西澤保彦のレビュー一覧

  • 彼女が死んだ夜
    今読むには少し古い物語だとは思いますが、それでも私はこの物語に心を掴まれました!
    このミステリーはほんとに素晴らしいと思います!!

    ミステリーでは当たり前な展開、今まででてきた登場人物の中に犯人はいて、犯行に関わっている人もいて、少しずつ真実が分かっていくはずなんです。
    少しずつ真実がわかっている...続きを読む
  • 新装版 七回死んだ男
    面白かった!

    正直ミステリーでSFが絡むとルールが曖昧でスッキリしない事が多いので好きじゃなかったけど、本作は設定もちゃんとしてるし伏線回収も見事だったのでめちゃくちゃ面白かった。

    最近流行りの特殊設定ミステリーだと思ったけど、一番の驚きはこれが30年近く前の本だと言う事。
  • 新装版 七回死んだ男
    高校生の大場久太郎は物心がついた頃に、自身がある特殊体質であることに気づく。それは「反復落とし穴」という全く同じ日が九回も繰り返されるというなんとも奇天烈なもので、夜中の十二時から翌十二時までを九回繰り返し、そこではじめて本当の翌日が訪れる。そんな特殊体質を持つ久太郎はあるとき資産家である祖父の新年...続きを読む
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?
    序盤からなんとなく少し不気味な雰囲気が流れ、独特の世界観が展開される。〈学校(ファリシティ)〉と呼ばれる謎の施設の正体を解き明かしていくことを中心にして物語が進む。二転三転する物語の様相にすぐに引き込まれた。ラストのどんでん返しは本当にすごい。真相が多少SFチックに感じてしまう人はいるかもしれないが...続きを読む
  • 新装版 七回死んだ男
    文句なしの面白さ
    仕掛けがとても良く出来ているし、内容もポップな感じで文章も読みやすい。
    真相の予測はしたけど、はずれた
    タイトルの意味も、読んだ後なら納得
    伏線も堂々と書いてあって、かなりフェアだと思う

    トリックを成立させるための設定がいくつかあるけど、その設定同士にも因果関係があって、無理とか...続きを読む
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?
    不気味な文章が特徴的。個性的な登場人物と違和感のある環境から、自分で推理しながら読めて面白いです。
    設定が約束のネバーランドに似ているところもあって、約ネバ好きとしてはめちゃくちゃワクワクしながら読めました!
    とにかく面白かったです!文章も読みやすいですし、特に中盤から展開に勢いが乗ってゾクゾクしま...続きを読む
  • 新装版 七回死んだ男
    面白かった。
    1日を何回もリセットしてしまうという有り得ない話なのに繰り返す毎に当然のように感じ、段々と違和感なく受け入れてしまう旨さがある。しかも読み飽きさせない文章と伏線回収も素晴らしかった。
  • 新装版 七回死んだ男
    言い回しや表現が独特で楽しかった。反復落とし穴の説明もしっかりされていてわかりやすかったし先の読めない展開も良かった。キャラクターも個性があって読んでて飽きなかった!後半にかけて伏線の回収がしっかりされているのも良い。
  • 新装版 七回死んだ男
    めっちゃ面白いになった!実験レポートを書かなければいけないのにそれを放ったらかしで一日で読んでしまった(は?)
    終始面白くてどんでん返しもしっかりして(見抜けなかったのは悔しい)いて良かった〜
    実は3人がタイムスリップしていてるというトンデモ理論を中盤から確信しながら読み進めてしまった笑
    けど、最後...続きを読む
  • 人格転移の殺人
    いや〜!おもしろい!その一言につきる。

    人格転移というSF設定とその中で巻き起こる殺人事件。どちらもハラハラ展開で、後半以降の展開はスピード感もあり一気に読んでしまった。

    人格転移という設定のため頭が混乱する部分が多々あるが、それを難なく乗り越えるくらいにはおもしろかった。

    特に、最後の最後に...続きを読む
  • 新装版 七回死んだ男
    タイトルからかなり読むのが難しそうなイメージがあった。たが、読み始めてから印象が全然違う。主人公とその周りの人たちはかなりシャレに富んでおり、ライトな掛け合いを楽しめる。ミステリ要素もしっかりあり、十分楽しめる内容になっている。タイトルで躊躇してしまっている人たちには絶対おすすめ。
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?
    なるほど、本書の帯に「ミステリが明らかになった後の衝撃・その後にある気持ちが湧き上がってくる」ということを書いてありその意味がよくわかった。

    物語の後半から一気に増すスピードと、読後にわかる細かな伏線。
    私は普段ミステリ小説はあまり読まないがなかなかにハマりそうな読後感だった。

    以降はネタバレに...続きを読む
  • 死者は黄泉が得る
     死者たちの世界―― 誰も寄り付かない辺境の屋敷にそれはあった。 生前の記憶をリセットして生ける屍として再生させる装置、それによって甦った屍は更なる仲間を求め生者を殺していく・・・。 一方死者の世界の隣町では不可解な連続殺人が起きていた、死後の世界と生前の世界が交わる時事件は驚愕の結末を迎える・・・...続きを読む
  • 自薦 THE どんでん返し
    綾辻行人、有栖川有栖、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、東川篤哉という、めちゃめちゃ豪華なミステリ作家たちによる短編集。
    ストーリーとして好きなのは有栖川有栖の作品、ミステリとして好きなのは西澤保彦の作品だった。
    収められている作品は、ミステリという枠にとらわれない作品ばかりだが、その著者の作風には見...続きを読む
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?
    奇妙な設定が綺麗に伏線として回収されている本。
    所々の違和感がしっかりと伏線になっているし、
    主人公に入り込むほど結末に驚嘆するだろう。
    おすすめ。
  • 帰ってきた腕貫探偵
    4編の連作短編集。うち3篇は何十年も前の事件の真相が解明されていくというもので面白かった。ただ今回はどの話も結構重め。
  • 必然という名の偶然
    腕貫探偵シリーズの番外編。
    前作のモラトリアムシアターを読んでから今作を読んだ方が私的には良かったのかも。
  • 依存
    読み終わってため息をつく程によかった。
    内容は重いがウサコの語り口調なのでとても読みやすい。
    短編ミステリのかき集めのようで全てが重なっていくのが気持ち良い。
    ラストシーンはもう良すぎて語彙がなくなるし、いろんな要素が詰まった作品でとても良かった。
  • 狂う
    最後にダブルの正体が奏絵だとわかるところで全て持っていかれた。またこの気分にさせられるとは。
    凌辱シーンは読みたくなくなるような描写だけれども、それでも惹き寄せられる読み応え。
    奏絵はきっと鳴沢を大切な仲間だと思っていただろうに、下らない妄執でこの結末は悲しいし切ない。
  • 仔羊たちの聖夜
    前作まで読んで期待高めで読んだがまたまた面白かった!
    親のエゴは意のない悪であり、けれでも結果として最悪を生むということを物語を通してひしひし感じた。
    タックとタカチの関係もまた素敵で読んでいてドキドキする。