竹本健治のレビュー一覧

  • 新装版 匣の中の失楽
    第4の奇書ともいわれる本書では、章をまたぐ度に「ん?今まで何の話を読んでたんだろ?」と訳がわからなくなる。そして、松山俊太郎氏の解説を読むと「あぁ、なるほど、うーん、でもまだよくわからん」となるが。。これはちょっと落ち着いて再読せねばなるまい。
  • 新装版 匣の中の失楽
    本編は講談社ノベルス版で読んでいたけど、小説はやっぱり文庫版サイズで統一したいという思いと、ノベルス版になかったサイドストーリー目当てで。サイドストーリーは本編の前日譚にあたるのかな。ナイルズとホランド、そして黒魔術師曳間の、現実と現実の狭間のお話。
  • 新装版 匣の中の失楽
    日本四番目の奇書?はたして。
    ミステリーマニアの仲間たちのなかで、奇妙な連続殺人が起こる。それは仲間の一人が書いた小説と酷似していて…。
    上記の情報は前もってわかっていて、それだけに本格推理物として読もうとすることはどうしてもできず。内容もミステリの部分よりも衒学的で奇をてらうような語りが心をつかん...続きを読む
  • 新装版 匣の中の失楽
    双葉文庫版を10年以上前に読んだきりですが、今回こちらに「匳の中の失楽」も併せて収録されるということで購入。久しぶりの再読になりました。
    この作家さんにしか出せない空気感みたいなのが濃厚に漂ってて良いですよね。あの章が変わる毎に襲い来る酩酊感を楽しみながら、今回も作品の中を漂ってきました。
  • 囲碁殺人事件
    囲碁を題材にしたミステリー。囲碁好きには結構良いかも。というか、コウの複雑なルール解説が途中で出て来たりとか、むしろ囲碁好きじゃないと読めないだろこれ。
    もう少し囲碁のルールについて勉強したくなる一冊。
  • キララ、探偵す。
    4- 

    ここ最近読んだ本の表紙がある特定の傾向に偏っているのだが(別名買うのがちょっと恥ずかしいシリーズ)、そこはご愛嬌。意図的に“片付けている”ようなものなので、どちらかと言えばあまり期待せずに読んでいたのだが、そんな中、本作は意外や面白かった。プロット、筋立て、キャラ造形と単純に上手い。ロボッ...続きを読む
  • トランプ殺人事件
    「私たちが無力感に苛まれ続ける限り、彼らは既に彼らではなく、私たちを含めた存在であるのです。なぜなら、分裂症とは、人間と人間とのあいだにおいてのみ存在する病気だから。彼らを理解し得ないならば、私自身も彼らと同じ場所に立っているに過ぎない。少なくとも病院という空間のなかでは、私は一人の患者でしかないの...続きを読む
  • 将棋殺人事件
    「大脳生理学。換言するならば、脳髄を相手どった探偵学。ー現代科学のあらゆる分野の最先端を武器として、人間にとっての最大の謎のひとつである大脳を覗きこみ、分け入り、その働きを細胞単位、分子単位にまで暴きたてようとする学問。けれどもそれは、脳髄が脳髄を探偵しようとする構図であるからには、最初から呪われた...続きを読む
  • 汎虚学研究会
    汎虚学研究会に所属する4人の男女が経験するホラーミステリー。
    幽霊ものと本格ものが混じってます。
    後半のお話はキャラものとしても全然問題ないよ的な作りで、寧ろマサムネとタジオの関係を詳しく知りたくてたまらないという。
    もちろん続編はあるよね。
  • 汎虚学研究会
    聖ミレイユ学園のダラダラしゃべるクラブ「汎虚学研究会」のマサムネ、タジオ、フクスケ、タマキが学内の事件を解決する短編集


    「闇のなかの赤い馬」
    密室のサンルームで焼死した神父と赤い馬の絵が消失した謎とは

    「開かずのドア」
    工作室の開かずの間で死んだ女生徒の幽霊を呪文を発して撃退する

    「世界征服...続きを読む
  • キララ、探偵す。
    主人公の周りには美女がよく集まる。
    よくある設定ですが、
    まぁ、単純に羨ましいですね…

    このメイドロイドを開発した研究所は
    ホント、ツボをおさえてますよね。

    次回作もあるみたいですし、
    今後のキララに期待してます!
  • 狂い咲く薔薇を君に~牧場智久の雑役~
    ウミヒト君が可愛いです。牧場君のクールすぎない探偵ぶりにライバル心を抱きつつなんか仲良しなのが楽しかった。ミステリーとしても読みやすく面白かったです。シリーズ他も読んでみようかな。
  • キララ、探偵す。
    おもしろい。ある意味、とってもツボをおさえた作品ですね。イラストからして(笑)イラストと後ろの解説だけで買っちゃいました。
    そして、予想通りのお話。予想以上ではなかったけれど、水準は、けっこう高い。

    まあ、ロボットが好きなので、ちょっと評価は甘くなりますね。

    しかし、こんなロボットが出てきたら、...続きを読む
  • トランプ殺人事件
    暗号がすごい!!
    竹本さん、あなたは天才です。
    こういうゆるいような緊迫しているような雰囲気がいいねえ。
  • 将棋殺人事件
    ゲーム三部作の第二弾。…文庫版の紹介に第一弾て書いてあるのは何なんだ(←騙された)。前半は様々なシチュエイションの全く無関係な話の断片ばかりを見せられている様で混乱するかも知れないが、それらが「詰将棋」を一つのキーワードに収束してゆき(途中若干話が巧く進み過ぎの感が無くも無い)、最後にはきっちり筋が...続きを読む
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    なぜこの本を予約したのかさっぱり思い出せません。ともかく読んでしまう。
    1993年角川ホラー文庫創設。そこから30年あまりの作品の中から精選収録のアンソロジー。
    竹本建治「恐怖」1983
    小松左京「骨」1972
     SFっぽさあり
    宇佐美まこと「夏休みの計画」2017
     新しいなって思う
    坂東眞砂子「...続きを読む
  • 話を戻そう
     ストーリー部分だけをたどると、ほんの僅かである。
     歴史の調べものをしているノートの中に、ちょっとだけ小説が混ざっているような。
     そのお話しも、唸ってしまうような、ファンタジーだし。
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    角川ホラー文庫ベストセレクションのアンソロジー。第二弾の「恐怖」の方を先に読んでたけどこれが第一弾。
    綾辻行人「再生」鈴木光司「夢の島クルーズ」は既読でした。「再生」すごく久々に読んだけどやっぱり最高だな…。初読のなかでお気に入りは今邑彩「鳥の巣」山荘で出会った女性と主人公の会話が進むほどに不穏さが...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    カバーイラストは濱口真央。

    ■綾辻行人 「再生」 (『亀裂』、『眼球綺譚』)
    中高生の頃に既読。再読。
    思った以上に・・・・の「・・」で笑ってしまった。

    ■鈴木光司 「夢の島クルーズ」 (『仄暗い水の底から』)
    中高生の頃に既読。再読。
    当時はすごい大人の話だと思っていたが、マルチ勧誘というしょ...続きを読む
  • 涙香迷宮
    藤井聡太のおかげで将棋がブームだったからその影響もあってかミステリで話題になった作品
    暗号文がとにかくすごくてレベルが卓越してました。