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Posted by ブクログ 2021年05月04日
まず、こんな史実があったことに衝撃を受けた。
戦争は1945年の玉音放送で終わったが、そこからが本当の戦いだったことは誰も教えてくれない。
どころか、当時も隠蔽していた事実がたくさんあったからこそ後世に知られることもない。
それだけでなく、当時の女性に対する、貞淑な妻であるべき、とか、男に3歩後ろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月18日
元々は素直で優しい鈴子が母の変化によってどんどん卑屈になって行きますが空襲で右腕を失った幼馴染の勝子ちゃんと再会した時のやり取りは心が和みました。
戦争と言う特殊な状況の中で生きていかねばならない女性たちがストーリー全体を通して圧倒的なリアルで描かれています。
戦後70年となり徐々に戦争を語...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月21日
戦争は戦争中はもとより戦後も国民に多大な苦しみを与え続けた。戦後、残された女、子供は様々な生き方を選ばなければならなかった。鈴子の母つたゑは自分と娘が生き抜いていくために今までとはがらりと違うしたたかに生きていく道を選ぶ。つたゑにはそんな才能も強さもあった。14歳という多感な時期であった鈴子はそんな...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月12日
戦時下、父やきょうだいを亡くし、母親と2人で東京で暮らす二宮鈴子。彼女の14歳の誕生日、昭和20年8月15日水曜日、戦争は終わり、日本は敗戦国となった。混乱する社会の中で、母子2人のサバイバルがはじまる。
戦争以前、女は家庭に入り、男たちを陰で支えるだけだった。しかし、敗戦国となり、多くの男手を失...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月15日
再読。
14歳の多感な時期の女の子鈴子の目線で描かれる戦後の日本。
負けた国の女達のそれぞれの生き方に、複雑な思いを感じながらも、大変興味深く読み直しました。
鈴子が嫌悪感を感じてしまう母つたゑの生き方も、この時代にはやむを得ないもので、ある意味逞しく、羨ましくすら感じました。
勝子ちゃんとの...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月17日
8月15日
戦争に負けたその日からすべてが変わってしまった。
戦後を懸命に生き抜く女たちの生活が
14歳の鈴子を通して描かれる
英語力を生かして進駐軍相手の通訳として働く母。
男を利用しながら「力」を求める母に
反発しながらも「しかたない」と無気力になる主人公
今の80代、90代ってこんな思い...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月16日
戦時中の従軍慰安婦問題については、韓国の執拗な追及で、しばしばマスコミに取り上げられる。
しかし、敗戦直後の日本で、占領軍のために同じような目的のものが、政府によって組織されていたとは、寡聞にして知らなかった。
著者は、戦後裏面史のこの事実を、14歳の少女鈴子の眼を通して鮮やかに描き出した。悲惨な現...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月26日
昭和20年8月15日水曜日は、戦争が終わった日。
「凱歌」とは、「勝利を祝う歌」のこと。
14歳の鈴子が、
進駐軍相手の特殊慰安施設で通訳として働くことになった母と、
戦後を生き抜いていく物語。
生きていくために苦しみながら施設で働く女たちも登場するのですが、
暗く重い物語になって...続きを読む
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