。
    ハードカバー版で未読なので、次の最終刊が楽しみ。

    文庫版の表紙イラストはちょっとひどい。
  • ハイペリオン(下)
    ここ終わりですか??!!話はこれからです。
    それぞれのエピソードに全く違った味の切なさ哀しさがあってよかった。女探偵ブローン・レイミアのエピソードが素敵。
  • エンディミオンの覚醒(上)
    これも上下まとめての感想しかメモしていなかった…

    えーこうやって終わるの!?
    宗教書かなにかかと思った…。個人で惑星への転位ってスゴイんだけれど、大天使級戦艦とか、ホーキング航法とかのほうが面白いのにな…。
    アイネイアーの死に方が痛かったけれど、最後にオールドアースでの蜜月があって良かった…
    各惑...続きを読む
  • ハイペリオン(下)
    お酒飲みながら読んだせいか、学者の話にはガン泣き。
    それにしても訳者(酒井昭伸さん!)が凄い、神がかってる! ハードボイルドはハードボイルドっぽいし。
  • ザ・テラー 極北の恐怖(下)
    好きな素材がちりばめられてるし、面白かったと思う。
    だけど、こちらの持っている史実の情報が少なすぎた。この事件をある程度知っている人のほうが伝奇ホラーとしては楽しめるのでは?
    映画化したらすんごい面白そう。

    ちなみにヒッキーはわりと好きなキャラだ。
    あの品のない小狡さや小賢しさにものっそい親近感と...続きを読む
  • エンディミオンの覚醒(下)
    ハイペリオンから始まってエンディミオンの覚醒に終わる。プロットがかっこいいので、文庫版の上下全8巻は一気に読める。
  • カーリーの歌
    8年前に死んだと聞いていたインドの大詩人ダースは生きていた。しかも新作まで書き上げて。編集者で詩人のルーザックはダースの新作を入手すべく、妻子を伴ってカルカッタへと飛んだ。しかし、熱気と汚濁と臭気に満ちたカルカッタは、ルーザックにとっては悪夢に等しい場所だった。ダース本人への面会を拒まれた彼は、イン...続きを読む
  • ヘリックスの孤児
    「ハイペリオン」や「イリアム」にハマった人には、お勧めの短編集です。とはいえ、未読の方でも冒頭の「ケリー・ダールを探して」や「カナカレデスとK2に登る」など、味わい深い短編で結構楽しめると思います。各短編の前に作者の序文がありますが、これを読むとこの方、少々ガンコ親父かも、、。
  • ヘリックスの孤児
    2010年の読み初めはこれ!と決めて、暮れに届いてから楽しみに置いていた。なんといっても「ハイペリオン」番外編となる表題作が収録されているんだから。数年前のSFマガジンですでに読んでいたけれど(その号はハイペリオン特集号で、もうなめるように楽しんだ)すっかり内容を忘れていた。まるではじめてのように読...続きを読む
  • ハイペリオン(下)
    惑星ハイペリオンに集まった7人の主人公たちが、おのおののエピソードを紹介しながら、目的地「時間の墓標」を目指す後半戦。ハイペリオン全体の世界観は、さらに続編「ハイペリオンの没落」を読んでいかないとわからない。面白いことは面白いけど、ここまでのボリュームでかなりおなか一杯。なかなか続編に手がでないでい...続きを読む
  • カーリーの歌
     世界幻想文学大賞を獲得した、ダン・シモンズのデビュー作です。
     ダン・シモンズは『ハイペリオン4部作』で名声を博していますが、SFオンリーの作家ではなく、ホラーやアクション物も書いています。とにかく長編が得意な人で、どの作品でも一度読み始めると止まらなくなりますね。
     本作は、アメリカの詩人が、何...続きを読む