乃南アサのレビュー一覧
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再読。
14歳の多感な時期の女の子鈴子の目線で描かれる戦後の日本。
負けた国の女達のそれぞれの生き方に、複雑な思いを感じながらも、大変興味深く読み直しました。
鈴子が嫌悪感を感じてしまう母つたゑの生き方も、この時代にはやむを得ないもので、ある意味逞しく、羨ましくすら感じました。
勝子ちゃんとの...続きを読むPosted by ブクログ -
音道貴子刑事シリーズ、
はらはらドキドキした。くじけない強い精神に
応援した
だいぶ前に読んでほとんど忘れてるけど
夢中になって読んだことだけは覚えてる。Posted by ブクログ -
8月15日
戦争に負けたその日からすべてが変わってしまった。
戦後を懸命に生き抜く女たちの生活が
14歳の鈴子を通して描かれる
英語力を生かして進駐軍相手の通訳として働く母。
男を利用しながら「力」を求める母に
反発しながらも「しかたない」と無気力になる主人公
今の80代、90代ってこんな思い...続きを読むPosted by ブクログ -
戦時中の従軍慰安婦問題については、韓国の執拗な追及で、しばしばマスコミに取り上げられる。
しかし、敗戦直後の日本で、占領軍のために同じような目的のものが、政府によって組織されていたとは、寡聞にして知らなかった。
著者は、戦後裏面史のこの事実を、14歳の少女鈴子の眼を通して鮮やかに描き出した。悲惨な現...続きを読むPosted by ブクログ -
初アサ。店頭でふと、帯とあらすじを見て購入。戦争文学の金字塔、だと思うくらい良かった!国は本当に何も教えてはくれないのだな、と。14歳の少女・鈴子を主人公にしているから戦争の悲惨さがより、深く感じられた気がします——。鈴子の心の叫びが心に響き、そして痛い。なんて戦争なんてしたんだと——。星五つ。Posted by ブクログ
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直木賞の凍える牙から音道刑事シリーズにはまり、そういうミステリーものかと思って手に取ったら、全然違う世界を見せられて魅せられてしまった。乃南アサさんの作品にはまってゆく。
本作は、前科者の女性二人が住宅街の普通の街に溶け込み日々普通にはたらき懸命に生きささやかでほのかに暖かい生活を営む物語。恋人でも...続きを読むPosted by ブクログ -
後半、音道が限界に達しようとしている。滝沢がいい味見せます。テレビドラマでは高橋克実だったんだ。確かに。最低野郎は阿部力か。緊迫の籠城戦。読んでてもしんどいわ。Posted by ブクログ