西澤保彦のレビュー一覧

  • 方舟(はこぶね)は冬の国へ
    カメラと盗聴器の仕掛けられた別荘で、初めて会う女性を妻として、
    少女を娘として一ヶ月暮らすことを条件に大金を提示されたカズト。


    唐突に始まる生活に不自然さと緊張を覚える一方で、それ以上の違和感に、
    徐々に気づくカズト。
    一方ほんの少しずつ親密になりはじめた妻・ヒロコと、
    なぜかテレパシーで会話も...続きを読む
  • ソフトタッチ・オペレーション 神麻嗣子の超能力事件簿
    超能力犯罪を取り締まるチョーモンインシリーズ第八弾。


    相変わらずの不思議なロジックの世界ではあるのですが。

    個人的に一番のお気に入りはタイトルにもなっている中篇「ソフトタッチ・オペレーション」。

    氏のジェンダーらしい作風が全面に出ていてお勧めです。
  • 黒の貴婦人
    タック&タカチ・シリーズ

    『招かれざる死者』
    嫌いなタイプの男のパーティーに顔を出したタカチとウサコ。隣の部屋の前を通らずに部屋に入るような指示の裏に隠された秘密。インターホンを鳴らし刺された女性。

    『黒の貴婦人』
    限定6食の鯖寿司を食べるために通う謎の「白の貴婦人」。内通者がいると疑うボアン。...続きを読む
  • スコッチ・ゲーム
    高校三年の冬。
    高瀬千帆は、千鳥足で寮に帰る道を歩いていた。
    夜道の暗い道を歩いてると寮のほうに赤色灯が・・・。
    寮の周りの人だかりを掻き分ける千帆には、ルームメイトの恵の事が脳裏に浮かび上がる。
    警察の静止を振り切り駆けつけると、部屋には赤い海が広がっていた・・・。
    恵は死んだのだった。...続きを読む
  • 死者は黄泉が得る
    迷い込んだ者を殺し仲間にしていく死者のファミリー。一人の女を仲間にしたことから崩壊へ。
    過去に起きた連続殺人事件。死者たちの中にいる事件の関係者。

     2009年5月11日初読
  • 方舟(はこぶね)は冬の国へ
    五月の連休が終った頃はローワークに仕事を探しに来ていた十和人(つなしかずと)は、失業をしていた。
    帰り道にオリエント・リサーチ(民間の調査会社)の調査員と名乗る男に話しかけられた。
    「ある場所に一ヶ月くらいの間滞在して欲しい」と依頼されたのだ。
    多少不自由な思いをさせられる事は聞いたのだが、支...続きを読む
  • 夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿
    人を殺すことが、こんなにも、おもしろいとは思ってもみなかった—。能解警部の部下・奈蔵渉は警察官でありながら、連続殺人鬼。自己の狂気を冷徹に見つめながら犯行を続ける奈蔵の、究極の目標は誰なのか?複雑巧緻なトリックをちりばめた驚愕のサイコミステリ。大人気の「神麻嗣子シリーズ」番外編。

    「超...続きを読む
  • 人格転移の殺人
    全てが謎(ってか解析不能?)に包まれた「人格転移装置」が存在する時点で
    もうドップリと世界に嵌ってしまいます…
    好きなんだなぁ、こんな話が…文句無くオモロイ!
  • 夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿
    チョーモンインシリーズの番外編。


    視点を変えるとこんなにもハードな作品に仕上がるのか?と驚いた一冊。

    と同時に本編にどんな影響がと、期待が膨らんだ作品。
  • 黒の貴婦人
    鯖寿司がおいしそうでした!ステーキや温野菜サラダやスパゲティも描写が濃くて、思わず空腹になりました。タカチとウサコの関係がよく分かりません。
  • 新装版 七回死んだ男
    設定の面白さ、語り口の軽快さ、それぞれのキャラクターが立っていることが魅力的。

    語り手の主人公は、ランダムで、ある一日を九回反復してしまう体質の持ち主。
    その体質ゆえ、高校生ながらに達観している部分があり大人びてみられがちだと自分で語っているが、
    祖父との酒盛り&大嘔吐のオリジナル周がイヤすぎて、...続きを読む
  • 新装版 七回死んだ男
    同じ1日を9回繰り返してしまう日がランダムで訪れる主人公の話
    ややコメディに書かれているし嫌な表現は無かったのでとても読みやすかった
    結末もびっくりで面白かったです
  • 新装版 七回死んだ男
    反復の性質を活かしてオリジナルの日から出来事を変えることもできるけれど、オリジナルの日と同じになるよう強制力も働く。何でもありというわけではなく一定のルールのもとで繰り返していく様子が面白かった。
  • 新装版 七回死んだ男
    SF本格ミステリー読みました。
    祖父の死を回避するため何度も同じ日を繰り返す少年が奮闘して、全ての疑問が一気に解けていく結末は、かなり驚愕しました。
    鮮やかな伏線回収で、凄かったです。
  • 黄金色の祈り
    そこそこブラスバンドで金管をこなせる器用な主人公。後輩の面倒見もよく、次に部長になるのは自分と思っていたが、部長に選ばれたのはユタカだった。。。
    後味が悪い嫌ミス。初めて読んだのは学生の頃で、自分が思っている自分像が人からは全く異なる認識されていることが往々に有りそうで怖さすら覚えた記憶がある。
    ...続きを読む
  • 人格転移の殺人
    とても面白かった。
    6人ではなく7人で転移して、紛れ込んでいる綾子が犯人なんだろうなぁ、
    とは思ったものの、
    ロジカルに(アランの人格がアランの体を殺す訳がない)解くことができなかったのが悔しい。
    また、ジャクリーンの体だけ傷つけないように、と気を付けていたことから、
    最後の着地先の体までロジカルに...続きを読む
  • 自薦 THE どんでん返し
    6名の作家さん自らが推す、どんでん返し小説の決定版!短編小説ながら何れも濃ゆい内容で仲々楽しめる小説本だと思います。
    どんでん返しのイメージで読むと多少違う感じがするがある意味、どんでん返しだと思います。
    スラスラと読めて大変面白い仕上がりです。
    著名な作家さんの小説がこの一冊で読めるので大変お得だ...続きを読む
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?
    よくオススメに出てくるので観てみた。
    真相には、オオオっとなりました。
    学校(ファシリティ)には、10~12歳の6人の生徒がいるが、ここに来る直前の記憶がないという設定。
    なんで学校がファシリティと呼ばれてるのか、ワークショップと呼ばれる謎の実習、異様に柔らかく薄味な食べ物、新入生を迎え入れる時に感...続きを読む
  • 新装版 七回死んだ男
    伏線回収が上手い!!!
    キャラクターも個性的で読んでて飽きない!でも、さすがにみんな癖強すぎない?って感じ笑
    割とコミカルなところが多かったかな。
    主人公の冷静なツッコミが面白い!
    最後に全部綺麗に伏線回収してくれてもう拍手。

  • 新装版 七回死んだ男
    タイムリープを7回繰り返してしまう青年が祖父の死を防ぐために奮闘していく物語。
    タイムリープ物はどうしても「なんでもあり」感が強いので、納得感があるかどうかがわかりにくい印象だったが、論理的でしっかりとしているので読みやすかったです。
    必死に死を止めていくという作風ではあるが、ギャク調でありコミカル...続きを読む