佐藤愛子のレビュー一覧

  • 上機嫌の本
    2017 第1版
    戦争という激動の混乱の中を生き抜いてきた、大正12年生まれの痛快エッセイ。二度の離婚を経て物書きとして生計を立てるようになり、友達、家族に呆れられようと世間の逆風を受けようと、良妻賢母の価値観よりも自らの感性を恃み言うべきと思ったことを言う、すべきと感じたことをする。
    どんな人間も...続きを読む
  • ああ面白かったと言って死にたい 98歳 愛子の箴言集
    41才を過ぎてから、体力的な衰えを感じていて、以前に比べて死というものを意識するようになりました。

    そんな時に読む、ある意味、破天荒な生き方をされてきた佐藤愛子さんのメッセージ、”自分は自分の考えで生きれば良い”ということを再認識できました。

    わたしも「ああ、おもしろかった」って思いながら、人生...続きを読む
  • 不運は面白い 幸福は退屈だ
    2度の結婚をし、債権者にも追われる波瀾万丈な日々を過ごしたという著者は、90歳を過ぎても今だ意気軒昂に、数々のエッセイ等を刊行している。
    そんな著者の、小説やエッセイから抜粋した「人生のエキス」が満載された、ほぼ20年前の書を再読。
    以下、いくつかを抜粋。
    「われわれは欲望の満足に対して謙虚さを失っ...続きを読む
  • 増補版 九十歳。何がめでたい
    いやあ、こういう90歳の方がたくさんいるなら高齢化社会も悪くない!って思うくらいスカッとズバッとしててすき!
    お話してみたいとも思うけど、たぶん話したところで一刀両断されてしまうこと間違いなし。笑
    文庫本は、老眼でも読めそうな字の大きさにしているのもおもしろい。笑
    元気出ました!
    もう半分死んどるよ...続きを読む
  • ああ面白かったと言って死にたい 98歳 愛子の箴言集
    『上機嫌で憤怒する
     まことに人間万事塞翁が馬だ。加福はあざなう縄の如しだ。不幸な結婚は私を作家にしてくれた。借金は金への執着から私を解き放ってくれた。
    思うに任せぬ現実に突き当たることによって、私の価値観は少しずつ変わって行った。おそらく生きようとする私の本能が私をそうさせたのだろう。私はいつで上...続きを読む
  • 幸福とは何ぞや 増補新版
    人生ずっと修行だなって思った。
    それでも、自分が仕事を引退した後どう生きていくかって人生の集大成になると思っている。
    そこに向けて、今、自分がどう生きていくかを考えて日々行動していきたいと思った。
    人生行き詰まったときは?
    というのに、どうすればいいというのはないけれど、いつもどうにか突破できてます...続きを読む
  • それでもこの世は悪くなかった
    あっさりした性格で読んでて気持ちよかった

    でも考え方が違うところは違うかなあ
    おばあちゃんが生きてたら
    こんな感じで返されてたのかな
    (立ち会い出産についてとか)

    瀬戸内寂聴さんへのくだり面白かった!
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談
    アドバイスが本当に役に立たなくて笑いました!
    でも当たり障りのない、ありきたりなアドバイスよりは気持ちが良い気がします。
    「もう手遅れ」「あなた何言ってんの?」のような言葉も、佐藤愛子さんからだと思えば温かみがあります。
  • 増補版 九十歳。何がめでたい
    90歳を過ぎて隔週連載のエッセイを書けるとはなんて素晴らしい!ヤケクソの力で脳細胞を働かせて錆はいくらか削れてなくなったと書かれているが、こんなにおもしろおかしく日々のことを書くというのは日頃から頭をフル回転させていないととても出来ないことだろう。
    私なんてここに感想を残すだけでも頭を悩ませるのに…...続きを読む
  • 気がつけば、終着駅
    かっこいい。物事をシンプルに考えられるのは簡単そうに聞こえて難しいけど、こんなふうに考えて生きれたら自分も周りも楽なのかも。
  • 増補版 九十歳。何がめでたい
    面白かった。好き放題言いたい放題のエッセイが、こんなにウケるなんて、さすが佐藤愛子。年取るって、大変だけど楽しそうです♪
  • 私の遺言
    出だしを読んで あれ?再読かしら?と思ったのですが
    初めてでした。
    他の本にも書いてあった内容の霊現象でした。

    著者は 北海道に別荘を入手してから
    多数の怪奇現象に見舞われtいた。
    その度に 専門の人に来てもらったりして
    除霊など や お祓いの方法とかを行った。

    が そのかいもなく 悪化していく...続きを読む
  • 増補版 九十歳。何がめでたい
    ベストセラーエッセイの増補版が出たとのことで手に取ってみた。あたしは佐藤愛子氏の半分以下の年齢だが、それでも共感できるところが多くて楽しめた。
    自分がしていることは昔から変わらないのに、時代が変わったせいで、周りの顔色ばかり見て言いたいことが言えなくなっているためか、褒められることが不思議と仰るとこ...続きを読む
  • 人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか ~女二人の手紙のやりとり~
    小島慶子さんのめんどくさいところが佐藤愛子さんにかかると分析と説得がみごとに決まり、マイナスとマイナスの感情がプラスになる奇跡の往復書簡。
  • 役に立たない人生相談2 好きなようにやればいい。
    快刀乱麻の回答に、笑いました。
    バッサバッサと切り倒しているようで、質問者への愛が感じられます。

    70歳男性からの《どの女性と結婚するか、決めかねています》

    14歳女子中学生からの《賞味期限をせせら笑う祖母をなんとかしたい》

    等。

    中でも、大笑いしたのが、
    55歳女性、主婦の《夫のブーメラン...続きを読む
  • 人生は美しいことだけ憶えていればいい
    言いたいことを言い、やりたいことをやる人生は、気兼ねなくて、楽しかろ。そんな著者でさえ、腰がひけた、澤田美喜の言葉。人生は美しいことだけ憶えていればいい、これがタイトルになっている。
  • 気がつけば、終着駅
    すごいな、佐藤愛子さん。
    50年以上も前から、『悪妻と言う言葉があるのに、悪夫がないのはおかしい』『離婚は恥ずかしがる様なことじゃない』などなど、
    ようやく最近世の中が辿り着いた価値観に、そんな昔から気がついていたのね。
    生きていくのは苦しくて当たり前と言い放つ愛子さん。
    楽しくなければ人生じゃない...続きを読む
  • 老い力
    202101/老いや死等についてのエッセイを年代順に集めた一冊。今の時代にはそぐわないものや勿論自分の考えと違うものも多々あるけど、佐藤愛子らしい語り口・エピソードで、楽しく読めた。ただ、当時の表現や作者の原文を優先しているのだろうけど、『(P.29)~違和感を感じたのである。』のような文章は直し入...続きを読む
  • 気がつけば、終着駅
    人生は理不尽な事か当たり前、近頃の子は思い通りになりすぎてる。耳の痛い話だが、育ちあがった子供達を見ていると、この本を読ませて、我慢は当たり前なんだと、気づいて欲しい。
  • 老い力
    佐藤愛子の本は他にも読んだ。
    後書きを見ると今まで吠えてこられたのを「失礼?」まとめて本にしたみたい。
    50代、60代〜80代現在
    大正12年生まれ、立派なシニアとしての意見。

    一つ二つはなるほどと納得してたし
    造詣深いものがあるが
    こうまとめて読んでいくと、知ってるだけに
    お腹いっぱい感が満載。...続きを読む