だれかのいとしいひと

だれかのいとしいひと

611円 (税込)

3pt

転校生じゃないからという理由でふられた女子高生、ジミ・ヘンドリックスのポスターを盗みに元カレのアパートに忍び込むフリーライター、親友の恋人とひそかにつきあう悪癖のある女の子、誕生日休暇を一人ハワイで過ごすハメになったOL……。どこか不安定で、仕事にも恋に対しても不器用な主人公たち。何度傷ついても、もう二度と恋なんかしないと思っても、まただれかを愛してしまう……切ない8つの恋の形を描く短編小説集。

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だれかのいとしいひと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    10年近く前に買った気がするけど、何度も読み返したくなってしまう。
    恋愛小説。というのもなんか違う気がする。
    だいすき。

    0
    2024年05月30日

    Posted by ブクログ

    優しいイメージを抱かせる、平仮名のタイトル。"いとおしい"という感覚。
    "好き"や"愛してる"などとは違う、なにか心を温め柔らかくしてくれるような感覚。
    特別な事でなくても、いつもの日常の中にある"いとおしさ"。そんなイ

    0
    2023年03月16日

    Posted by ブクログ

    決して派手でもインパクトがあるわけでもないけど、読み終えた後にじんわり頭に残る感じ。
    季節、特に夏の表現が好みで夢中になって一気に読んでしまいました。
    どことなくノスタルジック。

    0
    2021年07月13日

    Posted by ブクログ

    天才すぎる。
    海と凧がまるで私の話だって思ったけど
    解説で枡野浩一も同じこと言ってて
    やはり角田光代は天才だと思った。

    0
    2020年11月09日

    Posted by ブクログ

    リアルな女性の歪な恋愛を描いているのに、表現が美しいのですらすらとなぞるように読める作品ばかり。
    『完璧なキス』では珍しく男性視点にて話が進められる中で、相手として現れる女性像がとても印象に残りました。

    0
    2024年04月30日

    Posted by ブクログ

    複数人の女性の、恋愛にまつわる短編小説。
    「好きってなに」ってテーマに対して、好きとか欲望とかが自分の中で明確にできなくて、分からなくなることが、昔の自分もあった気がする。好きなんてきっと最初から言語化できない、それでいいんじゃないかと思う。

    一番印象に残ったのは、「誕生日休暇」。

    なんでこうな

    0
    2024年04月20日

    Posted by ブクログ

    ほぼ全ての話に 橙色 が登場。単なる偶然だけれど、私がいま取り掛かっているフライヤーのテーマも 橙色 なので胸がときめく。

    人生で乗り続けるバスの比喩、コーラの縮緬のような感触、夕方 橙色が気付かないほどのさりげなさで闇に飲まれる瞬間、夏と秋がはっきりと入れ替わる日、まるで大量の向日葵に支えられて

    0
    2023年05月19日

    Posted by ブクログ

    寂しいけれど静かに沁み入る。
    もし後に別れるとしても、人と人が出会って同じ時間を共有することには価値があるんだなと思えた。意味はなくても、価値はある。

    それと、悲しいことの中にも絶望の中にも、美しいものを見つけることは可能だと分かった。周りに汚染されることなく美しいものは美しくあり続けるし、どんな

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ


    読みやすい短編集大好き。
    よく分からなかったかも…っていうお話もあったけど(よく分からないお話こそ考えたくなって魅力的だと思ったりもする)、個人的には「誕生日休暇」と「海と凧」のお話がすごく良かった。
    一人は一人の人間であって、二人になっても同じ人間にはなれない。その当たり前のことがすごく悲しいよ

    0
    2023年01月31日

    Posted by ブクログ

    どのストーリーも色が違う、視点が違うそんな作品でした。特に、恋愛の感じ方をすごく様々な色で表現されていた。
    また、ふと思い出したときに読みたくなるような優しい感情になった。

    0
    2023年01月29日

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