竹本健治のレビュー一覧
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短編集。この作者の短編集の中では一番好きかもしれない。この作品は第一短編集であり再文庫化らしい。結末が予想しやすい話もあれば一捻りも二捻りもある話もあってバリエーションに富んでてどれも楽しく読めた。好みの話は「けむりは血の色」「夜は訪れぬうちに闇」「仮面たち、踊れ」かな。Posted by ブクログ
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囲碁殺人事件に続くゲーム三部作の二作目。終盤に至るまであっちこっちに散りばめられた謎がどう解かれるのかさっぱりわからなかったな。謎解きされてようやく「あー、あれがそういうふうになるのか!」と気持ちよかった。Posted by ブクログ
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『トランプ〜』に続き、竹本作品五作目。ウロボロスシリーズ、第一弾。マトリョーシカみたいな…でも、最終的にはブラックホールのような作品。これは一体なんだったのだろうか——。Posted by ブクログ
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『将棋〜』に続き、竹本作品四作目。ゲーム三部作、完結編。本編も面白かったけど、こんな暗号文を作れることにより大きな感嘆を抱いた。この作品の上位互換が『涙香迷宮』なのか…。恐ろしい……。星三つ半。Posted by ブクログ
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面白かった!
下巻はいろんな謎がどんどん解けていくので先が気になって一気に読めた。
登場人物もみんな個性があってそれだけでも楽しいし、事件や推理合戦ももちろん面白かった。
事件自体の謎は細かい疑問ポイントを覚えて繋ぎあわせながら読んでいけばもしかしてこういうことかも、とはわかるけど暗号だったり謎の...続きを読むPosted by ブクログ -
多数のミステリ作家やその界隈の人たちが実名で登場する。
実のところ京極先生目当てで読み始めたんだけど面白かった。
登場人物が多すぎるので読者があらかじめその登場人物のことを知らないと誰が誰だかわからなくなりそうだな感じはするかな…。
逆に出てくる作家陣を知ってるうえに好きだったりするとそれだけでも...続きを読むPosted by ブクログ -
コントラクト・ブリッジを題材にしたミステリー。コントラクト・ブリッジの説明文に組み込まれた複雑な暗号を解き明かす。コントラクト・ブリッジを知らなくても十分に楽しめる型破りな小説。シリーズの登場人物の須藤と典子の関係にも進展が・・・。トランプと麻雀との繋がりがあることが解る麻雀殺人事件を含む。Posted by ブクログ
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将棋でも詰将棋がミステリーのメインになっている。実際の殺人事件とつながりのある噂の元を調べていくうちに詰将棋との妙な関連が疑われてくる。人間の精神の謎を含んだ奥深いミステリー小説。オセロ殺人事件の短編を含む(オセロとリバースと源平碁の違いが判る)。Posted by ブクログ
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噂に聞いてたとおり、なにが現実でなにが作中作なのか……酩酊感がすごい。
この人物はどっちで死んだんだっけ?などもごちゃごちゃになってくるので読むときは勢いをつけて一気に読みきってしまったほうがいいと思う。
私は、だらだらとしてしまったので結構戻って確認したりしながらになってしまった。
結局最後はこ...続きを読むPosted by ブクログ -
ミステリーだと思って読み始め、ホラーじゃないか!って泣きそうになり、ラストで強引にまとめられる(個人的には嫌いではない)感じがよいです。
ややこしくて強引で、ひっぱられて突き放されるみたいに終わるとこがとても好き。
解説にもあったけど、この感じがうまく説明できないんだよなぁ…Posted by ブクログ