竹本健治のレビュー一覧

  • かくも水深き不在(新潮文庫)
    タイトルに引かれて。最初の短編がなんとも不気味で、1篇読んできょうはやめようと思ったところを思わず最後まで一気読みしてしまった。こんな終わり方、、、虚構の世界ならアリかな。
  • 涙香迷宮
    トリックが練りに練り上げられているなあという印象でした。私的にはトリックが凝りすぎていて追いつくのに精一杯だったので、途中で理解するのをやめちゃいました。トリック好きの人は楽しめると思います。
  • 囲碁殺人事件
    囲碁がわからなくてもすいすい読めるミステリー。12才の高いIQを持つ少年が主人公だが、設定に無理があると感じた。
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    読んだことのある話が最初2話続いたので
    同じ本を買ったかと焦った。
    オーストリア人の幽霊にイラつく。
  • これはミステリではない
    竹本健治 これはミステリーではない

    確かに本格推理小説ではない

    ミステリーの作中作

    ミステリーマニア群

    趣向の犯人

    まだ続きそうです。

    ここまでが、序章とした感じ、もっと長編にした改訂版、新しい小説にも期待します。お願い致します。

  • 涙香迷宮
    感想
    言葉が織りなす世界。世界と言葉の関係はここにおいて逆転する。人は太古から遊戯を求め競い合う。迷宮の主人はミノタウロスではない。
  • 話を戻そう
    幕末の佐賀藩。藩邸周辺で起こる不思議な事件をカラクリ好きの少年が次々と解決!
    とうまくいけば良いのだが、4話目の犯人は明示されなくてもやもやするし、最終話で少年は殺害される(史実)
    文中度々歴史的背景やカラクリの説明で脱線した際に使われる「話を戻そう」を締めくくる最後の一文が効いている。
  • 涙香迷宮
     学生の頃、様々なジャンルのミステリーを漁っており、そんな人間が必ず惹かれるのが「暗号」である。
     トリック等に使われていても読みながら解読する事はほとんど難しいが、ミステリー好きが「暗号」にときめく事はホームズが登場する有名な「踊る人形」の時代から変わらない。
     ただし、あまりにも凄すぎる暗号は、...続きを読む
  • 囲碁殺人事件
    普通に面白く読めた。
    竹本健治苦手意識あったけど、なかなかミステリの面白さを出しながら囲碁の世界をうまく描き、首切りの理由の意味を出すのは良かった。
  • 将棋殺人事件
    竹本健治の長篇ミステリ作品『将棋殺人事件』を読みました。
    『涙香迷宮』、『囲碁殺人事件』に続き、竹本健治の作品です。

    -----story-------------
    謎々を拾った者が、次第に心を病み、墓地で死体を掘り返す――六本木界隈である怪談が広まっていた。
    そんなとき静岡で大地震が発生、土砂崩...続きを読む
  • 涙香迷宮
    イヤーー前置、伏線が長い作品かなぁって感じです、ミステリーなのだけど、それに至るまでがとにかく長くですね、ようやくミステリーっぽくなったのが残り100ページでしたーー
    でも天才ってかっこいい^ ^
  • 緑衣の牙
    緑衣の牙 竹本健治
    読み終えました。
    1番面白く感じたのは、法月倫太郎の解説でした。
    改めて竹本健治の良さを知ることができました。
    この先に読んだ2冊の本の題名にも明記ありました。良い解説ありがとうございます。今後は法月倫太郎も読みたいです。
  • 将棋殺人事件
    細切れのようなシーンの切り取り、詰将棋についてのペダンティックな文章、ふわふわと落ち着かない狂気的な一人称と、竹本健治らしさがふんだんに詰まってる。「探偵側」の智久や須藤、典子、ガールフレンドたちの明るく楽しい雰囲気と、墓場で死体を掘り返すという都市伝説の雰囲気の落差といい、読者の足元を地につけさせ...続きを読む
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    角川ホラー文庫ベストセレクションのアンソロジー。
    小松左京の「骨」は既読でしたが、久々に読んでも怖いと思った。震災の後の大洪水というくだりが東日本の震災のことを書いてるようで、それが1972年に書かれていたというところにまた戦慄。
    坂東眞砂子「正月女」何かのアンソロジーで読んだか、それとも同じような...続きを読む
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション
    色々なテイストのホラーを楽しめる1冊。
    何話かは読んだことがあったけれど
    再読も良き。

    井上雅彦 「よけいなものが」
    短い話だけれど、私的にはゾワゾワ度高し。

    福澤徹三 「五月の陥穽」
    これは生理的な恐怖。
    思わず叫び出したくなる。
  • 囲碁殺人事件
    これは囲碁が理解してたら10倍くらい楽しめるんだろうなー。囲碁ってルールとかそもそも仕組みもよく分かってないので、なんとなくな感じで読んでしまったけど。
    文庫特典の「チェス 殺人事件」は新しい終わり方だった。
  • 閉じ箱
    タイプの違う短編が詰め込まれていて、閉じ箱ではなくおもちゃ箱だろうと言いたくなる。それでもニューロテック系の雰囲気はほぼ前作に共通していて、公式通りにやりきったような話も多い(「実験」、「氷雨降る林には」とか)。この辺はオチを楽しむようなものではないから、それだけにこだわる向きには、向いてないかも知...続きを読む
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション
    坂東眞砂子さんの『正月女』と恒川光太郎さんの『ニョラ穴』が印象的。
    平山夢明さんと小林泰三さんのはもう何度も作品読んだことあるけど、相変わらず好き。
  • 狐火の辻
    竹本健治さんの作品は「匣の中の失楽」以来!
    今回は温泉街を舞台とした怪談ミステリとなっている。全く関係のなさそうないくつかの怪談話が、徐々に繋がってゆくのが気持ちいい。

    天才棋士が探偵のシリーズらしいのだが、シリーズ感はなく、本作からいきなり読んでも楽しめる。
    本作においては、探偵役の牧場は、神の...続きを読む
  • 凶区の爪
    あとがきで作者も言うとおり、「横溝」風のミステリ。何故、死体は倉の壁に埋め込まれねばならなかったのか、というホワイダニットが中心で、それが解けると、犯人の見当もついてしまう。ただ、論理はそこまで緻密なものではなく、多少強引さも感じる。
    ちなみに普通だったら、死人はもう一人出たはず。それを巧みに回避し...続きを読む