佐藤愛子のレビュー一覧

  • 私の遺言
    私は、心霊現象というものに普段は、何の意見ももたない者だが、この本を読んでいる間、心霊現象を信じて読んだ。
    作者が体験したことを文章にしたのを、とても意味のあることだと思う。
    人には魂があって、開放されるとよいのだが、我執から逃れられることができないとつらい。
    彼女の「血脈」という本もあると文中に出...続きを読む
  • 私の遺言
     『私の遺言』(佐藤愛子、新潮文庫、2005年)を読んだ。 
    『プレアデス 銀河の夜明け』を読み終えてないがこの本のことを他のブログで紹介していたのですぐ本屋へ急行して買ってきた。半年ほど前から読みたいと思っていたから。3時間くらいでガーっと読み終えてしまった。

     佐藤愛子氏が30年に及んで悩...続きを読む
  • 血脈(上)
    上中下三巻。佐藤愛子にしか書けない傑作だと思う。おもしろエッセイなんかは昔読んだが、サトウハチローの異母妹だったことはおろか、小説家の父佐藤紅緑に至っては名前すら知らなかった私には、まず佐藤家の異常な家族構成とその成り立ちだけでも充分に面白かった。
    大体家族同士なんて、好意も嫌悪も他人よりずっと濃く...続きを読む
  • 私の遺言
    北海道に山荘を建てた時から始まった奇妙な現象。30年近くにも及ぶ除霊と、美輪さん、江原さん、その他の霊能者との出会いで戦う佐藤さんが救われていく様子がリアルに描かれている。現代の日本人は波動が下がり、そして国の波動が下がっていく・・その結果、極悪な犯罪が後を絶たないというのが衝撃的だった。江原さんが...続きを読む
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談
    毎日があまりに忙しく、悩みだらけの日々ですが、この本を読んで元気をもらいました。
    佐藤愛子さんの歯に衣着せぬ物言いが、なんとも可笑しくて何度も笑ってしまいました。
    タイトル通り、役に立たない回答なのでしょうが、ズバズバ言うのが読んでいて気持ち良かったです。
  • 何がおかしい 新装版
    読みやすい。
    クスッと笑ったり、共感したり、そうかもなと思ったり。
    佐藤愛子らしさ満載のエッセイ集。
    隙間時間にちょっと読むのによい。
  • 増補版 九十歳。何がめでたい
    パワフルなおばあちゃん!いや、おばあちゃんという感じがしない。どう思われるか気にせず自分の意見を言えて痛快やなぁ。
    いたずら電話の撃退策なんかも、やられたらやり返す精神とかも長生きの秘訣なのかな?!
  • 増補版 九十歳。何がめでたい
    佐藤愛子という人間の人柄が出ており、エッセイの面白さがとても感じられた。どう思われるかなど他人の目を気にしない文章が潔かった。何がめでたい、という題名に、うんざり感が出てていいと思う。
  • 不敵雑記 たしなみなし
     解説の神津カンナさんによると、怒りの礫は直球なのに、やさしさや慈しみはなぜか含羞に満ちたカーブで飛んでくる佐藤藍子さんと。「不敵雑記」、2001.11刊行、2004.11文庫。縁側で72歳のおばあさんと大学生の孫の会話: 「柿が色づいたねえ」「そうだねえ」 2~3日して「あの柿はおいしいんだよ」「...続きを読む
  • それでもこの世は悪くなかった
     佐藤愛子、1923年生まれ、父佐藤紅緑(武士の地をひく明治男)が50歳の時に生まれた子ども、兄はサトウ・ハチロー。「それでもこの世は悪くなかった」、2017.1発行。講演などを元にした語り下ろし人生論。①苦しいことが来た時にそこから逃げようと思うと、もっと苦しくなる ②「あの人どうしてるかな」と思...続きを読む
  • 幸福とは何ぞや 増補新版
    折に触れ、死に触れて学びなおすことは、人の人生の安寧において大切ではないかと思う。

    季節の移ろい、行事、食べ物など、あらためてもう少し大切にしてみようかなと思った。
  • 気がつけば、終着駅
    佐藤愛子さんの半生を振り返り、高齢になった今語るその人生。しかし、すごい人生を歩まれた方だなと思う。
    女が一人の人間としてい生きて行ったあゆみとしては壮絶だが、それを楽しんでいるような楽天的な方であり強い人だからこれだけの本が書け、実績を残されたのだと思う。
    女だから男だからではなく人はこうやって年...続きを読む
  • 人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか ~女二人の手紙のやりとり~
    佐藤さんの若々しく勇敢な生き方の秘訣は?
    →知らんがな、そんなこと。ありのまま、「自分にとっての自然」を生きているだけ

    これだから佐藤愛子さんは面白い!


    往復書簡相手の小島慶子さん宛の文章なんだけれど
    、同じく人生の後輩として力強く指南してもらっているようで嬉しく思いながら読みました。

  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談
    人生の大先輩である佐藤先生が、老若男女から寄せられる様々なお悩みをバッサリ切っていきます。
    相談している側からすると真剣そのものなのでしょうし、そう考えると「こんな回答で大丈夫か……?」と思ってしまうものの、他人事だと思うと途端にクスッと笑えてしまったり。
    日々のちょっとした空き時間で軽く楽しめる1...続きを読む
  • 役に立たない人生相談2 好きなようにやればいい。
    巻末の解説者、杉山さんは著者の長女らしい。
    人生相談の内容は質問も含めて、皆さんそれぞれ悩んでるのね。といった感じ(切迫感のない平和な相談が多いです)

    以下抜粋

    相談者が求めているのは本当に正解か?悩める人に1番必要なのは元気なのではないか?
    元気は生きる力そのものだ。悩みを解決するより、悩みを...続きを読む
  • 増補版 九十歳。何がめでたい
    90歳すぎても佐藤愛子さんは書くことで心が元気。シャキシャキと大声でものを言い、怒りを発散させる。それが面白く心地よい。言われていることは共感することばかり。
    人間は「のんびりしよう」なんては考えてはだめだということが、90歳を過ぎてよくわかりました。というおしまいの言葉は、これから老いていく私の目...続きを読む
  • 気がつけば、終着駅
    佐藤愛子さん、他の人が佐藤さん評を読んだことはあるが、ご本人の書いたものを読むのはたぶん初めて。
    「すごい、いいところついている」と思いながら読みました。
    今の時代にも、いや自粛が良しとされる傾向にある今の時代だから読んで欲しい本だと思います。昔から変わっていないところは多いなと感じました。
    こんな...続きを読む
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談
    まずタイトルが良いですね。
    「役に立たない」と「人生相談」の対比が面白い。

    そして92歳とは全く思えない切れっ切れの回答が痛快です。

    良くある「相手に寄り添って」と言う回答とは真逆とも思える愛とユーモア溢れる珍解答(失礼) 歯に衣着せぬ物言いなのですが、不思議と嫌な感じが全然なく、思わず噴...続きを読む
  • それでもこの世は悪くなかった
    とても強く逞しく、清々とした人柄だなと。
    この本を読んでからニュースを見たら現代人はなんてくだらない事でぎゃあぎゃあ喚いているのか…という気持ちにさせられました。
    何でも経験してこそわかる。一度きりの人生、止まらずに色んな事を経験していこうと前向きにさせてくれました!
  • 人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか ~女二人の手紙のやりとり~
    小島慶子さんと佐藤愛子先生の往復書簡。最後には対談も載っている。
    佐藤愛子先生のどっしりとした感じに、悩みなど対したことではないかもしれないと思わされる。小島さんが意外ととても真面目で繊細でもあり、大変なんだなと改めて思った。