阿部暁子のレビュー一覧

  • また君と出会う未来のために
    どこよりも遠い場所にいる君へ続編。
    東日本大震災で家族を亡くし、一人生き残った爽太には、秘密がある。親戚に引き取られ、寂しさを堪えて暮らしていた9歳のとき、2070年の未來へ行っていたのだ。
    前作の和希は大学生、バイト先で爽太と知り合い、物語は進行していく。
    出逢い、相手への想い、グッとくる感動作で...続きを読む
  • どこよりも遠い場所にいる君へ
    小さな島の采歧島には、神隠しの入り江と呼ばれる場所がある。その入り江に少女が倒れていた。少女は1974年に生まれたと言う。古くて、今は誰もいなくなった住所を言う少女と発見した和希とのひと夏の物語が始まる。
    タイムトラベルものとしても、青春ストーリーとしても、感動する良い小説です。
  • 金環日蝕
    面白かった。少し前に似た設定の作品を読んだので、続けて読まない方がよかったかなと思ったけど、面白くてあっという間に読めた。

    私が読んでて気になってしょうがなかったのが、謎の人物"カガヤ"。ずーっと何者か分からなくて、途中で分かったと思ったら、最後でそれが違ってるわで終始"カガヤ"に振り回された感じ...続きを読む
  • パラ・スター <Side 百花>
    先にSide宝咲を読み「なぜ百花はここまで宝咲を支えてくれるのだろう」と疑問に思っていました。長い友人とはいえ、宝咲の百花への態度はキツすぎないか、、、と。

    Side 百花はそうした私のモヤモヤの答え合わせをしてくれるかのように、二人の出会いや宝咲が車椅子テニスを始めたきっかけが描かれていました。...続きを読む
  • 室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君
    室町時代、南北朝の争乱をテーマにドラマチックに
    書いた時代小説。

    時は、室町幕府、三代将軍、足利義満の時代。
    南朝の皇女・透子は、ただ一人乳母、唐乃を連れ、密かに吉野の行宮を抜け出し、南朝を裏切り、北朝へ寝返った、楠木正儀に翻意を迫るため、京へ向かった。

    京に着いた早々、人買いに拉致されてしまっ...続きを読む
  • 鎌倉香房メモリーズ
    一巻だけでも十分面白いけど、この本は一巻読んだからには五巻まで読んで欲しい。読み進める程どんどん面白くなっていく作品です。出会えて良かった、、!
  • どこよりも遠い場所にいる君へ
    良かった〜!!
    ブク友様のレビューから出会えた1冊。
    読むのが楽しみで、でも読んだら終わっちゃうのが寂しくて温めておいた1冊…!良かった…!

    島の描写も素敵だし、ストーリーも最高。
    登場人物のそれぞれのキャラもGood☆
    主人公和希の毒づきも良い!笑

    ほっこりかと思いきや和希の秘密は重くて悲しい...続きを読む
  • どこよりも遠い場所にいる君へ
    【購入本】とても読みやすい作品だった。入り江で倒れていた謎の少女、“七緒”。“神隠し”と“マレビト”の関係。和希の過去。300ページの中にこれだけの情報が入っている。言葉のひとつひとつが丁寧で、美しい。「やさしいということは強いのです。それは敵を打ち負かす強さとは違う、どんなに傷を負っても人の心にか...続きを読む
  • パラ・スター <Side 宝良>
    車椅子テニスだから、しょう害があるから「かわいそう」と決めつけたストーリーではなく、もがき苦しみながらも前を向く宝良の姿に胸が熱くなりました。

    高校生のときに事故で突然車椅子の生活を余儀なくされた。

    それでもすがるような「テニスを続けたい」という声に全力で応えるコーチ、一番の友人でありファンであ...続きを読む
  • とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー
    鯛焼きめちゃめちゃ美味しそうだった。
    あんこ食べたくなる。

