佐藤愛子のレビュー一覧

  • 娘と私のアホ旅行(「娘と私」シリーズ)
    書かれた時から30年以上経つのに、色褪せない面白さ。自分の旅を懐かしく思い出しながら読んだ。佐藤氏の毒舌っぷりがステキ。
  • 死ぬための生き方
    佐藤愛子先生の怒り沸騰!!

    それぞれの題目が短い文章なので、手軽に読めるし、面白い。
    暇つぶしには最適!

    里芋の煮方が分からない若い女性、こどもを叱らない親たち、満員電車の中で長髪をなびかせる鈍感な女性・・・

    ★人間の魅力について
    「多くの人に好かれる人は一般向きの感性の持ち主だともいえる...続きを読む
  • 不敵雑記 たしなみなし
    いつもぷりぷり怒ってて、でもなんか暖かい。佐藤愛子のエッセイは面白いなあ。これは単に並びの問題なのかもだけど、冒頭の元気の良さと比べると後半はあんまり怒ってなくて嘆いてるばかりで心配になります。おばあちゃん、もっと元気出して! とは言え、勇ましい。
  • 娘と私のアホ旅行(「娘と私」シリーズ)
    1980年の本だ。そんなに昔の本かな?と思うような、現代にもほとんど通じる感覚が満載だ。30年近くたっても、これだけ楽しく読ませてもらえるのはとてもいいことだ。ただ、確かにこういうふうに熱い人、いろんなことに本気で怒ってくれる人は、今ではもうだいぶ減ってしまっているのだろうなと思う。
    旅の持つ独特の...続きを読む
  • 私の遺言
    日本で、ラップ音や電気器具の故障、物質の移動などの霊的な現象が、これほどしつこく長年に渡ってひとりの人間に繰り返されたのも珍しい。それが著名な作家によってこれほど誠実に、そして詳細に記録された例もなかった。

    北海道の山の中腹に山荘を建てた直後からそこや東京の住まいで見舞われた執拗な超常現象とのあく...続きを読む
  • 血脈(上)
    狂気は連鎖する佐藤家の血の歴史。人の人生を淡々と語っているだけだからなのか、とてもヘヴィーでした。でもこういうだらしがないというかいつもどこか行き詰ってしまう感じの人達は一族に一人はいるものかもしれません。
  • 冥途のお客
    とりわけ北海道の狐霊の話が面白い。耳の中でひたすら喋りかけてくるという声。あんなの憑いたら…やだなあ。
  • 不敵雑記 たしなみなし
    嘆き節、追悼記、心霊もの?と佐藤愛子のエッセイの要素がちょっとずつすべておさめられた、お得感のある1冊。佐藤愛子にかかると江原啓之の霊スポット訪問も勇ましい探検記のようになるのがおかしい。私が江原さんを信じる一番の理由は、佐藤愛子が信じているからだ。
  • 血脈(中)
    佐藤愛子による、佐藤愛子の一族の話、「血脈」。

    シナとの間に二人の娘が生まれてからも、兄弟の悪戯の後始末をし続けなければならない紅緑。自身が流行作家になりつつあっても未だ仕送りを要求する長男ハチロー、口先ばかり達者になり弁は立つが大嘘つきの節、幼い頃に人に預けられ肉親の情を知らずに育った兄弟の中...続きを読む
  • 血脈(上)
    佐藤愛子による、佐藤愛子の一族の話、「血脈」。
    上巻は愛子が生まれる以前、佐藤紅緑(佐藤洽六)と妻のハルが構成していた佐藤家から始まる。その後、紅緑は女優のシナに傾倒しハルとは離縁。紅緑の葛藤、そして分散していく佐藤家の兄弟を長男であるサトウハチローを中心に描かれていく。

