荻原規子のレビュー一覧

  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
    表紙が真響ちゃん!
    外伝まで一気に読めて本当によかった。

    今までになかった泉水子ちゃん以外の視点で
    世界もまたかわってみえる。
    あんなに人生を主人公で生きてきた真響ちゃんが
    きょうだい以外を守る決意をさせるその過程。
    気持ちの小さな動きが描かれているのがお見事。

    本編では本当にじれったくみえてい...続きを読む
  • RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日
    「来いって言えよ。行くから。」
    「俺が必要だっていえよ。」

    悲鳴あげるわこんなん
    かっこよすぎて涙出る。
    あんなに可愛くなかった深行が、
    思わず気持ちを漏らすところまで、
    じわじわと、ちょっとずつ違和感なく語られていくのが
    本当に本当にお見事。

    姫神として覚醒する泉水子ちゃん、
    自分の気持ちを自...続きを読む
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧
    1巻は壮大なプロローグな感じで、
    正直あまり引き込まれなかったのに、
    1巻のラストから2巻までで完全に心を掴まれた。

    うじうじしている泉水子が好きじゃなかったのに、
    卑屈で嫌な奴な深行が好きじゃなかったのに、
    変わっていこうとする泉水子も
    もがいて成長していく深行も好きになってしまった。

    これは...続きを読む
  • 西の善き魔女8 真昼の星迷走
    とうとう最後の巻。やっぱりこの二人の話で終わるのねって表紙を見て思ったのだけれど、ことはそんなに簡単ではなくって、二人でほのぼのと終わるわけもなく、女王候補とその配偶者としての資質を確かめられることになる。ってことは、ディー博士もこんな風な試練を受けて、同じような知識を得ていたのかしら。でも、女王候...続きを読む
  • 西の善き魔女7 銀の鳥 プラチナの鳥
    フィリエル達が南に行っている間に、東に旅立ったアデイルが主人公の巻。フィリエルも魅力的だけど、アデイルはもっと好き。冷静に立ち回る印象があったのだけれど、意外に衝動的に動くし、大人びているところと、幼い部分が同居していて、可愛いくって、ヴィンセントとのコンビでの会話が楽しい。星女神をめぐる神話につい...続きを読む
  • 西の善き魔女6 金の糸紡げば
    番外編で、フィリエルの子ども時代。ルーンがセラフィールドにやってきた頃の話。本編を読んで、それぞれの登場人物の背景を知ってしまっているので、ついつい、気にしてしまうけれど、それも計算の上で、シリーズのこの位置で書いているのだと思う。フィリエルって、芯が強いけどおとなしい印象があったんだけど、ちょっと...続きを読む
  • 西の善き魔女5 闇の左手
    何をどう書いたらネタバレにならないか困るくらいの展開。物語をここで終わらせてもいいんじゃないの?って言うくらい色んなことがあって、この世界の成り立ちや女王の役割についても新事実が判明して、さらに3巻残っている。何が起きてもおかしくない状況。ところで、どうして「闇の左手」なんだろう。
  • 西の善き魔女3 薔薇の名前
    いよいよ陰謀渦巻く王宮へ。にも関わらずフィリエルのマイペースは変わらない。この後、物語がどちらに進むのか、目が離せない。おまけの短編は、ユーシス達が学生時代の話。仮装舞踏会で作者が目一杯遊んでいるのが楽しかった。
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
    本編で深行と泉水子の恋の進展に身悶えした人は絶対読むべき!!
    短編の深行視点で進む話はもーー身悶えもの。
    あんなポヤポヤした泉水子ちゃんを見てたら色んな意味で深行は心配にもなるしいじめたくもなる…
    氷の靴ガラスの靴と言う中編は真響視点だけど完全に公式続編だろ!
    と、思わずにはいられない。
    本編でも思...続きを読む
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
    久しぶりのRDG。深行目線と真響目線のお話たち。いつもの泉水子も健在で彼らの世界にすんなりと入れた。同じ教室で話してるような聞いてるだけのような、それが楽しい。
  • RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴
    みゆきの覚悟、それを知るまゆら、みゆきを信頼する主人公、そして試そうとする人びと。本当に読みごたえがあり、良かったです。
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード
    予想通り? だけど面白い。
    あー、怖かった。
    何々に何々を科学的にアレさせるというのは、たまらない。
  • 白鳥異伝[下]
    前作に続いて、とても良かったです。
    こんなに長い物語を、しっかりと作り上げてしまうのがすごいと思います。(デビュー後2作目で…)
    遠子も、小倶那も、菅流も、みんな健気で…。
    救われてよかったなと。
    元ネタのヤマトタケルの話を真面目に読んでみたくなりました。
    三作目、さいごの勾玉の行方がとても気になり...続きを読む
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと
    最後の締め方がやや尻切れトンボ的な印象を受けたものの、全体として非常に独創性があり、かつ読みやすく、楽しいシリーズでした。
    男女年齢を問わず受け入れられると思いますが、若い頃に読んだ人には記紀の知識を仕入れてから再読することを勧めたい。
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧
    一巻と同じく簡明な文章で話をてきぱき展開していくようすがとても心地良い
    描写と共に構成の大切さが良くわかる名品
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女
    シリーズの着地点見える大きな分岐点の一冊
    どこをとってもけなしようがない
    各キャラクタ造形もお話運びも描写も完璧
    ただ内容に関係ないが
    現役高校生が「士農工商」を江戸時代の身分制度として使っているのは少し違和感あるかも
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと
    強引に現代を舞台にしながらファンタジーな主人公を配することで
    少女小説として実に上手く出来上がった作品
    作品構造自体が特殊なのでとても他では真似しがたい奇策
    でなく奇作であり
    そういうところが大変面白いのだが
    『西の善き魔女』と比べても
    持ち味を充分に発揮できたともいえる
    お行儀良すぎなのがやや商業...続きを読む
  • RDG レッドデータガール はじめてのお使い
    全6巻再読
    最後が駆け足ぎみで世界遺産だとか姫神などの諸設定が消化不良のようではあるが
    『西の善き魔女』の「迷走」に比べれば明らかに評価できる
    なんといっても現代のライトノベルとしても少女小説として
    違和感なく描き切られているのが大変価値ある一品

    2013/11/7
    多くない文章量で流石の表現力
    ...続きを読む
  • RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと
    学園祭でついに力を自覚した泉水子
    選んだ道は、陰陽師である高柳を前面に出し
    自分は後ろに控えること

    山伏、陰陽師、忍者、神霊。そして姫神
    彼らは人類を滅亡から救う事ができるのか

    泉水子と深行の成長
    今後の彼等に希望を持てる終わり方でよかった!
    番外編も楽しみ♪
  • 西の善き魔女5 闇の左手
    とりあえず完結なのかー。
    すごい面白かった。
    この世界の始まりが面白く壮大でなるほどとーいう感じだった。
    それぞれがそれぞれを想い合い、答えを出し動いていく様が爽快だった。