角田光代のレビュー一覧

  • 福袋
    8つの短編集
    全部かなり面白かった
    狂気じみてたり黒い感情だったりが
    よくこんなうまいこと言語化できるなって感動しながら読んでた
  • ご本、出しときますね?
    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。
  • 源氏物語 1
    源氏物語との出会いは、高校の古典と漫画「あさきゆめみし」でした。

    角田さんの訳は、読みやすく気に入りました。全巻読めそうです。
  • 源氏物語 上
    今まで2回トライしたが挫折した。今回はどうやら三度目の正直。全体を読めそうだ。角田訳は素晴らしい。
    それにしても源氏がここまでのスーパーマンだったとは。とてつもなハンサムで芸事全てに優れ、学問ができ、政治力もある。実際太政大臣までしゅっせする。女性に対する積極さは見事なまで。待ったすごい。
    史記と白...続きを読む
  • 森に眠る魚
    所詮、ママ友って偶然同じ幼稚園や保育園に入園し、たまたま近くに居合わせて話をし、当然のように連絡先交換、当たり前のようにランチしたり子ども同士遊ばせたり……でもそのママ友本人の本質をどれだけ知っているか?は分からない。とりまく環境だけで友達のような気分になっているだけだから。(もちろんそこから本当の...続きを読む
  • 紙の月
    始まりは軽い気持ちで、大したことないと思っていたことでも一度やってしまうと、またいいか、もう少しいいかと繰り返してしまって、だんだんとそれが当たり前になる。

    買い物依存、お金の話だったけど、他の依存症も同じなんだろうな。
    自分にも全く当てはまらないわけではない。

    自分のやっていることが分からなっ...続きを読む
  • いつも旅のなか
    読み終わるのが惜しいほど。脚色もあろうが、どの旅もカラフルで愛おしくおもえた。旅に出たい欲が湧くというより、私は満足して収まった派かな。
  • 字のないはがき
    向田邦子 原作
    角田光代 文
    西加奈子 絵
    向田邦子さんの戦争体験を豪華な3人が絵本にしてくれました。
  • 紙の月
    お金、見栄、夫婦関係、、いろんな要素が女の人生を左右することを凄くリアルに感じる作品!梨花は犯罪者になったけど、そうまでならなくても似た感覚で浪費する母親たちも描かれていて、いろいろ考えさせられた。TVでは見たことあったけど、本もすごく楽しめました!
  • 字のないはがき
    『第1回親子で読んでほしい絵本大賞、大賞受賞作』

     この絵本は、向田邦子さんの、「字のない葉書」(『眠る盃』所収、1979年、講談社)を原作としており、文を書かれた角田光代さんも語っているように、原作が戦争時代の向田さんの家族との思い出を綴ったエッセイということは、日常生活で起こった現実の話という...続きを読む
  • 三面記事小説
    角田光代さんの、八日目の蝉もだけど、実際にあった事件を肉付けして小説化する物語が引き寄せられます。ニュースや新聞で事件をみて、なぜこんなことになってしまったのか、、、実際に犯罪を犯す人の気持ちなど分かりたくもないし、寄り添う気持ちも全くないが、背景があるなら知りたいと思ってしまう。折り合いをつけよう...続きを読む
  • 森に眠る魚
     私はまだ子育てを経験してないので、知らぬ世界のはずだが、妙にリアル。良い意味で、気分を害しながら読んだ。読んでてしんどくなるのに読む。角田さんが怖い。(これもいい意味で。)
  • さがしもの
    単行本の原題「この本が、世界に存在することに」というタイトルがとてもぴったりで深く頷いた。最後のあとがきエッセイや解説まで含めて、余すところなく本との思い出がひしひしと伝わってくる。この世界の人の数と本の数を掛け算すれば、たくさんの物語があるのだろう。読み終わった後、自分の本棚から1冊抜き出してみた...続きを読む
  • タラント
    めちゃくちゃ入り込んじゃって、主人公の経験や心情がまるで自分のこととごちゃまぜになりそうでした。ものすごく大きな経験をさせてもらったような気がします。
    感想を山ほど書きたいんだけど、手に負えない。
  • くまちゃん
    大号泣。良すぎた。
    ネットで「失恋した時 小説」で検索して出てきたので読み始めたが(安直すぎて我ながら恥ずかしい)予想してたよりはるかに良かった。

    淡々としてるんだけど人を好きになる気持ちとかつらさとかがひしひし伝わってくる静かでやわらかい文体で良すぎた。まったく大げさじゃないのになんでこんなに胸...続きを読む
  • 愛がなんだ
    映画が好きで、原作を。
    つらいなぁ。報われない想い。
    それでも諦めきれず、なんで諦められないのかも分からず、
    生き甲斐以上になってしまった存在。
    胸がぎゅっと締め付けられて、苦しい
  • さがしもの
    〈本〉をテーマにした短編集

    以前、NHKのEテレ番組で個人の本棚を紹介する番組に角田光代さんが出演されていた。自宅の広々した本棚を公開し、その前に座ってお話しされていた中で、以前別れた彼の本と自分の本を分けるのが大変だったと。
    今の彼と生活し始める時にそれぞれの本を分けて並べようと提案し、なぜ?と...続きを読む
  • くまちゃん
    失恋って文字とは違って失うものも沢山あるけど得るものだって沢山ある。

    ゆりえがまさにそうだったように、人を好きになるってことは好きになった人をを自分の理想や憧れってフィルターを通して見ることな気がする。
    相手の本質が見えるにつれ自分のイメージとの違いに戸惑ったり、自分が何者にもなれないと藻掻いて焦...続きを読む
  • 愛がなんだ
    世の中にはいろいろな恋愛があって、人を愛することは誰にも批判できない、自分がいいと思ったらその愛し方を貫き通す。テルコの生き方は不器用だけど、こんな人生もありなんだろうなって思いました。人を好きになることに、勇気をもらえた本でした。映画もよかった。
  • 今日も一日きみを見てた
    私は産まれた時既に猫が家庭にいたが、猫を始めて飼うときはきっとこのような驚きと嬉しさに満ち溢れているのだろうと思った。猫を飼う人はきっと共感しあるあると呟くような日常の一コマを描いたエッセイ