山本文緒のレビュー一覧

  • あなたには帰る家がある
    自然と移り変わる三人称により切り替わる視点、夫の気持ち、妻の気持ち、立場によってこんなにも見え方が違うのかと唖然とする。特に中盤の夫婦喧嘩シーンはリアルすぎて圧巻。山本文緒さん、やはり流石でした。
  • 恋愛中毒
    けして感情移入できないのに夢中で読み進めてしまった。ただただ圧倒される。
  • あなたには帰る家がある
    ギスギスドロドロした感じがたまらなく面白く感じてしまいました
    男女のそういう修羅場(?)が好きな方には面白く感じる作品だと思います
    私はもし自分がそのような状況におかれたら、、、
    と考えさせられました
  • 恋愛中毒

    久々に再読

    眠れない夜に久々に再読してみたら明け方までかけて一気に読んでしまった。
    何もなかったかのようにリセットされて戻ってくる男、そして距離を置いているつもりでもやんわりと依存していく女、何処かで見たことある。
    他人を愛すよりまず自分。愛しすぎないように、かなり本質をついているとおもう
  • ファースト・プライオリティー
    様々な環境に身を置く31歳の人々が持つ、それぞれの「ファースト・プライオリティー(最優先事項)」を描いた掌編集。主人公たちが、自身のちょっと偏った価値観にしがみついて苦しんだり、自分らしさを貫き通したりする姿が痛々しくもすがすがしい。現代において、均質化されてゆく「幸せの形」に疑問符を投げかけるかの...続きを読む
  • みんないってしまう
    ドーナッツ・リングという作品がとてもよかった。人生に起こる些細なことのすべてがドラマなのだと教えてくれる。
  • ブラック・ティー
    バラの名前だったのか、と何回読んでも思う。装丁もいいし、一編ずつの短さとそれぞれの完成度の高さ。私の理想の文庫本です。
  • ブラック・ティー
    久しぶりに読んだ著者の作品だが、何処か鳥肌が立つようなその構成や展開が印象的。フィクションでありながらリアルな感じがある。
  • ひとり上手な結婚
    ひとりになりたい気持ちとか、何もしなくても状況変わることもあるとか、お金にお酒のこと、なんとも納得で正直かつ絶妙な距離感の回答、面白かった! どんな選択も、自分がハッピーならよいのだよ!としなやかに、強く応援してもらった気分
  • 紙婚式
    結婚をテーマに綴られた8つの話が収録された短編集。
    山本文緒を読んだことのない人に最初にオススメしたい一冊。

    タイトルやテーマからは恋愛小説と思われがちだがそう簡単にジャンル分けができない内容だった。
    一編目の「土下座」はとくに、恋愛小説が苦手な人にもぜひ読んで欲しいくらい、緊張感と衝撃のある不思...続きを読む
  • 結婚願望
    蛍光ペンライン入れたり、また何回も読みたい!迷いないファイブスター。つくづく…山本さんとは考えてることも、こだわることも似てる!出会ったら会話はつきないだろうな…と実感する一冊。題名とは違う内容だから、どんな状況の女性にもオススメです!
  • 群青の夜の羽毛布
    門限が夜10時、私と同じでふと気になって手にとってみました。数時間で一気読みしてしまった。読み終わった後のなんとも言えない余韻が続く作品。
    なんだか今までの生き方、考え方、家庭環境がさとると驚くほど似ている。
    大切な本がまた一つふえました。
  • 群青の夜の羽毛布
    やっぱり山本文緒は最高です。近年稀に見る一気読みをしてしまった。
    うしろにある作者の存在なんか感じる余裕もないくらい、そこにある圧倒的な「現実」に巻き込まれて、いつのまにか泣き叫びたいほどの鬱の渦に呑み込まれる感じ。
    後半は軽くホラーかという展開になるので、微妙に自分とのシンクロ率が低下して、逆に楽...続きを読む
  • ファースト・プライオリティー
    短編がたくさん入った作品です。
    特別面白い内容ではないですが
    この本は捨てられないほど大切な本になりそうです。
    自分に当てはまることがたくさん書いてあるから。

    『偏屈』:「働くのが嫌いなわけでもない。人が嫌いなわけでもない。」
    『燗』:「私が飢えているもの」

    自分にとって何が最優先?
    自分にとっ...続きを読む
  • 群青の夜の羽毛布
    彼女達の生活に入り込み
    その中で
    暖かさと
    冷酷さが
    入り混じって心がかき乱された

    鉄男。良いですね!
  • 群青の夜の羽毛布
    すごく激しい内容だった。山本文緒さんの作品は、ほとんど読んでいるはずだけどこんなに引き込まれたのは初めてかもしれない。一気に読んでしまいました。
  • ココナッツ
    チェリーブラッサムのその後を描いた話
    前作のキャラクターがますます魅力的に描かれています。
    永春さんの同級生が歌手として成功して地元に戻ってきて…そのなかで起きる事件
    さらにわかってくる背景にある人間関係
    恋愛要素もでてきて、ドキドキワクワクの一冊です!
    続きが気になるんですがこのシリーズはここで終...続きを読む
  • そして私は一人になった
    彼女の言う”理由もなく襲ってくる虚無感”に共感。
    仕事を持っていても、無職でも、未婚でも、既婚でも、
    離婚経験者でも、みんな一緒。

    でも、男性にはつまらないかも。

    生きていく上での小さな窮屈は自分で対応するしかないよねぇと
    すごくしみじみ。

    梨木果歩さんのエッセイは興味を持てなかった私ですが
    ...続きを読む
  • ブラック・ティー
    短編集。
    どの話も身近に溢れる「罪」がテーマ。誰もが小さな嘘や不道徳な部分はあって、それを罪と判断するかどうかは法律だったり、道徳だったり、価値観だったり、、、そういった枠に当てはめ責任を感じてしまう人の弱さや、慣れによって悪いことをしている意識すら薄れてしまう人の欺瞞なんかが、心の奥のほうをつい...続きを読む
  • ココナッツ
    ラストのほう、甘酸っぱくて好き。曖昧だったのに、好きだって気づけてよかったね。お嫁さんになれてるといいな。スグル?だっけ 彼も幸せになってほしい。永春さんのファンです。実乃うらやましい。続編読みたいです。