    小学校の教科書かな?戦後に兄弟で電車で出かけた先に美味しそうな大判焼きが売ってて、弟(妹?)に食べさせるために自分の帰りの電車賃使って買い食いする話があって。まぁ、主題はなんとなく物悲しかった気がするんだけど(電車賃使っちゃったから弟だけ...続きを読む
  • パラ・スター <Side 宝良>
    Side百花に続いて、興奮と感動の後編です。みんな心に弱さを抱えながら、そして支えあいながら、前を向いて頑張っています。障害の有無と関係なく、力と勇気をもらえる一冊でした。単なるスポーツ、単なる困難を乗り越える小説かと思いながら手に取りましたが、傑作でした。最後の大盛り上がりのゲームの前から、涙が止...続きを読む
  • どこよりも遠い場所にいる君へ
    ありがちな恋愛物語にタイムリープをつけ加えた感じだけど、好きな風景とすきな終わり方だった。ずっと話しが面白かった。素直な感情を書く描写が好き。
    あー好きになる↩︎このセリフ好き
    正直ここの学校にいきたい!あの小説ずっと読んでいたい。少し急すぎたかもしれない部分はあった。でも伏線凄かった。
  • また君と出会う未来のために
    とにかく泣けます

    真相が分かって、全てが繋がった時の衝撃が今でも忘れられません!

    読んでいて心が洗われる恋愛小説だと思います。
  • どこよりも遠い場所にいる君へ
    和希と友人たちのやりとりと、それぞれのキャラクターの描写がとても好きです。
    和希と七緒の会話の中で和希が放った「三億倍すごい」と現代の若者が使う誇張した言い回しを、七緒がその後のシーンで「百億倍好き」と使っていたのが少し可愛らしくて好きでした。(シリアスなシーンでしたが...)

    時を超えて恋してし...続きを読む
  • 戦国恋歌 眠れる覇王
    室町繚乱を読んで感動したので、どんな内容かと興味を持って 購入しました。

    感情表現が苦手な信長と濃姫の気持ちのすれ違いが切ない🥺 時間は かかったけどお互いを大切に思う気持ちが通じあった時はよかったねぇ..とホッとして感情移入してしまいました😄

    余談ですが 室町少年草子[獅子と暗躍の皇...続きを読む
  • どこよりも遠い場所にいる君へ
    時を越えて紡がれる愛に感動しました。
    心ない罵声に、傷つくことがある。
    この世の人は優しくなく、とても恐ろしい。
    でも、運命と呼べるような縁が、救いになることがある。
    誰かに対して優しく在ること。それは強さなのだと。
    非情な現実に負けない強さ、それが優しさなのだと。
    教えてくれる作品でした。
  • また君と出会う未来のために
    例えば映画などでは、続編が面白くないことが多いのですが、この小説はどっちも本当に面白かった…! あんなにいっぱい涙腺を刺激されたのは初めてだし、やっぱり阿部暁子さんが書く文章も、キャラクターも大好きです。
    登場人物たちは、みんな自分のことだけじゃなくて、ほかの人のことも想える素敵な子たちばっかりで、...続きを読む
  • どこよりも遠い場所にいる君へ
    作者の阿部暁子さんの文章が『鎌倉香房メモリーズ』を読んだときから大好きです。
    言葉に表せないような繊細な人の感情や、文字として表そうとも思わないような何気ない一瞬を的確に文字で表現するし、何よりキャラクター同士の掛け合いがクスッと笑えて面白いです。

    予想していなかった展開や事実もいくつもありました...続きを読む
  • 読んで旅する鎌倉時代
    「13人」の小説家が「鎌倉」時代について書いた作品集。どの作品も面白いし、最新研究や資料を読み込まれている感じがして、興味もそそられる。
    この本片手に鎌倉を歩きたい。
  • どこよりも遠い場所にいる君へ
    後に出た「また君と出会う未来のために」を読んでから読んでしまいましたがこの読み方も良かったかなも思います。
    会話のテンポや言葉の美しさがとても素敵でした。
    最後は涙が出ました。
    こういうタイムスリップ系が好きな自分に刺さりました。