竹本健治のレビュー一覧

  • キララ、探偵す。
    ちょっとエッチなシーンもあったりするけれど、基本的にはミステリ。
    キャラが立っているので、読んでいて面白い。
  • 将棋殺人事件
    後から全ての糸および意図が繋がる作品。
    将棋がさせる人はもっと楽しく読めるのだろうな・・・うらやましい!
  • 囲碁殺人事件
    ゲーム3部作の最初の作品、囲碁、将棋、コントラクト・ブリッジと続くゲームとミステリの融合が頭を悩ませます。
    三部作の中ではトランプが個人的には好きですが、囲碁が一番ミステリとして純粋に楽しめます。
    囲碁の知識はヒカルの碁程度でも大丈夫!詰碁ってなにさ!?って人でもちょっと暗号の意味が解らなくて寂しい...続きを読む
  • トランプ殺人事件
    再読です。高校時代に読み「竹本健治天才!!」と絶叫したこの本は心からのオススメです。推理小説でこんなドキドキするんだと感動しました。この方の作品は難解らしく好みも有ると思いますが。智久君は永遠のアイドルです。
  • 新装版 匣の中の失楽
    日本における第四の奇書と言われているこの小説は、1978年に発売された著者のデビュー作です。
    約800ページと、かなりの長編です。
    専門的な話が出てきますが、基本的にはテンポよく読めました。
    どんでん返しの要素もあり、本格ミステリでしたが、奇書と言われるだけのことはありました。
  • 狐火の辻
    最初は一見関係なさそうな事故話や怪談話が、断片的に語られてなかなか掴みどころがないのですが、それが徐々に関係性を持ち始め、最終的に一つの線に収束するのは気持ちよかった。(謎が魅力的過ぎて、真相が少し肩透かしなのはご愛嬌)

    中盤で語られる、タクシー怪談のルーツに関するくだりはこれ一本で本書けるんじゃ...続きを読む
  • 涙香迷宮
    いろはの謎解きのクオリティが高く超大作ともいえるかもだが、
    囲碁、将棋のくだりは自分には難しくてよくわからなかった。
  • 瀬越家殺人事件
    いろは文字を使ってミステリを描くという前代未聞の、確かにこれは奇書です。「涙香迷宮」を読んだ時に凄いと思いましたが、今回はそれ以上。ちなみにイラストも竹本さんなのですね。もう存分に味わいたい一冊です。
    アートブック形式なので、ページ数のわりにお値段高め。そしてこんなページ数ならさくっと読めちゃうんじ...続きを読む
  • 涙香迷宮
    パングラムとは「いろはにほへと」のようにある言語の文字をすべて使って文章を作る言葉遊びのことだそうです。例)色は匂へど散りぬるを…など

    本書はその「いろは」だけで四十八首も作成した黒岩涙香さんのパングラムが、それ自体暗号だったのでは?というミステリーでした。

    作者の博覧強記ぶりも去ることながら、...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    名作の寄せ集めなのでもちろん良い
    ただ半分は読んだことある作品だった
    読んだことなくて面白かった作品が収録されてる短編集を買うことにした
  • 新装版 ウロボロスの偽書(下)
    上巻が面白かっただけに、広げた風呂敷をさらに広げたままで終わってしまったのが残念。
    作者がやりたかったのは、そんな、小説的整合ではないことはわかっているけれど、それでももやもやを抱えながら立ち尽くす身としては、細部まできっちり作り込んだうえでのバカミスなり、トンデモ本なりを求めてしまう。

    そもそも...続きを読む
  • 囲碁殺人事件
    囲碁のルールを全く知らないまま読みました
    『ヒカルの碁』を読んだ事があるくらいで
    あの漫画は面白いけど、読んでいても一切囲碁の詳しいルールを覚えられないですよね(笑
    いや、それであれだけ面白いのはもの凄いことだと思いますけど

    で、そんな状態で読んだ訳ですけども、全く知らないと言いつつも『ヒカルの碁...続きを読む
  • 新装版 匣の中の失楽
     こりゃ参りました。奇数章と偶数章で小説内の現実と作中作である虚構が入れ替わり、しかもどちらが現実かも判然としないという構成からして度肝を抜かれますが、自然科学、人文科学からカルト論までジャンルを超えて繰り広げられる目くるめく知的対話に圧倒されっぱなしでした。

     推理小説マニアの大学生・曳間(ひく...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    岩井志麻子と澤村伊智がよかった。

    岩井志麻子先生、バラエティ出てきた時文章との差にぶっ飛んだもんな。今回も硬くて陰鬱な空気感。読み慣れるまでちょっとかかる。

    学校は死の匂い。うん。好意、真っ直ぐ返ってきてほしいよね。古市くんがいい人格付与されてるなぁ。
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    どれも面白かった。
    『リング』著者の鈴木光司の作品は初めて読んだが、リアルな生々しさがあった。
    特に好きだったのがビルとビルの隙間に落ちる『五月の陥穽』。

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    角川ホラー文庫約30年の遺産!90年代から現在までの最恐セレクション。

    1993年4月の創刊以来、...続きを読む
  • 涙香迷宮
    竹本健治の長篇ミステリ作品『涙香迷宮』を読みました。
    ここのところ国内の作家のミステリ作品が続いています。

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    明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰!
    いろは四十八文字を一...続きを読む
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    小林泰三『人獣細工』、怪奇趣味的でもありSF的でもあり。
    すごいなこれ。惜しい人を亡くしたって改めて思った……

    他の作品もどれも良かったけど恒川光太郎『ニョラ穴』が特に好き。
    程よく謎が謎のまま残ってて余韻のゾワゾワ感ヤバい。やっぱホラーはこういう読後感が残ってこそですよね!

    ジワジワ怖い、ゾッ...続きを読む
  • 新装版 匣の中の失楽
    どっちが現実でどっちが虚構なのか。
    現実と劇中劇がぱたぱたと入れ替わる複雑な構造だけど、ちゃんと「今、どちらなのか。どちらの事件の話をしているのか」を明確にしてくれる文章だから余計な混乱しなくて意外とノンストレス。
    最終的に「現実」とされたサイドは本当に現実なのか。実は書かれてないだけで「……という...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    いやあ……怖かった。
    ずーっとゾワゾワ落ち着かない話に、オチで心臓が凍りそうになった話も。さすがベストセレクション。
  • 囲碁殺人事件
    棋幽戦第二局1日目を妙手で終えた槇野九段が、二日目の朝首無し屍体としてなって発見された。
    囲碁の世界を舞台としたミステリ。囲碁にまつわるあれこれで構築された謎を、ミステリの手法で解き明かす。両者が持つ純粋さが絡み合いできる美しさを堪能した。