阿部暁子のレビュー一覧

  • パラ・スター <Side 百花>
     車椅子メーカーの新人、百花。百花には車椅子にこだわる理由があって…

     いじめられていた過去を持つ百花が、絶対の信頼を持つ親友宝良が事故に合い、車椅子生活を余儀なくされた。宝良の存在を救いたくて車椅子メーカーに就職した百花。真っ直ぐで努力家な様子に好感が持てました。先輩の小田切の存在も百花にとって...続きを読む
  • パラ・スター <Side 宝良>
    車いすテニスを舞台にしたスポーツ小説です。
    今までパラスポーツを題材にした小説って読んだことありませんでした。車いすでテニスってどういうものなのだろうかとyoutube見てみましたが、想像以上にスピーディーで驚きました。
    テニスで上を目指していた少女宝良が事故によって車いす生活になり、絶望の中でやは...続きを読む
  • また君と出会う未来のために
     幼少期、爽太は海で溺れて2070年にタイムスリップしたと言う過去を持っていた。当然それを信じてくれた人は居なかったが、バイト先で知り合った和希と言う青年から、過去から来た人に会った事があると告げられ…

     前作の和希が登場してちょっと嬉しかったです。
     幼少期の爽太の震災体験が切なく、引き取られた...続きを読む
  • パラ・スター <Side 宝良>
    東京パラリンピックまであと数ヶ月。期待の新人と話題になっている宝良。だが、ここ最近の試合は不調続き。おまけにコーチが病床に倒れ、急遽ウマが合わなかったコーチの教え子の志摩にコーチして貰う事になり…

     良い意味でも悪い意味でも頑な宝良。周りの助けを甘えとして突っぱねて来たけど、成績が落ちている事にそ...続きを読む
  • また君と出会う未来のために
    面白かったです。物語の展開にどんどん引き込まれていきました。ハッピーな未来になることを祈りたいです。
    「どこよりも遠い場所にいる君へ」を読んでから読むとより楽しく読めると思います。
  • とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー
    「おじさんと俺」

    一番好きなお話です。
    おじさんが始終軽快でお茶目で可愛くて、それでいて押し付けがましくないポジティブさに主人公同様に救われたような気分になりました。
    あんみつの描写もとても美味しそうでよかったです。黒蜜は視覚的にも美味しい、になるほど!と思いました。私もレトロな甘味処に行ってぼっ...続きを読む
  • パラ・スター <Side 宝良>
    「パラ・スター Side百花」は車いすを作る側から、こちらは車いすテニスプレーヤー側から描く。事故で下半身付随になっだがテニスに出会い、日本代表レベルにまで上達した宝良。しかし去年から負けが続いている。コーチが代わり、車いすも変えて、臨むはジャパン・オープン。不調を吹っ飛ばせるのか・・・

    うーむ。...続きを読む
  • パラ・スター <Side 百花>
    山路百花は親友君島宝良が車いす生活になったことをきっかけにして、車いすを製作する会社の社員になった。宝良は若くして東京パラリンピックの車いすテニスの代表になれるかも知れないほど上達した。自分の作った車いすを宝良に乗ってもらうと約束したのに、百花は自分の技術がなかなか向上しないことに落胆している・・・...続きを読む
  • パラ・スター <Side 宝良>
    車椅子プレイヤー目線からの後半。クールビューティーなだけに、前半よりは硬めの物語展開。それはマイナスにならず、試合場面も多いだけに、緊張感を高めるのにむしろ有効となっている。パラリンピックの前までで本編は終わったけど、その後の展開を考えてみるのも楽しい。良い作品でした。
  • パラ・スター <Side 宝良>
    車いすを作る百花と車いすテニスでパラリンピックを目指す宝良。二人の友人としての関係性や車いすや車いすテニスを通して感じるそれぞれのこと。人に寄り添うことや、その人の気持ちを想像すること。一歩踏み出して欲しいという願いと、わかってても踏み出せない一歩。その時間の二人のやりとりがとてもいいしそれを乗り越...続きを読む
  • パラ・スター <Side 百花>
    北上次郎が各所で絶賛しているのを見て。そして”いきなり文庫”だからハードルが低かったのもあって入手。
    少なくとも、社会人になって奮闘中の現在パートは秀逸。あえて難点を挙げるなら、主人公の高校生時代を描くパートがやや中だるみ。あと細かいことだけど、さほど重要とも思えないセンテンスが、数ページのうちに繰...続きを読む
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

    大切なモノ

    沢山の出来事がある思春期のなかで、一人一人の事情や背景が物語を興味深くしていき時間さえあれば一気に読んでしまいたい作品でした!
    大人になってしまった人達に読んでなりました。
  • 室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君
    自他ともに認める歴史好きだが、今まで室町時代にはほとんど興味がなかった。
    が!それもこれも、室町時代というのは、ほかの時代に比べて特に「女子」の存在が希薄だからではないか?ということに、この本を読んで気付いた次第。(教科書に出てくる唯一の女性は、日野富子・笑)
    姫さま一人の登場で、むさくるしい(?)...続きを読む
  • また君と出会う未来のために
    「おまえはそういうことを全然考えないのか。それとも自分が満足できれば、誰がどんな思いをしたってどうでもいいのか。おまえは、自分のまわりにいる人たちをその程度にしか思ってなかったのか」
  • また君と出会う未来のために
    どこよりも遠い場所にいる君へ
    を読んだあとに、また君と出会う未来のために
    を読みました。
    最初から、知ってる名前が出てきて、キャラクターも
    知っていたので、とても読みやすかったです。
    読みながら、わたしも葛藤しました。
    どうするべきなのか。
    でも、わたしも主人公の彼と同じ選択をすると思います。
    過去...続きを読む
  • 鎌倉香房メモリーズ
    ・香りについてとからんでくる様々ななぞをたくさんの人に助けられたりしながら少しづつ解決していくのがとても面白く、解決した時には読んでいる人もとてもうれしくなる一冊です。
  • 室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君
    日本史の中で室町時代ほどつまらない時代は無いとおもっていたが(失礼)、読み始めたらぐいぐいと引き込まれる。
    鬼夜叉も透子も一生懸命で本当に可愛らしく、二人の先はとても簡単ではないけれども応援せずにはいられない、そんな素敵な小説でした。
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

    考察というか願望に近いかも

    和希が高津に名乗った時に月ヶ瀬の方でなく名前を繰り返した理由、額に飾っていた恐らく高価で売れるだろう絵をいくら気に入った相手だからとはいえお使い程度で和希にあげた理由、マレビトや神隠しの話を和希には伝えているのに葵が知らない理由。
    もしかしたら2079年から2001年に来ていたマレビトの苗字は「月...続きを読む
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

    思わぬ展開の連続に涙

    高校生の私でも時間を忘れて読むほど面白かった。タイトルと表紙と設定に惹かれて購入した感じであったが、購入して良かったと心から思える。
    主人公の体験、心情を自分のことのように書きつくす情報量、表現力に感動した。そして、どの登場人物の個性もしっかり出ていて、愛着が湧く。アニメ化したら面白そうだなと思う...続きを読む
  • 鎌倉香房メモリーズ3
    ■季節は巡り――想い深まる「香り」ミステリー

    今日も今日とて、ゆるり営業中の『花月香房』。だけど今日は……雪弥さんが、ちょっとおかしい。(自称)雪弥の親友・高橋あてに届けられた、文香だけが入った謎の手紙のせいなのか……。秋の空高く、想い交錯する季節。それぞれの、そして香乃自身の、止まっていた時が動...続きを読む