無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―

無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―

1,650円 (税込)

8pt

これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。

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無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月08日

    膵臓がんのため58歳で早世した人気作家の著者が、ステージ4bの膵臓がんの告知を受け、緩和ケアへ進むことを決め、まるで夫とふたりで無人島に流されてしまったように感じた2021年5月から死去9日前の10月4日まで綴った日記を活字化。
    余命宣告を受けた後の、死の直前数か月間の様子や思いを克明に記した貴重な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月07日

    闘病記というより、緩和ケアしながらの生活記という感じだった。なので辛さに目が潤んで読みづらくなる
    というタイプのものではなく、山本さんと一緒にしみじみと
    少しずつ動くのが辛くなる日々を過ごしていく
    という感覚のものだった。

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    Posted by ブクログ 2024年04月04日

    山本文緒さんの遺作!ある日突然の余命宣告!
    それを受け入れながらの病魔との戦い
    闘病日記ではなく逃病日記!
    その日々がどんなに辛かったか?察するに余りある!最後は涙が出て仕方なかった。
    作家として生き方を最後まで貫いた山本さんにただただ拍手を送りたい。ご冥福をお祈りします。

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    購入済み

    ユーモアを忘れず

    匿名 2024年04月03日

    きっと最後の方は書くことも大変だったと思う。それでも書くことによって「病と私」だけになることを避けられたというフレーズは理解できるような気がする。
    体もしんどかったと思うが、どこか自分を客観的にみてユーモアを交えて書いているのはさすが。
    どうかゆっくりお休みください。

    #シュール #切ない

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    Posted by ブクログ 2024年03月01日

    人生の終わりが見えていても、日常は続いていく。山本さんと旦那さんの毎日がとてもリアルに描かれていて、死期がだんだん迫ってくる頃の日記に涙した。
    変わり映えしない日常に少々つまらなさを感じていたけど、毎日少しでも楽しいこと、気持ち良いと思えることがあればそれで十分、今を楽しむことが大事なんだと気付かさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    病気になって夫とふたり無人島に流されているような日々を送っているようだと、書かれた日記でした。
    がん宣告を受けて完治不能だと知ってから、あらゆる苦しみから逃げなくちゃと思ったのと同時に、それは不可能だと分かっていたように思う…と書かれていました。

    少しでも、体調の変化に「もしかしたら今晩何かあるの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月22日

    私が、自転しながら公転するを読んでいる時には、既に山本文緒先生はこの世に居を去られていた。

    凄い力作だなぁと思ったし、もっとこの作家さんを読んでみたいと思ったのだが、とても残念だ(ToT)

    この本は、膵臓癌で治療法は無く、進行を遅らせることしか出来ない状況で、緩和ケアを選択された山本文緒先生の生...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。(あらすじより)

    余命宣告された作家の日記。闘病記とあるし、本人は逃病記としているが、しっかりとした文学作品だと感じた。
    読んでる途中、日記の日付を見ながら「あと少し、もう少し生きてほしい」と祈るように読み進めた。読み終わって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月11日

    私はまだまだ若輩者だけど、死にたいと思うこともあるし、もちろん生きてることに感謝する日もある。
    ただ家族より先に死んではだめだという気持ちひとつで日々生活してる。

    「うまく死ねますように」という一文を読んで
    生き方じゃなくて死に方について考えるきっかけになった。

    余命宣告を受けて、もうすぐ死ぬけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月10日

    緩和ケアを選んだ後、亡くなるまでの日記。
    文章量も少なく、日記なので、たぶん2時間くらいで読めてしまう。
    けれど、この本はできるだけ1人で、ゆっくり、一言一言と向き合って読みたい。

    文緒さん、よく頑張りましたね。

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