阿部暁子のレビュー一覧
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車椅子プレイヤー目線からの後半。クールビューティーなだけに、前半よりは硬めの物語展開。それはマイナスにならず、試合場面も多いだけに、緊張感を高めるのにむしろ有効となっている。パラリンピックの前までで本編は終わったけど、その後の展開を考えてみるのも楽しい。良い作品でした。Posted by ブクログ
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車いすを作る百花と車いすテニスでパラリンピックを目指す宝良。二人の友人としての関係性や車いすや車いすテニスを通して感じるそれぞれのこと。人に寄り添うことや、その人の気持ちを想像すること。一歩踏み出して欲しいという願いと、わかってても踏み出せない一歩。その時間の二人のやりとりがとてもいいしそれを乗り越...続きを読むPosted by ブクログ
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北上次郎が各所で絶賛しているのを見て。そして”いきなり文庫”だからハードルが低かったのもあって入手。
少なくとも、社会人になって奮闘中の現在パートは秀逸。あえて難点を挙げるなら、主人公の高校生時代を描くパートがやや中だるみ。あと細かいことだけど、さほど重要とも思えないセンテンスが、数ページのうちに繰...続きを読むPosted by ブクログ -
沢山の出来事がある思春期のなかで、一人一人の事情や背景が物語を興味深くしていき時間さえあれば一気に読んでしまいたい作品でした!
大人になってしまった人達に読んでなりました。 -
自他ともに認める歴史好きだが、今まで室町時代にはほとんど興味がなかった。
が!それもこれも、室町時代というのは、ほかの時代に比べて特に「女子」の存在が希薄だからではないか?ということに、この本を読んで気付いた次第。(教科書に出てくる唯一の女性は、日野富子・笑)
姫さま一人の登場で、むさくるしい(?)...続きを読むPosted by ブクログ -
「おまえはそういうことを全然考えないのか。それとも自分が満足できれば、誰がどんな思いをしたってどうでもいいのか。おまえは、自分のまわりにいる人たちをその程度にしか思ってなかったのか」Posted by ブクログ
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どこよりも遠い場所にいる君へ
を読んだあとに、また君と出会う未来のために
を読みました。
最初から、知ってる名前が出てきて、キャラクターも
知っていたので、とても読みやすかったです。
読みながら、わたしも葛藤しました。
どうするべきなのか。
でも、わたしも主人公の彼と同じ選択をすると思います。
過去...続きを読むPosted by ブクログ -
・香りについてとからんでくる様々ななぞをたくさんの人に助けられたりしながら少しづつ解決していくのがとても面白く、解決した時には読んでいる人もとてもうれしくなる一冊です。Posted by ブクログ
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日本史の中で室町時代ほどつまらない時代は無いとおもっていたが(失礼)、読み始めたらぐいぐいと引き込まれる。
鬼夜叉も透子も一生懸命で本当に可愛らしく、二人の先はとても簡単ではないけれども応援せずにはいられない、そんな素敵な小説でした。Posted by ブクログ -
和希が高津に名乗った時に月ヶ瀬の方でなく名前を繰り返した理由、額に飾っていた恐らく高価で売れるだろう絵をいくら気に入った相手だからとはいえお使い程度で和希にあげた理由、マレビトや神隠しの話を和希には伝えているのに葵が知らない理由。
もしかしたら2079年から2001年に来ていたマレビトの苗字は「月...続きを読む -
高校生の私でも時間を忘れて読むほど面白かった。タイトルと表紙と設定に惹かれて購入した感じであったが、購入して良かったと心から思える。
主人公の体験、心情を自分のことのように書きつくす情報量、表現力に感動した。そして、どの登場人物の個性もしっかり出ていて、愛着が湧く。アニメ化したら面白そうだなと思う...続きを読む -
■季節は巡り――想い深まる「香り」ミステリー
今日も今日とて、ゆるり営業中の『花月香房』。だけど今日は……雪弥さんが、ちょっとおかしい。(自称)雪弥の親友・高橋あてに届けられた、文香だけが入った謎の手紙のせいなのか……。秋の空高く、想い交錯する季節。それぞれの、そして香乃自身の、止まっていた時が動...続きを読むPosted by ブクログ -
■夏の鎌倉。思い出癒す、「香り」ミステリー。
人の心の動きを香りとして感じる力を持つ香乃。ある晩、祖母の笑顔と張り詰めた香りとが、ばらばらなことに気づいたけれど……!? 夏の夜をたゆたうのは、甘い香りか、あの日への想いか……。今は亡き祖父から、祖母の三春へ贈られた世界でたったひとつの香り。あの日の...続きを読むPosted by ブクログ -
■想いめぐる「香り」ミステリー、完結。
雪弥と気持ちを通わせた香乃は、これから築いていく関係に戸惑ってばかり。さらに雪弥の父母への葛藤、香乃の自分の力に対する思いなど、課題は山積みだけど、花月香房は今日も営業中。贈り物の香木、行方不明の仏像、送り主不明のひな人形、源氏香図で書かれた暗号など、香り...続きを読むPosted by ブクログ -
■冬の鎌倉。温もりの「香り」ミステリー
花月香房からも、香乃の前からも姿を消してしまった雪弥。雪弥の気持ちを想像し、積極的に動くことも出来ずに落ち込む香乃だったけれど、雪弥の行動には、彼の過去が影を落としていることを知り!?Posted by ブクログ -
完結編!最初から最後まで楽しく読めたシリーズでした!重いテーマもあるんだけど、キャラクターが明るくてあたたかいので最後にはいつも希望が見えてとても良かった!
チヨちゃんのおうちの話とシノノンの謎のお話が良かった!
人のこと優先してばかりの香乃ちゃんと雪弥さんだけど、周りにいるひとが自分を大切に思って...続きを読むPosted by ブクログ -
待望の完結。
雪弥と父の関係は少しは縮まったのかな。
それともこれから?
何はともあれ香乃と上手いこといって良かった。
叔父さんのツンデレ感も良かった!
なんとなく気持ちはわかる。
みんな幸せになってくれ、、と祝わんばかり。Posted by ブクログ -
一気に読みました。
スターアニスと樒が今回のキーワード。
殿岡くんと三角関係になるかと思いきや、、そういうことはなくって感じだった。
ゆきやが戻ってきてくれてよかった。
次が最終巻。このまま一気にいきます。Posted by ブクログ