山本文緒のレビュー一覧
-
人間、特に30代女性の仕事、プライベートの悩みが詰め込まれていて、読んでいるわたしも都と同じようにぐるぐる逡巡した。
ハッピーエンドで終わって良かったが、貫一の無免許が判明するシーンは衝撃的だったし、何で隠してたのだろうか、、
金色夜叉読んでみたい!Posted by ブクログ -
こうじゃダメだよな、でもこうなっちゃうよなぁ。
を、とてもリアルに表現した作品でした。
主人公の都の行動にヤキモキする場面もたくさんあるのですが、それはあまりにも自分に近いから。
分かってる、分かってるけどこうなってしまうんだよね…!でもダメだよね…!でも…!という等身大の不完全な人間らしさを描い...続きを読むPosted by ブクログ -
がんになり余命宣告されたらその日までどう生きたらいいんだろう?夫婦2人で無人島にいてもやがて旦那さんは本島に行ってしまう。無人島に残されるのは自分だけ。その日が来るまでどう生きたかを丁寧に綴った日記。私なら。私なら無人島に何を持ちこもうか。いや、余命宣告されたのならばそれどころじゃないとパニックにな...続きを読むPosted by ブクログ
-
佐々木を選んだ蒼子と河見を選んだ蒼子が出逢い、互いの生活を入れ替えるストーリー。2人の蒼子と河見、佐々木の嫌な部分が強烈に描かれており、特にDV夫・河見のクズぶりが酷い。ドッペルゲンガーという題材が懐かしく、終わり方も希望がほの見えて好き。巻末の柚木麻子さんの解説もまた良い。本書とドラマ版のラスト...続きを読むPosted by ブクログ
-
おこがましいが、最期の時間に少し寄り添えた気分。最後まで作家という仕事を全う出来ている才能に、少し嫉妬してしまう。素晴らしい文才。Posted by ブクログ
-
この本はとても良かった。
幸せとか人によって違うのに、人のこと見て妬んだり、羨んだり...。人なんていつどうなるかわからないのに、安心したいし保証されたいし。
頑張ってないわけじゃないのに、もっと頑張れるような気もするし。
私のことじゃん...。
ただ、最後だけ慌ててみんなを定位置に収めてしまった...続きを読むPosted by ブクログ -
自転しながら公転する。まずタイトルに惹かれた。
タイトル通り、都の気持ちを思って読むとぐるぐるぐるぐる思考が巡らされる。進んでいる限り、同じ軌道(考え)にたどり着くことはなくて、、、共感したり、苛ついたり、自分だったらどうしたかなといろんな考えながら読み進められました。
最初から仕掛けがあったなんて...続きを読むPosted by ブクログ -
お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。
これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告...続きを読むPosted by ブクログ -
プロローグでまんまと騙させたが、都が貫一と生きる選択をすることになって嬉しかった。半ばミスリードにより諦めてたから、結末を読んだときの喜びは大きかった。
貫一の蘊蓄語っちゃうが感じ、めっちゃ好き、、特にタイトルにもなってる自転しながら公転する話しているシーンで私もすごく貫一に惹かれてしまった。
タ...続きを読むPosted by ブクログ