角田光代のレビュー一覧

  • 森に眠る魚
    東京・文教地区で子育てをするママ友たち5人の物語。
    郊外育ちで都心の暮らしに憧れる繭子、嫉妬心の強い容子、気さくで明るい千花、不器用な瞳、セレブ妻のかおり。はじめは次々に登場する母親と夫、子どもたちが、誰が誰だか整理ができなくて焦ったけれど、あまり構わずに読み進めていくうちに頭の中に自然と相関図がで...続きを読む
  • だれかのいとしいひと
    優しいイメージを抱かせる、平仮名のタイトル。"いとおしい"という感覚。
    "好き"や"愛してる"などとは違う、なにか心を温め柔らかくしてくれるような感覚。
    特別な事でなくても、いつもの日常の中にある"いとおしさ"。そんなイメージがずっと心の中に広がる本だった。
  • 今日も一日きみを見てた
    猫大好きな私。オーディオブックで読んだ(聞いた)が、読んでいる間中、猫の可愛さで頭がいっぱい、幸せいっぱいな気持ちになった。
    猫の立場で人間を見つめるその視線がなんとも可愛らしい。
  • Presents
    ハズレなしの短編集でした!
    どの作品も温かさに溢れていて大好きなのですが、特に「名前」と「うに煎餅」が好きです。
  • ひそやかな花園
    子どもがいたとしても、いなかったとしても、ただ、生きなきゃならない自分の人生がある、ってだけ
    今、この落胆さえも手に入っていなかったのだ。そう、落胆すら、手に入らなかったのだ、話そうとしなければ。向き合おうとしなければ。
    ひとは、扉を開いて一歩を踏みだしさえすれば、いつでも、何度でも、あらたな世界を...続きを読む
  • 今日も一日きみを見てた
    作者のトトへの、猫への愛情が溢れる優しいエッセイだった。
    写真のトトがかわいいこと。

    猫飼いにとって共感の嵐で、分かる分かる!と頷きながら読み進めた。
    特に共感したのは「猫、世界を変える」の章。
    「一匹の猫は、全世界の猫となるのである」とあるが、AC(After Cat)の私もまさしくその通りで、...続きを読む
  • 晴れの日散歩
    オレンジページはよく美容室で読んでいた。
    たくさんのレシピがとてもよかった。
    料理やお酒、旅の出来事など、
    著者の飾らない人柄がよく出ていた。
    猫ちゃんとのエピソードが楽しい。
    著者の考え方、思いが、色々な作品ににじみ出ているんだと思った。
  • ツリーハウス
    ・戦争時代の描写が生々しかった
    ・浩一が亡くなったのが悲しすぎた
    ・人が歴史の中で生きるていうのは、なすすべもなく翻弄されるようにその場にいて、事件そのものに関われないし、良い悪いの評価もよほど頭のいい人出ない限り、できないのではないか
  • 今日も一日きみを見てた
    やっぱり大好きな本!第2弾発売ということで、久々に読み返した。
    初めてトトちゃんが家に来た日、筆者の膝の上で眠る様子を読んで私も泣きそうになった。温かくて柔らかい小さな生き物の愛らしさ、が胸に迫る。
    「みくびる」、苦手でもいいよ、と思うこと。ひどい言葉を注意深く避けるようになること。
    「当然ながら、...続きを読む
  • 今日も一日きみを見てた
    出だしから泣きそうでした。何がって、トトがあまりに可愛いのと、角田さんの想いが純粋過ぎるのとで。お腹や背中から快楽物質が放たれている、という表現には笑いました。分かるなぁ
    続巻も楽しみです!
  • Presents
    私の大好きな大切な本。表紙が綺麗だからという理由で図書室で手に取りページを開いてとにかくのめり込んだ。文章の無駄のなさ、言葉選びの美しさ、本当に全てが完璧だと思った。何度読んでも美しい。6年たった今でも読み返す。どの話においてもその様子や人の顔、家の中や匂いまで全てが想像出来る。挿絵が抽象的で更に想...続きを読む
  • 森に眠る魚
    ホラーである。日常生活から気付くと喉元に鋭利な刃物が光り、血しぶき、壊れる 壊れる 血しぶき
    角田光代自身が壊れているのでは?
    と思わせる迫力
    汚れた水がストッキングを通してどんどん上へと染みていくような感覚(p119)は男には書けない!
  • 字のないはがき
    戦時中の家族のお話。絵本なので短いけれど全員に感情移入できる。クレヨンで描かれている西加奈子さんの絵に迫力があり、当時の人たちの心を表しているようだった。
  • くまちゃん
    人が振られる、しりとり。
    どの人の恋愛にも沢山のストーリーがあって。
    でも、別れるたびに傷ついて、何年も引きずることもあるけど、でも、また恋をする。

    よかった。
  • くまちゃん
    NHK理想的本棚 ひどい失恋をしたときに読む本
    で紹介さてれいた。

    過去の古傷を抉るような気持ちになった。恋愛は一回旅をするようなもの。全ての経験が好み好まざるとも自分の糧になっている。恋愛は相手があってのことだし、相手に幸せにしてもらおう、自分ができない経験をさせてもらおうと思わず、自分軸を持っ...続きを読む
  • くまちゃん
    一人の人と付き合って振られることは旅をすることと一緒。最後まで楽しいとは限らないけど、行く前の自分と帰ってきたあとの自分は違う人になってる
  • くまちゃん
    角田さん続き。
    角田さんは自分の思っていても言葉に出来ない感情たちを全て代わりに言葉にしてくれる。
    あとがき、に全て書いてあった。
    ・ふられることがいいことだとは思わないけれど、
    でも、旅を1回するようなことくらいのよさはあると思う。(中略)もうどうしようもなく、在る。

    この本を読んで心がたっくさ...続きを読む
  • なんでわざわざ中年体育
    本読むのに疲れていたけど、これはとても楽に読める。ゆる〜く続けていいんだ、そうそう、そんな気持ちなるなる、と一話ごとに共感した。

    後半はところどころ感動して泣いてしまった。多分冷静に考えるとそんな大げさな話じゃない、と思う。それでもなんだか著者の心の中の戦いを応援したくなってくる。

    運動に対して...続きを読む
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。
    凄く良かった。
    肩の力を抜いて読めて角田さんと実際に飲み屋でお話してるみたいなエッセイだけれど、
    その中にも角田さんの考え方が私にはすごくかっこいいなと思った。かっこつけてないところがかっこいい!
    投げかけられる問い掛けの数々に対して、よくある「宝くじが当たったら?」って言われて一生懸命悩む子供のよ...続きを読む
  • 森に眠る魚
    お母さんは子供のためなら
    何でもがんばれる
    狂えるほどに
    我が子が一番なのは誰しも一緒
    たまたま年が近い子供がいるだけで
    「ママ友」ってママがつくだけ厄介
    お父さんにはわからない ドロドロの世界