    シナに愛されていない...続きを読む
  • 血脈(下)
    ようやく下巻まで読み終わった。

    紅緑を中心にした佐藤一家を描いた上巻、紅緑を追いつつ兄弟達の紆余曲折を描いた中巻、この下巻ではその全ての血族の末路が描かれている。主となっているのは著者でもある佐藤愛子だ。自身のエッセイでも幾度となく話題となっている田畑麦彦との結婚の頃の話がつまびらかになっている...続きを読む
  • 人生は美しいことだけ憶えていればいい
    一部要約

    自分の性格が嫌で、誰からも好かれる様な人になりたい、人づきあいを良くしたい、と言ってもそう簡単になれるものではない。
    自分にない明るさ無邪気さを無理やりに作るよりも、自分の持ち前の性格を伸ばす方へ考えを持って行く。短所を長所へと持っていく。
    大事なのは、相手に対する想像力と心配り。

    ...続きを読む
  • 老い力
    愛子節炸裂。まだ「老い」の域ではない人も楽しく読める。
    さすがにその考えは古いんじゃないかと思うものもあったが、クスリと可笑しい話や気分爽快になる話も詰まったエッセイ集。
  • 楽天道
    楽しさを求めて生きているわけではない、人生は苦しいものだと思っている、という一文に共感しました。
    毎日家事、親の介護、仕事と頑張っているけれど、もっと楽に楽しく生きている自分がいたかも?と想像してみた時もありますが、やっぱりどんな人生でも苦しさはつきまとうだろうな、と思いました。
    生きるって、大変で...続きを読む
  • 思い出の屑籠
    八郎兄ちゃんが、
    詩人のサトウハチロウさんが佐藤愛子さんの八郎兄ちゃんだとは知らず恥ずかしい!
    にしても中学生で子供を作るたぁ確かに筋金入りの不良ですな…
    愛子さんの記憶力の凄さに脱帽です
    もの書きの執念が、この幼少期からの感受性の強さと相まって、世に数々のエッセイと小説で我々をたのしませて下さいま...続きを読む
  • 思い出の屑籠
    佐藤愛子さんを指導者に頂く「会」に
    エッセイを応募して入選した
    入賞には至らなかったけれど、この本がプレゼントされた
    今年11月に発行されたばかりの本
    恐れ入ります
    100歳!!!

    幼い頃の思い出が軽いタッチで描かれる
    昭和の初めの風景、人情

    文字が大きい!
    助かります(笑)

    ≪ 幼い日 その...続きを読む
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談
    本当にスッキリ感のある内容でした。

    と共に このような事で悩んでいる人もいるんだーーと思いました。

    だから 悩みある人はこういうのも読んで 優しいコメント以外も受け止めて 多方面から 自分の悩みに向き合えると良いですね
  • 冥界からの電話(新潮文庫)
    佐藤愛子のルポルタージュ、2018年刊行、2021年文庫化。
    死は人生の終点ではない、ということを、佐藤の友人の医師の実体験をルポルタージュとしてまとめたもの。やはり、こうした体験を実際にした人は少ないので、にわかには理解しがたいところがある。ただし、人間の世界で生きる以上、死に直面することは誰しも...続きを読む
  • 幸福という名の武器
     昭和20年代後半、私の子供時代ですが、男性のステテコ姿、女性のスリップ姿はよく目にしました。自然な感じで眺めてた気がします。今、男性は下着姿を見せなくなったし、一部の女性は魅せる下着を見せるように。佐藤愛子「幸福という名の武器」、1988.6発行、エッセイ集。昭和初期、ステテコは下着の一種であるが...続きを読む
  • ああ面白かったと言って死にたい 98歳 愛子の箴言集
     老い、死、人生、幸福、性(さが)、家庭教育、人間、男と女、夫婦の9つのテーマについて、今年100歳を迎える著者の存念が語られています。佐藤愛子「あぁ面白かったと言って死にたい」、2022.9発行。①昔は「毎日が敬老の日」だったから、そんなものは必要なかった ②下痢によって肉体が活性化するように、心...続きを読む