西澤保彦のレビュー一覧

  • 新装版 瞬間移動死体
    超能力を題材とした本格ミステリ。
    超能力なのに本格って言っていいのか知りませんが、そういう風に言われているし、実際読んでもそんな感じ。
    コメディ的でもあり、非常に下らないけと、楽しく読める作品。
  • 人格転移の殺人
    SF的設定に目を奪われがちだが、実際には見事な論理展開によるミステリであることがわかる。
    それでいて、SFにもミステリにも留まらないところがこの作品のすごいところ。
  • 仔羊たちの聖夜
    内容(「BOOK」データベースより)
    クリスマスイヴの夜、一人の女がマンション最上階から転落死した。偶然、現場に遭遇した匠と高瀬。状況は自殺だが結婚式を控えた彼女に動機はなかった。ならば殺人か?事件を調べる二人は五年前にも同じ場所での高校生の飛び降り自殺を知る。一年後、三たび事件が。今度は二人の親し...続きを読む
  • 彼女はもういない
    ラストの衝撃度にびっくり。思わず声が出ました。
    うーん、結局お金で買えないものがあるってことでしょうか。
    美人の警視が登場してくると、一気にありきたり感が出てきてしまうものの、それを差し引いても、この著者の別の本も読んでみたいです。
    グロテスクで、人に薦めにくいものではありますが
    面白さは間違いない...続きを読む
  • 夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿
    「チョーモンイン」シリーズの中でも、これは異色なんじゃないかな。
    こういう話は大好き!
    「チョーモンイン」は五つ星を付けるほどの深さがないんだけど、これは深い。
    不思議さ加減が程よくて、ミステリー加減も程よくて。
    こういう本に出合うと、この本に合うために本を読み続けてるんだと思う。
  • モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵
    シリーズキャラ夢の共演。いつもの西澤節(いろんな意味で)が堪能できるので、文庫書き下ろしということもあってお得に楽しめた。
  • 解体諸因
    ミステリーオムニバス。
    全て身体のパーツがミステリの主な所になっています。

    一つ一つのオムニバスを読んで
    一つ一つにふむふむと思いながら
    最後のアレに度肝を抜かれました。

    さすがは西澤保彦!
    な1冊。
    ボアン先輩シリーズがそんなに好きじゃなくても
    (むしろ知らなくても)短編なので...続きを読む
  • 新装版 瞬間移動死体
    主人公にひどく親近感がわいて仕方ない作品だった。前半だけでもう自分には忘れられない作品。これまで物語に触れてきて、親近感を覚えたキャラはいくつか存在するが、その中でもトップ3に入るレベル。
    さらには、主人公の嗜好が自分と似ているだけでなく、真相まで自分の嗜好ど真ん中だった。

    もう好きと言わざるをえ...続きを読む
  • 死者は黄泉が得る
    時間は遡ってるのではなく普通に進んでいたのか…なるほど気持よくやられた。ラストは一見、えっなんだこのハッピーエンドはって感じなんだけどこれ整合性ついてる?

    屋敷の最初の死者であるミシェル・ラドナーが蘇った時、ピザ屋の配達人(スザンヌ・セクストン)のIDかなにかを持っていてミシェルはスザンヌになった...続きを読む
  • 殺意の集う夜
    まさにやられた!って感じ。

    斜め上だった。まさか…だとは…。最初から騙されてたわけかぁ…w

    矛盾みたいなとこはあるけど、それも含めて、個人的にはあり!良い感じに騙された!
  • 新装版 瞬間移動死体
    期待が高かっただけにもう一つ惜しいというのが正直な感想。
    登場人物の背景や能力の説明にページが割かれすぎな感もあり、事件に本格的に足を踏み入れるのが少し遅い。
    解決編は意外性こそ大きいのだが納得かと言われると微妙。たぶん、被害者は全くの勘違いで401号室に入った、つまり直接的には登場人物らとは結局な...続きを読む
  • 仔羊たちの聖夜
    タック&タカチシリーズ第三弾。
    イヴに起こる3つの事件…不可解な謎…本当に自殺なのか?それとも他殺なのか?その謎にタック、タカチ、ボアン先輩、ウサコが挑む。
    真相が解明された時の後味の悪さというか悲しい結末にいつも心が痛くなる。
    この四人がどういうに成長していくのかが気になるのでこのシリーズ読み続け...続きを読む
  • 彼女はもういない
    思ってたよりはグロくない感じだった。

    終盤にはなんとなく動機がわかってしまったけど、最後の驚愕の事実までは気付けなかった。タイトルはそういうことだったのか…という感じ。面白かった。
  • 依存
    タック・タカチシリーズ初読みが、この『依存』でした。
    予習なしで読み、そこからシリーズを買い始めたから購買意欲を湧き出させる何かはあったと思うけど、シリーズの他のを読むと毛質は違うと思う。

    語り手であるウサコというキャラクターがまず魅力的だった。
    特質なといっていい仲間の中にいる彼女の平凡さ、それ...続きを読む
  • 彼女はもういない
    去年のビブリオバトル・首都決戦を見て、プレゼンがよかったので読んでみた。

    最後の最後でひっくり返った。読書慣れしてない人間には強烈すぎた。
  • 完全無欠の名探偵
    本作品における探偵役のみはるは自らは全く推理しない。みはると語る人物が勝手に自分で推理しながら謎を解くだけである。まさに触媒探偵と呼ぶべき存在である。SF的設定がしっかりしており、高知の方言を使ったりとユーモアにも富んでいる。ひとつひとつの謎は個別に解決しながらもそれらはみごとに結びついていき最後に...続きを読む
  • 彼女はもういない
    文句なしの星5つ。R-18の文字とタイトル、表紙に惹かれて購入。やり場のない苛立ちや怒りを上手く書き切っていると思う。犯行シーンもリアルで、なおかつグロテスク。ただ、主人公の最後の代償はあまりに大きかった。
  • 殺意の集う夜
    伏線の妙から、パズラーとしても最高だが、何と言っても、動機の馬鹿らしさ(爆笑必至)と奇妙な場面設定。このナンセンスさがツボにはまった。強烈なオリジナリティ。ただ叙述トリックは蛇足か。
  • 収穫祭(上)
    これはおもしろかった。途中ちょっと性描写がアレでもんもんとして読み進めるのに時間がかかりましたけど、内容は陰惨でいてなんか青春の青臭さもあってとにかく「きな臭い」です。そこがけっこうツボでしたけど。
    つか僕はあれです、実は日本の未解決事件とか陰惨な過去の事件にすごい興味があっていろいろ調べてたことが...続きを読む
  • 殺意の集う夜
    好きなんです。西澤先生のこういう作品も好きなんです。

    どんでん返しに、伏線、物語の展開、満足いくものなんですが、なぜか腑に落ちない。設定によって登場人物が都合よく踊らされてる感じがする。設定設定しすぎてるとこに、このもやもや感があるのだろうか。