乃南アサのレビュー一覧
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故郷の北海道・知床に帰り、
母と祖母との暮らしを始める片貝耕平。
そこに東京の新聞販売店で同じ仕事をしていた杏菜が
話したいことがあるからとやってきた。
荷物をすべて持って・・・
スーパーのアルバイトで正社員目指して頑張ろうとする耕平は
東京にいる頃よりも成長したかのように見えたけれど、
やはり、...続きを読むPosted by ブクログ -
何をやってもうまくいかない。自分が完ぺきじゃないなんて知ってるけど。でも一応がんばってるつもり…失敗して学ぶ。そうやっていくつになっても生きてく。不器用だけどそれが自分との真剣なつきあい方。Posted by ブクログ
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乃南アサの刑事モノは面白い。大好き。
この「自白」は警視庁の刑事、土門功太朗が容疑者を巧みに落とす様が面白い。
そしてその時代設定が絶妙。
4作の短編から成る連作ですが1作目「アメリカ淵」は1981年初夏が舞台、出て来る時代ワードはダイアナ妃、藤田巨人、マッチ、聖子チャン。
そして土門の2人の娘が中...続きを読むPosted by ブクログ -
自分の中に常にある没落や貧乏とは言えないまでもお金に苦労したくない深層心理を見つめ直す機会になった。もう少し自分が不器用なら、主人公・耕平のようになりかねないな。社員と非正規雇用の差異、中央と地方の差異、標準的な容姿を持つか持たないか。明日より今日という感覚、色々考えながら一気読み。Posted by ブクログ
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乃南さんの作品とはとても思えない、異色な純文学?社会小説?だった。
でも、上巻から暗い。。暗いというか、ダメすぎて、一瞬でも同じようなダメ人生を味わったことがある人がこれを読むと、ちょっとそのときのことを思い出して、たぶんイヤな気持ちになるかも。
でも、主人公が少しずつどん底から上がってくる期待...続きを読むPosted by ブクログ -
凍える牙からの乃南アサ2作目。音道・滝沢コンビの息がピッタリになっていく様子や、2人の掛け合いが良く、上下巻だがテンポ良く読め、何とも登場人物たちが生き生きと描かれていて、感情移入できた。Posted by ブクログ