暗鬼

暗鬼

600円 (税込)

3pt

両親、弟妹、祖父母に98歳になる曾祖母。いまどき珍しい8人家族に嫁いだ法子を待っていたのは、緑あふれる広大な屋敷、何不自由ない暮らし、家族全員の歓待と、心の底から自分を大切にしてくれる夫だった。しかし、近所で起きた心中事件に家族が関係しているという疑念を抱いた法子は、疑心の闇にはまっていく。家族みんなが何か隠している。そして私を殺そうとしている──これは私の妄想なの!? やがて暴かれる、呪われた血の絆で結ばれた家族の真実とは!?

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暗鬼 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年03月26日

    ぞわぞわと不気味な恐怖が走る。洗脳ってこんな風にされていくのか…という初めての体験。
    元々この家で生まれた人はどのようにして育ったのだろう…そこも読んでみたくなった。

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    Posted by ブクログ 2021年07月01日

    「ウツボカズラ…」と真逆なシチュエーション。
    家族ってかなり閉鎖的なもので、その中で何が起きてるなんて本当分からないものだ。
    日本での殺人事件の大半は家族内で起きてるっていうし。拗れたら拗れ切れてしまうのだろう。
    だから
    志藤家は呪われた家族というよりは、大ばばちゃん率いるカルト集団て感じ。
    振り返...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月05日

    ドラマを見てるような感覚で、あっという間に読み終わりました。宗教に狂った家族のような、世間と違う価値観で生活してる人ってこんな感じなのかなと思いました。終わり方が違えば星5でした。

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    Posted by ブクログ 2023年02月05日

    暖かい家族ばかりの裕福な家に嫁ぎ、誰もが羨む生活と思いきやどうも裏がありそうで。タイトルの暗鬼は疑心暗鬼の暗鬼か。その様子はまさに「ミッドサマー」抗わずに身を任せるのもまた一興。

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    Posted by ブクログ 2022年02月02日

    中村うさぎさんの解説で、「家族とは宗教」という言葉があってとてもぴったりだった。
    カルトや宗教団体はこうやって出来上がるんだとも思った。
    家族ってそんなに良いものなのかな?絶対的な絆って何?と思っている人におすすめ。

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    Posted by ブクログ 2021年12月24日

    人間の恐ろしさが如実に描かれており、後味の引く気味悪さがクセになります。
    重苦しい世界観ではありますがテンポが良く、また文章の作り方も巧いのでかなり読みやすいです。
    人を選ぶ作品だとは思います。

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月08日

    怖い。こわい怖い〜って思いながら読んだ。昔は読み終わりがスッキリしないものは好きではなかったけど、怖さや気持ち悪さを楽しめるようになった。面白かった。

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    Posted by ブクログ 2020年09月07日

    後味の悪さが抜群。ぞわっとする怖さを楽しむ本。
    途中までは法子の身を心配して読むけど、いつの間にか紀子まで「宗教」の一員になっていっている。
    解説の「家族とは、ひとつの宗教である」とはその通り。カレシ家族の言動で理解できないことが多々あったけど、それは宗教が違うから、ということか。入信したくないなあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月11日

    「家族とは、ひとつの宗教である。」

    かつてこんなにも的確な解説文があったかね?
    言わばこの全国至る所にある宗教団体に人は知らない間に属してて、信仰して崇めてこれがあたかも当たり前のように生きていくんですよね


    「本当の家族になる」「立派な家族の一員になる」読み終えたらこの言葉たちが途端に鳥肌立つ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月15日

    一つの家族のサスペンス。

    東京・小金井の大家族の志藤家に嫁いだ法子。

    夫である和人をはじめ、父・武雄、母・公恵、知的障害の弟・健治、妹・綾乃、祖父・松造、祖母・ふみ江、そして98歳になる曾祖母・エイの9人家族の一員となる。

    法子は手厚いほど歓待され、順調に新婚生活が2ヶ月が過ぎた頃、志藤...続きを読む

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