乾ルカのレビュー一覧

  • 水底のスピカ
    良い、好き。北海道の高校という舞台設定がピッタリのひんやりとした青春小説。札幌にある中堅どころの高校に東京からの転校生、美令が現れる。容姿端麗、頭脳明晰、毅然としていてミステリアス。クラスの皆は近寄りがたくて遠巻きだが、和奈と更紗は徐々に美令に好意を持ち友人になる。どちらかといえば淡々としていてテン...続きを読む
  • 龍神の子どもたち
    主人公が、発言によって責任感が生まれるのが怖いと感じていたのが印象的

    初めは誰かの言葉を借りただけ
    きっかけは様々だけど、何かについて理由を知りたいと思うことで、みんな自分の言葉になっていく

    自分でたどり着いた言葉を発する登場人物は、場を動かす力があったと思う
    ただ強いだけでなく、相手を尊重する...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.01
    22/1/14 三人書房
    22/1/15 セリアス
    初めての乾石智子。シリーズの他の作品も読んでみたい
    22/1/16 コラムいろいろ
    22/6/23 108の妻
    22/11/18 フォトジェニック
    vol.7の『ファインダー越しの、』の前日譚。順番逆で読んでしまったけど、みらいの「好きなものは撮り...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.05
    22/7/6 世界の望む静謐
    犯人に感情移入すると辛い
    22/7/7 我輩は犯人である
    犯人がとてもかわいかった
    22/7/7 悪魔の橋
    23/10/27ナルマーン年代記 小瓶の魔族
    初廣島玲子さん読みやすい文体
    アラビアンナイトみたい
  • 紙魚の手帖Vol.02
    22/1/20 コラム
    22/4/12 沈黙のねうち
    言葉を失うってどういう気持ちなんだろう
    22/4/12 コラム
    22/10/13 羅馬ジェラート
    小市民シリーズを読み終え、やっと読めた
    小山内さんまたまた美味しく食べられず
  • 紙魚の手帖Vol.07
    22/10/15 ルナティック・レトリーバー
    パイプの形状がよくわからないが、ストーリーは面白かった
    選評も面白い
    22/10/18〜20 ファインダー越しの、
    これからこの2人はどうなるのかな
  • 紙魚の手帖Vol.03
    22/2/16 誰が配ったっけ?
    22/2/16 運命女神の指
    オーリエラント2作目 年表も面白い
    22/2/17 私の性自認は攻撃ヘリ
    すごい作品だったけど、SF読み慣れてなくて難しい
  • 紙魚の手帖Vol.04
    22/4/12 コラム
    22/6/30 流浪の月特集
    本編を聴き終えたのでやっと。救いの短編だった
    22/6/30 ハンブルパピー
    23/6/15 神の光 vol.11と対?
  • 紙魚の手帖Vol.05
    倒叙ミステリ特集。どれも面白かったけど、石持浅海さんの『五線紙上の殺意』が得に好み。
    『吾輩は犯人である』も他では見ないタイプ!猫かわいいし、短編として上手くできてるし面白かった。
  • 明日の僕に風が吹く
    中学のときのある出来事がきっかけで目指していた目標も持てなくなり、家に引きこもって外に出ない生活をするようになった主人公の川嶋有人は、離島で医者をやっている叔父の雅彦の計らいで、北海道の島にある高校に通うようになる。
    離島での仲間との生活や、離島の人々との関わりの中で一度閉ざした心がだんだんと開かれ...続きを読む
  • 水底のスピカ
    登場人物のほとんどにどこか共感できてしまうところがあり、学生時代とはこういうものだったかもなと懐かしくなった。そういう意味でただのキャラクターで終わらせない造形の厚みが、展開の奥行きにもつながってのめり込んでしまった。読後感も素晴らしかった。
  • わたしの忘れ物
    自己肯定感が極端に低い中辻恵麻が、大学の学生課のユウキさんから紹介された忘れものセンターの期間限定のアルバイト。いろんな人がそれぞれの人生を抱えて、忘れものセンターを訪れる。それを水樹さんと橋野さんと一緒に謎を解明していく中で、恵麻自身のことが少しずつ明らかになるのだけれど、何となく感じ続けていた違...続きを読む
  • 明日の僕に風が吹く
    自分が目標にしていたものに手が届かないかもしれないとき、孤独で不安であきらめたくなる。
    でもいつか自分を取り戻して動き出せる日がくるよと励まされるようなそんなお話。
    読み返したくなる。
  • 願いながら、祈りながら
    あくまでも私の解釈となりますが。

    生田羽中学校の生徒5人、+人生負け組新任教師の心の苦悩から『星』を見つけ出す小さな物語。

    何も無い田舎。だけど
    『生田羽は星を見つけやすい環境にあります。』

    各生徒たちの悩みがリアルで、本当に幼い頃の自分も同じ感情を抱いていたような気がして当初の気持ちが蘇りま...続きを読む
  • 森に願いを
    人と比べてしまい、自分のことが見失ってしまいそうになるときに読みたい一冊。
    全ての話が人間の醜くて、目を逸らしたくなる自分の姿と重なる。森番の青年の言葉は、救いの言葉ではなく、人を立ち上がりやすくする言葉選びがとても染みる。そして立ち上がるのは自分の意志だと気付かされる。
    “生きなさい、そうしなけれ...続きを読む
  • 奇縁七景
    前半は、表紙の絵からは想像できないような、出てくる人物に嫌悪感を抱くような話が多く、ざまあみろと思えます。後半は、心温まるというか不思議で美しい話。それが1冊に詰まっていて飽きません。

    最後の話に、それまでの話の人物がちょこちょこ出てくるのも好みでした。

    解説が朱川湊人さんなのもなんだか納得。
  • てふてふ荘へようこそ
    各部屋の地縛霊とのやり取り。最後はそう来たかと思わせる組み合わせ。そして大家さんの昇天。寮のような人と人とのつながりの濃さがある。なぜ撞球の的玉が明かされ、伏線回収がなされる。
    TVクルーのくだりは爆笑もの。
  • 紙魚の手帖Vol.01
    近藤史恵さんのパ・マルシリーズは、コロナ禍のパ・マルを描いた、今を感じる作品。今回は志村さんが主役かな?
    蝉かえるで数々の賞を受賞した、櫻田智也さんのエリサワシリーズは相変わらず丁寧な表現で、狩猟について何も知らない私でも、情景を思い浮かべつつ、なるほどなるほど…と細かい知識を得ることができた。ただ...続きを読む
  • ミツハの一族

    読み応えがある

    描写がわかりやすく、美しく、イメージしやすい。時代設定は少し古いが読みやすく、ページをめくる手が止まらなかった。
  • 紙魚の手帖Vol.01
    こちらは、創刊第1号に敬意を表して購入。
    今月は財布のひもがゆるゆる。
    なんといっても、ビストロ・パ・マルの最新作が読めるのが楽しみ♪